How to 映画鑑賞 in 釜山

映画の街、釜山だけに映画を見なけりゃ始まらない。デューク松本がちょっとした映画鑑賞のコツを紹介します。

アンニョンハセヨ、デューク松本です。前回、海雲台にある釜山の映画館について紹介しましたが、今回は実際に映画を見るにはどうしたらよいかを解説したいと思います。

韓国では日本より早くにインターネットによるチケッティングや座席予約が普及したものの、受付サイトが韓国語のみの表示だったり、新規会員登録に韓国内の住民登録番号が必要だったりと外国人には不向きなので、直接映画館窓口(ボックスオフィス)で購入します。基本的な流れは日本と一緒。ボックスオフィスで作品と時間を指定し、欲しい枚数だけ注文しお金を払ったら発券、上映時間直前に指定のスクリーンに出向き、チケットをモギってもらったら、いざ鑑賞です。なので、ここでは映画鑑賞のノウハウというよりか、韓国ならではの映画鑑賞のコツを伝授したいと思います。
1. インターネットや英字新聞などで見たい映画が上映されている映画館と上映時間を特定  
筆者が何が韓国内で上映されているかを知るのによく使うのサイトはYahoo!Movieコリア、実際の上映時間はNAVERと各映画館HP(全て韓国語)。日本語の韓国映画上映情報はプサンナビの「公開映画情報」が便利!

【参考】NAVERの上映中映画リスト(韓国語のみ)
2. お目当ての映画館に出向いて、その映画が上映されていることを確認
往々に情報はあくまで情報でしかあらず。情報源によっては公開中とされてても封切りされてなかったり上映が打ち切られていることもあるので注意が必要だ。ちなみに韓国では新作封切り日が木曜日に多いが、 作品・劇場によるので要確認。
3. 整理券発券機で整理券を引く(ロッテシネマ、メガバックス、CGVなど)
銀行のそれと同じと思ってもらっていい。設置場所は人々の動きを見たら一目瞭然。整理券に番号が書いてあるので、それを握りしめて自分の番号がボックスオフィス近くの電光掲示板に表示されるのひたすら待つ。週末は30分待ちもザラ。整理券発券機がない映画館では従来通りボックスオフィスに並ぶべし。 
4. 自分の整理券番号がボックスオフィスの電光掲示板に表示されるとボックスオフィスの空いているカウンターへ  
映画館によっては親切にも整理券番号が各カウンター上方に表示される。わりと慌てて行かないとすぐに番号を繰り上げられる危険が。しかし、もしそうなってもご安心あれ。空いたカウンターに強引に飛び込み整理券を見せれば何とか対処してくれる。
5. 作品と上映回、枚数、希望座席を伝えて、お金を払い発券  
韓国語が苦手でも、どの映画館も上映スケジュール表がロビーで配布されているので、それに見たい作品と上映回をマーキングして伝えたらよい。韓国は座席指定制が多いので、その場合は座席指定は先方に一任した方が無難か。シネコンだと英語が話せる受付マンが1人はいるものだ。  
映画チケットの料金は大人1枚6500ウォン(2005年9月現在)。クレジットカード払いが欧米並みに普及している韓国は、 映画チケットの支払いもカード対応のところが多い。現金払いに比べ両替手数料が課金されないところも魅力(といってもこの金額だが)。映画チケット本体は日本のそれに比べて重厚感がある。  
多くの映画館で前日や当日チケットを事前にボックスオフィスで買えるので、計画通り映画鑑賞をしたい輩は利用してみては。
6. お菓子やドリンクを購入  
ここで買うのは市価より割高なのは万国共通。シネコンにおけるお菓子・ドリンクのメニューとサイズは日本のそれと大差ないが、ミネラルウォーターや茶のペットボトルが売っているが嬉しい。あとスルメを売っているのが韓国的。ちなみに日本のようにパンフレットやグッズ販売はしていない。
7. 上映時間直前に指定スクリーンに出向き、チケットをモギってもらって中に  
日本同様、上映15分前に入場を開始する。気を付けたいのは予告編の時間が日本より短いので、チケットに表示されている時間までに席に着くべし。
8. 座席を探して座る  
席表示はハングル表記の「列」と席番号の数字。鑑賞スクリーン入り口に座席表があることが多い。席での表示方法は日本同様。わからなければチケットもぎりのスタッフに尋ねて、席まで案内してもらうべし。
9. いざ鑑賞!  
日本と比べ、リアクションが正直なのが楽しめる。笑うところでは大いに笑い、驚くとろでは声に出して驚く。それが韓国での映画鑑賞の最大の醍醐味だ。稀に上映中に携帯が鳴ったり、話したりする輩もいるが、勇気ある人は注意してみよう。それで喧嘩になっても知る限りではないが。当然、館内禁煙(これはさすがに守られるよう)。
10. 映画が終わり、退場  
不正な再入場を防ぐために入口と出口が違う劇場が多く、その際はスタッフが誘導してくれる。韓国の観客はエンドロールが始まったらすぐに席を立つ。そしてすぐに誰もいなくなる。スタッフもそれに乗じてゴミ掃除をスタンバるが、彼らに白い目で見られても構わないという勇気あらばエンドロールが終わるまで居座ってみよう。著者はそれが観客の当然の権利と思うので。
長々となってしまったが、基本的な流れは日本のそれと大差ない。しかし観客のリアクションなど、日韓の微妙な差を楽しんでもらうことはできると思う。もちろん日本語字幕はないが、夜は10時や12時の回など遅くまであってるので、「夜の空いた時間、何しよっか?」って時に映画鑑賞はうってつけだ。これにハマると日本での鑑賞に物足りなさを感じること間違いない。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-11-11

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