塩崎潤のマイカーに乗って韓国へ・第6回【交通ルール編】

第6回【交通ルール編】

韓国のドライブの楽しみをお伝えしています、塩崎(しおさき)です。前回は、韓国の高速道路ドライブについて、軽~く紹介してみました。さて、今回からは韓国の一般道でのドライブについて紹介していきます。一般道路には、高速道路とちがって信号も交差点もあります。交通ルールはちゃんと守って、楽しい韓国ドライブにしたいものです。しかし、一口に一般道を走るといっても、いろいろありますからね。今回はその中でも、基本中の基本、日本と似てるところ、違うところなど、交通ルールを中心にお届けします。
日韓の交通ルールは、
――さすがお隣の国!と、びっくりするくらいソックリなところもあれば、
――やっぱり外国なんだなぁ・・・と、これまたビックリするくらい日本と逆のこともあって、その違いだけでもふぅ~ん、という感じですよ。

それでは早速スタート!
まずは、日本と違うところから・・・。ついつい日本の感覚で走らないように気をつけていきましょう!!Lets go!!

~~~日本と逆の左ハンドル&右側通行~~~

韓国はハンドルが日本と逆、通行も日本と逆です。つまり、左ハンドル右側通行の国です。日本とまるっきし逆なので、そんなところで運転をするとなると、さぞかし不安でとまどうのでは・・・と思っている人も多いと思います。しかしです!結論から言うと、すぐに慣れます、違和感もそんなにありませんよ。
まずは、右側通行ということについて
結局車全体が右側通行で流れているので、自分もその流れにのって運転するわけです。流れにのればいいんです。みんなが左側通行なのに、自分だけ右側通行ということなら不安ですが、結局はすべての車が右側通行していて、自分もその全体の流れにのって前の車についていきながら走るので、その辺は特に問題ないんです。
それよりも車一台走っていないような田舎の対面通行の道(田舎に行けば結構こういうところがあります)、このほうが返って錯覚に陥ったりするので注意が必要です。前や後ろに車がいれば、その流れに乗って走るのでいいのですが、だ~れもいないと、ついつい日本の感覚で左車線を走ろうとすることがあるので、そういうときには常に「右!」「右!」と念じましょう。
また、走っている間の車線変更は日本と同じようにドアミラーと目視で左右の確認をして車線変更をすればいいので、日本と同じ感覚で対応できるので大丈夫です。
次に、左ハンドルということについて
右側通行であることよりも、むしろ左ハンドルであるレンタカーを借りて運転することの方が、車両感覚が不慣れな分、難しさを感じるかもしれませんね。韓国で運転する際、レンタカーを借りて(当然左ハンドル)運転するのと、乗りなれた自分の車で運転するのと、とどっちが運転しやすいかといったら、間違いなく乗りなれた自分の車の方が数段運転しやすいですから・・・。
その上で、日本から韓国へドライブに来て、右ハンドルがゆえに困ることは、(そんなにないのですが)しいて言えば、料金所でしょうか。
韓国の料金所は当然ながら左ハンドル用に作られていますので、右ハンドルの日本車だと、高速チケットが取れない・・・料金が支払いにくい・・・といったことはあります(日本には、外車など左ハンドル車のための専用料金所ブースも設置してあったりしますが、韓国には右ハンドル用の料金所はありません・・・)。しかし、たいした問題ではありません。ケンチャナヨです!助手席の人がいれば、その人にやり取りしてもらえばいいだけのことですし、もし、一人ドライブ旅行なら、料金所で車をとめて、一旦車を折り、歩いて反対側に回って料金を支払うなり、高速チケットを取るなりすればいい、それだけのことです!
せっかくなので、後続車にも笑顔で手を振って挨拶すればもう120点です。後ろの車の人も、笑って見届けてくれますよ(経験者)。あわてずに!

・・・関係ないですけど、韓国の料金所はどこも「きれいなおねえさん」がお出迎えしてくれますので、気持ちよく料金も払えるというものです!しかも安い!

あと、ハンドルが左右逆で困るといえば・・・特にないのですが、右左折など、曲がる際のことを不安に感じる人もいるかもしれませんね。しかし、これは後述しますが、韓国の信号システムは、日本より安全側に働いているので、その点も実は私たちにとっては有難いのです!!

韓国は、日本と逆の左ハンドル&右側通行の国ですが、それは頭で考えているより、実際走ってみると、思っていたほどでもないというのが実際のところです。案ずるより産むが安しといったところでしょうか。みなさんも是非トライしてみてください!

