ちょっと足を伸ばして釜山から晋州まで行ってきました!

釜山から2時間弱西へ行った晋州の見所!

こんにちは。今回は釜山を飛び出し西へ約110キロ、全羅道(チョルラド)との道境からそう遠くもない晋州(チンジュ)という都市に行ってきました。釜山から晋州へ行く方法は、バス、鉄道、自家用車の三通りです。バスの場合は沙上(ササン)にある釜山西部バスターミナルから片道6900ウォン、所要時間はトイレ休憩なしの約1時間半です。鉄道の場合は西方面にまっすぐ向かう線路がないため、蜜陽(ミリャン)辺りまで一度北上してから南下し、昌原(チャンウォン)、馬山(マサン)を経て晋州(チンジュ)に行きます。しかし、KTXのように早い電車が走っていないので、片道3時間もかかります。自家用車の場合はバスと同じく高速道路を使って約1時間半で着きます(高速道路代、片道約5000ウォン弱)。

今回の旅は友人と3人で自家用車での旅となりました。朝9時半ごろ集合し、西釜山インターチェンジから高速道路に入りました。この日は平日だったので道路も空いていて、すいすいと進むことができました。途中でサービスエリアがあったので1度サービスエリアでトイレ休憩をとりました。サービスエリアには日本と同じように軽食が食べられるところ、コンビニ、お土産屋さんなどがありました。

晋州には午前11時半ごろ到着。そろそろお腹が空いてきた・・・ということで向かったのが晋州で有名な食べ物の一つ、「ユッケビビンバ」のお店です。「ユッケ」とは肉の刺身の意味で日本でも焼肉屋さんのメニューでお馴染みかと思いますが、それが温かいご飯の上にのっていてビビンバになっているのです。私達は地元の方にお聞きして、晋州の中心街、中央市場の中にある「第一食堂」 という店に行ってきました。ここは、地元でも有名だそうです。ところで、日本の焼肉屋さんではユッケの上に生卵が乗っていたり、刻んだ山芋が添えられていたりすると思うのですが、私達が訪れた店のユッケはコチュジャンなどの調味料で辛く味付けされていました。値段は普通サイズが5000ウォン、大盛りが7000ウォンです。他にもクッパ、スユク(豚肉を長時間煮込んだもの)などがありました。私達一行は、目的のユッケビビンバを注文すると、キムチとソンジクッ(牛の血を固めた物が入ったスープ)などが付け合せとしてでてきました。私はあまり辛いものは得意ではないのですが、ここのユッケは舌触りが滑らかでおいしかったです。

お腹がいっぱいになったあとは、晋州観光には外せないという晋州城へ行ってみました。ここの入場料は1000ウォンで、中には楼閣、博物館、銅像などがあります。また晋州城からはすぐ横に南河(ナンガン)という河や晋州の町、まわりにそびえる山々が望めます。当日はちょっと寒かったのですが、暖かい日には散歩コースとして訪れてもよさそうでした。博物館は晋州城の入場料とは別に1000ウォンの入館料が必要で、私達が行った日はちょうど文禄慶長の役(韓国では壬辰倭乱[イムジンウェラン]と呼びます)に関する展示がありました。

この日の晩は知り合い宅に1晩泊めていただき、その翌日釜山へと帰路に着きました。知り合いの方が「帰る途中に樹木園があるから是非寄ってみてはどうか」と言っていたので、地図を調べて寄ってみました。晋州から東(釜山方面)へ30分ほど高速道路を走ると晋城(ジンソン)というインターチェンジがあります。ここから出て、のどかな町を10分ほど走ると高速道路の脇に突然その「樹木園」が現れます。「樹木園」と聞いていたのですが「慶尚南道山林環境研究院」というところの中にあるよう。車を駐車場にとめて入園料を払うところを探しましたが見つからず、すぐに温室やサボテン園などが建っていました。

特にパンフレットをもらうわけでもなく、園内にある地図を見ながらいろいろな植物を見て回りました。その時、ふと「野生動物園」という言葉が目にとまりました。「え?! 樹木園じゃなかったの?」と思いながら動物好きの私は「野生」という言葉にどんな動物がいるのだろう、とワクワクしながら行ってみました。そこには、ダチョウ、ヤギ、鹿、山猫(?)、猿、鳥などがいて、ダチョウは結構至近距離から見られるので迫力満点ですが、ダチョウの首は長いので、鋭いくちばしでつっつかれないように注意しながらの写真撮影となりました。近くで見るダチョウの目はつぶらで愛らしかったです。私達が行った日は真冬で寒く温室にずっといたいくらいでしたが、他のお客さんの姿もちらほら見られました。そして、気になっていた入場料は結局なしで、駐車場を出るときに3000ウォンを払っただけでした。敷地内では新しい建物の工事や、既存の温室の修復工事(?)が行われていたので、もしかしたら全部完成した暁には入場料を払うゲートでもできているかもしれません。

今回の旅は1泊2日で、しかも平日だったので時間的にも気分的にもゆったりと過ごせました。晋州は釜山に比べたら小さいですが、晋州城のほかにも山や寺もあり地元の人たちが多く訪れるそうです。また旅の楽しみの「食」では今回紹介したユッケビビンバのほかに、韓国式うなぎの蒲焼きの店が軒を連ねている地域もあります。そして、ちょっと足を延ばせば晋陽湖(ジンヤンホ)という湖、河東緑茶(ハドンノッチャ)というお茶がおいしい河東郡(ハドングン)にも行けます。なんとなく懐かしい風景に触れてみたくなったり、自然に癒されたくなったら、釜山からバスで1時間半の晋州は近場で、もってこいの都市のような気がします。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-02-09

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