洛東江河口堰

北半球の冬、今が見どころ?渡り鳥の祭典!

アンニョンハセヨ、プサンナビです。みなさんは冬の気配を感じるとき、なにを見て感じるでしょうか?終盤にかかりつつある紅葉だったり、朝晩に吐く息が白くなったり、まわりにマフラーを巻く人が増えてきたり…。そんなところで感じるのではないでしょうか?でも、国内では済州島の次に温暖といわれる釜山だけに、まだまだ紅葉も真っ盛りだし、マフラーを巻いて歩く人も見かけません。そんな釜山ですが、冬は確実に歩み寄ってきているのです。それはズバリ、渡り鳥。シベリアから飛来する渡り鳥が空を埋め尽くすとき、釜山に冬の訪れを知らせるのです。そして彼らが羽を休めるところこそ、慶尚道(キョンサンド)とプサンを流れる「洛東江(ナットンガン)」流域。というわけで、ナビも早速渡り鳥を観察しようと「洛東江」の河口堰にやってきました!
ここは出入統制区域。管理所を通過する方法を紹介!
以前ナビが紹介した「乙淑島(ウルスット)」が人々のための休息の場なら、今日ナビが訪れた場所は自然の休息の場といえるでしょう。道路ひとつをまたいで右側はコンクリートと人々の動きが、左側には心地よい風と微動だにしない自然が向かい合っています。
洛東江河口堰の渡り鳥の渡来地は環境保全のために普段は部外者の出入りが統制されている地域です。でも出入り口前にある管理所で「ハ・ドギョン」所長に「日本から来た観光客です」と言えば入ることが出来るそうです。ただし、出入りが許可されるのは10月中旬から3月くらいまでなので、冬にプサンを旅行するときの参考にしてくださいね。
冬だけの楽しみ、東洋最大の渡り鳥の渡来地!
天然記念物第179号として指定された洛東江河口堰は東洋最大の渡り鳥の渡来地です。ここは乙淑島、一熊島(イルヨンド)など大小の三角州が発達していてこの三角州と河岸一体には葦原がうっそうと生い茂っています。また、三角州の周辺は海水と川の水が交差する水深が浅い干潟が広く形成され、ここで繁殖する多くのプランクトンや水生動物などが渡り鳥のえさとなっています。
春と秋には韓国を通過するシギなどさまざまな種類の千鳥がここで過ごすといいます。冬にはカモやガン、カメモなどが寒さを避けて水が凍らない洛東江河口堰を訪れるのだとか。時々、真鶴(天然記念物第203号)やヘラサギ(天然記念物第205号)、白鳥(天然記念物第201号)など天然記念物として指定されている鳥もここで見ることができるそうですから、探してみるのも楽しいかも。

大自然とお散歩しましょう。
出入り口を通過すると目の前に広がるのはひたすら道だけ。10分も歩くとちらほらと飛び立つ鳥の姿を目撃することができました。キレイだからといって島の中心に発達した草むらに入っていかないように!湿地ですから危険ですよ。それから写真は必ず草むらの外から撮りましょう。
この渡り鳥の渡来地は本当に自然を思いっきり感じられる場所。風の音や渡り鳥のはばたく音以外に聞こえるものといったら、自分の足音だけです。だから渡り鳥をもっと近くで観察したいのなら、望遠鏡と音のたたない靴を用意しましょう。
さらにまっすぐ行って、洛東江から見える渡り鳥の観察が終わると右側の道に方向転換。来た道の最後にある建物(環境管理所)の右側には鉄門があるのですが扉は開いています。何気なく進んでみると…す、すごいっ!ナビの足音にたくさんの渡り鳥の群れが飛び立つ光景は本当に壮観!ナビ感激ですぅ~!ここは絶対オススメ!テレビで見るのとは全然違いますよ。

ナビが洛東江河口堰の渡り鳥の渡来地を見て回るのにかかった時間は3時間くらい。身も心も洗われるというのは、まさにこのことなんだなぁと実感しました!キレイな空気の中、美しい渡り鳥たちの姿にうっとり。こんなふうに静かな自然の中でゆったりとした時間を過ごすのもいいものです。「癒し」ブームの今、ここはナビのイチオシですよ!以上、飛び立つ鳥を見送りながらプサンナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-11-12

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