~~~信号での曲がり方が日本と逆~~~

先ほどもチラッとご紹介しましたが、韓国の信号システムは日本とちょっと違うので、これはドライブ前に覚えておきましょう。
簡単に言うと、信号での日本と曲がり方が逆なのです。要するに韓国では・・・、
(1)青信号でも左折できない(日本の感覚で言うと、青信号でも右折できない)

(1)青信号でも左折できない(日本の感覚で言うと、青信号でも右折できない)

(2)赤信号でも右折できる(日本の感覚で言うと、赤信号でも左折できる)

(2)赤信号でも右折できる(日本の感覚で言うと、赤信号でも左折できる)

というルールになっています。言葉で書くと難しいんですけど、まずは「(1)青信号でも左折できない」から・・・
一番事故が置きやすいのは、対向車をまたいで曲がるときですよね。日本では右折。韓国では左折。日本では、対向車の切れ目を見計らって、曲がることができますが、韓国ではそれができないということなんです。
じゃあ、いつ曲がるのかというと、韓国では左折矢印信号(←)が、点灯したときだけ、左折することができるのです。
そして、この(←)が点灯するのは、対向車の信号が赤のとき。だから、自分が左折するときには対向車は基本的に来ないことになっています。日本のように、対向車が青でも、その切れ目をみて曲がるようなことがないんです。だから、より安全側に働いている信号システム、といえるんですね。
海外ドライブで一番不安な左折が、韓国ではこのようにむしろ日本より安全側にシステムが組まれているので、我々海外ドライブ旅行者にはうれしいところです。言い換えれば、(←)が出たときにだけ曲がると覚えておけばOKです。最初のうちは、ついつい青信号でも曲がってしまいそうになりますが、それは韓国ではご法度ですのでご注意を!
そして、もうひとつ。「(2)赤信号でも右折できる」についてですが・・・
韓国の右折というのは、日本で言う左折のようなものです。対向車をまたがないで曲がることですね。日本では赤信号であれば、当然左折もできません。しかし韓国では、歩行者に注意しながらという大前提の上で、いつでも右折OKなんです。最初のうちはついつい日本の感覚で赤信号だと止まってしまいますが、すぐに後ろから「プーッ」と来ますので、ハッとします。
韓国ではこの「赤信号でも右折OK」というルールがあるために、一番右車線は右折専用レーンと化しています。仮に、直進右折併用車線だったとしても、実質は右折専用に近い感覚です。なので、自分が直進したいときには、一番右車線はあまり走らないほうがいいかもしれませんね。なぜなら・・・たまたま赤信号で、先頭で止まってしまったら運のツキ。『後続の右折したい車たち』に自分がふたをしてしまうことになり「プーッ」ときますから!
さてさて、日本と大きく交通ルールがことなる通行帯と信号の仕組みを紹介しましたが、逆にびっくりするくらい似ていることも、お隣、韓国にはあるんです。その代表格といったらまずは、道路標識でしょう。これはもう、ホントびっくりですよ。まあ、まずは百聞は一見にしかずということで・・・写真を見てみてください!
どうですか?似てるも何も・・・ほとんど同じです!

一部ハングル文字表記のものもありますが、色形がかなり似ているのでだいたいは感覚的に分かりますし、その意味も実際日本と同じです。駐車禁止は駐車禁止だし、進入禁止は進入禁止です。速度規制も同じだし、横断歩道の標識にいたっては、似てるというより同じです!!

