第15回釜山国際映画祭・部門別注目作品

今年は、ワールドプレミアの作品が歴代最多の103作品が上映!注目作品はこれだ!

こんにちは、プサンナビです。ようやっと釜山も朝晩が涼しくなってきて、秋は目の前!という雰囲気になってきました。先週、そんな秋の訪れを告げると同時に発表されたのが第15回釜山国際映画祭の詳細です。今年は、10/7から始まり、67カ国から309作品が招待され、第15回目を迎える釜山国際映画祭。招待作品は昨年に比べて少なくなったものの、ワールドプレミア作品が歴代最多の103作品と今年も世界から注目されている釜山国際映画祭。ということで、どんな作品が注目なの??ということで、映画祭側から注目度が高いとして紹介されている作品をセクションごとにご紹介していきたいと思います。

11セクション309作品の第15回釜山国際映画祭

回を追うごとに招待作品が増えてきた釜山国際映画祭ですが、今年は量より質、ということで、招待作品は減少し、その代わり、ワールドプレミア・インターナショナルプレミアの数が過去最高の作品を招待しています。世界に初めてお披露目される場所が釜山という意義ある映画がたくさんあり、また日本や韓国では公開されない貴重な映画も数多く招待されているので、この機会を利用して、好きな映画を見るチャンスになっています。

Gala Presentation

今年の「Gala Presentation」は、9作品を紹介しています。多様な監督と多様な方式を通じて、多様な視線をひきつける作品が集まったセクション。注目作品は、オリバーストーン監督の最新作「Wall Street: Money」。リーマンブラザースの没落とウォール街から始まった世界金融危機を背景にし、お金に向かう貪欲、裏切り、などを描いた作品。
●映画:「Wall Street: Money」(アメリカ)
●監督:オリバーストーン監督

A Window on Asian Cinema

このセクションの今年の招待作品は、55作品。今年の特徴は、アジアの若くて有望な監督らの新作が見られるという点。先日のモントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞した「悪人」を含めた日本映画もいくつか招待されているセクションでもあります。注目作品は、ベニス映画祭にノミネートされた台湾の作品「Reign of Assassins」。武術映画として、中国、香港、台湾、韓国などの他国的なキャスティングが話題となった作品。
●映画:「Reign of Assassins」(台湾)
●監督: John WOO監督、SU Chaopin監督

New Curents

13作品から構成されている2010年のニューカレンツは、社会現実に対する批判的見解を入れた作品が多数を占めている反面、映画のスタイルは多種多様になっています。ワールドプレミア作品の一つでもある韓国映画「The Jourmals of Musan」が注目作品。125から始まる住民登録番号は北朝鮮から来た人たちにつく数字。韓国の社会で生きていくために努力する脱北者たちの没落と暗いトンネルを黙示的に見せる。
●映画: 「The Jourmals of Musan」(韓国)
●監督: PARK Jung-Bum

Korean Cinema Today

韓国映画を紹介するセクション。パノラマとビジョンの二つのパートからなるセクションとなっています。ビジョンパートは全10作品、そしてパノラマパートは12作品がエントリー。パノラママートでは、日本でも人気のウォンビン主演「アジョシ(The Man from Nowhere)」なども招待されています。注目作品は、イ・チャンドン監督の「poetry」。カンヌ映画祭に招待さ、またPPPプロジェクト作品。
●映画: 「poetry」(韓国)
●監督: LEE Chang-dong監督

Korean Cinema Retrospective

●「スター・俳優・そしてキム・ジミ」韓国の女王女優として人気を博したキム・ジミの作品8つが紹介されます。
●韓国映画の考古学・発掘作品2つがエントリー。

World Cinema

今年のワールドシネマには、75作品がエントリー。世界各国からやってきた多種多様な主題と形式を通じ、人生の喜怒哀楽を表現し、人間と社会、そして芸術の映画を見せてくれるセクション。注目作品は、ワールドプレミアとして釜山で披露されるメキシコ映画の「By Day and By Night」。科学技術の乱用で人間性を喪失すると警告するヒューマンSF映画。
●映画: 「By Day and By Night」(メキシコ)
●監督: Alejandro MOLINA監督

Wide Angle

韓国短編競争部門1~3、アジア短編競争部門、短編ショーケース1~4、ドキュメンタリー競争、ドキュメンタリーショーケース、アニメーションショーケースの部門で構成。
Juliet’s Choice・台湾

Juliet’s Choice・台湾

Teamwork・韓国

Teamwork・韓国

Kabuki-za: Final Curtain・日本

Kabuki-za: Final Curtain・日本

The House・韓国

The House・韓国

Cheburashka・日本

Cheburashka・日本

Amin・イラン

Amin・イラン

Open Cinema

釜山国際映画祭のセクションの中でも一番大衆的な映画を紹介するセクションがこちら、今年は7作品がエントリー。注目作品は、ベニス映画祭で競争部門に進出したイタリア映画「The Passion」はインターナショナルプレミアとして釜山映画祭にお目見え。
●映画: 「The Passion」(イタリア)
●監督: Carla MAZZACURATI監督

Flash Forward

競争セクションとして2年目のこの部門は、昨年同様11作品がエントリー。基準として1カ国1作品という原則があり、審査委員5人で非アジア圏の新しい才能や未来の巨匠を選んでいく部門。
Lou・オーストラリア

Lou・オーストラリア

Erratum・ポーランド

Erratum・ポーランド

Lullaby for Pi・フランス

Lullaby for Pi・フランス

Special Programs

●クルド映画を紹介する特別展。
●韓国-スペイン修好60周年を記念したスペイン映画特別展。
●韓国-チェコスロバキア修好20周年を記念したチョコ映画特別展
●故クァク・チギョン監督の追悼特別展。
The Children of Diyarbakir・トルコ

The Children of Diyarbakir・トルコ

The Executioner・イタリア

The Executioner・イタリア

Dreamers・チェコ

Dreamers・チェコ

Midnight Passion

深夜映画として上映される3本立てに見る映画がこちら。12作品がエントリー。今年は、アジア以外の国の作品が多く、娯楽性から見ると通年より優れていると映画祭側が発表。深夜映画にふさわしく、スリル、アクション映画が多い。注目作品は、ジャンレノ主演のフランス映画「22Bullets」。マフィアを引退し、息子と一緒に新しい人生を生きていこうとするシャリーだが、自身を殺そうとするものへの復讐を決心し・・・。実話を元に作られた作品。
●映画: 映画「22Bullets」(フランス)
●監督: Richard BERRY監督
今年の第15回釜山国映画祭で見たい映画は決まりましたか?このほかにも紹介できなかった注目作品も多いので、詳しく見たい方は、映画祭のホームページを参照してみてくださいね!ということで、見たい映画が決まったら、早速インターネットでチケットを予約して、釜山に乗り込みましょう!以上、プサンナビがお送りしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-09-15

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