・これは、制限速度の標識。説明不要ですね。 ・これは、制限速度の標識。説明不要ですね。

・これは、制限速度の標識。説明不要ですね。

・これは、横断歩道標識も日本と同じ。横断歩道手前にはひし形マークが書いてあるのも、日本と同じ! ・これは、横断歩道標識も日本と同じ。横断歩道手前にはひし形マークが書いてあるのも、日本と同じ!

・これは、横断歩道標識も日本と同じ。横断歩道手前にはひし形マークが書いてあるのも、日本と同じ!

・これは・・・番外編です(笑)。スピードの出しすぎは危険!ってことですね。うーん、ダイレクト!
そういうわけで、韓国のドライブでは改めて標識を暗記する必要はほとんどありません。日本と同じような感覚で接することができます。中には日本ではみかけないような標識もありますが・・・

ここで突然のクイズです。以下の標識の意味は何だと思いますか(?_?)。以下の選択肢から考えてみてください!
第一問<ヒント:イラストはカメラ?>
A)このあたりが、あの韓流ドラマのロケ地になった
B)このあたりに、速度取締りのカメラが設置してある
C)このあたりでは、日本製のカメラが人気が有る(特にSONYなど)
第二問<ヒント:ノーヒント>
A)このあたりから、車で飛び降りて下の道へ行ける
B)このあたりに、韓国でも有名な車のダイビングスポットがある
C)このあたりは、車が脇に落ちやすいので運転に注意
正解は、・・・来週のこのコラムで・・・。じゃなくて、あえて申し上げません(笑)! まあ、見たことのない標識でもそれくらい感覚的に分かりやすいのでそんなに心配しなくても、ということです。
道路標識はもちろん、その他の道案内標識の類も日本と類似しています。さすがに、ハングル文字は難しいですが、それが読めなくても、下にアルファベットがふってありますし、高速道路、国道、地方道などの道はちゃんと数字で表されていますので、手元の地図帳やカーナビ(→http://e-driving.info/jyunbi/item/top.html#naviへリンクをお願いします。)で確認しながら走ることができます。
・これは、都市までの距離をあらわしています。日本と同じですね。ヨンチョンというところまで28キロです。
・これは、日本でもおなじみ、道案内の標識ですね。この先300メートルの交差点を、まっすぐ国道37号線を進むと、ムンサン方面に行くという意味です。
このような感じで、道路標識や道案内の標識は比較的にホント類似していて分かりやすいものとなっているんですね。いかがでしょうか?韓国のドライブについて、もっと詳しく知りたいよ!という方は、こちら→ http://e-driving.info をご覧下さい!そして、どうでもいいようなドライブ小ネタが知りたいよ、という方?は、こちら→ http://blog.livedoor.jp/pphdg331/ をご覧くださいませ!
さて道路標識もソックリでしたが、ほかにもソックリなものはあります。それは・・・ガソリンスタンド!まあ、もともと形自体どこの国のものも似ていたりしますが、それにしてもソックリです!イコール、私たちにも安心ってことです。
・もう、外観をみただけで、それと分かる韓国のガソリンスタンド。
・点灯のガソリン価格表も日本と同じ感じ。肝心の価格はというと、ほとんど日本と同じなのですが、最近(2005年)は円安ウォン高なので、韓国の方がガソリンが高い感じですね。
・韓国のガソリンスタンドはフルサービスが基本。給油はスタッフがやってくれます。給油口が逆だったって気にしない!ホースを引っ張ればいいだけのこと!ケンチャナヨ~! ・韓国のガソリンスタンドはフルサービスが基本。給油はスタッフがやってくれます。給油口が逆だったって気にしない!ホースを引っ張ればいいだけのこと!ケンチャナヨ~!

・韓国のガソリンスタンドはフルサービスが基本。給油はスタッフがやってくれます。給油口が逆だったって気にしない!ホースを引っ張ればいいだけのこと!ケンチャナヨ~!

・ガソリンスタンドといえば、洗車。ええ、もちろん韓国にもあります。
韓国のガソリンスタンドといえば、赤いSK、黄色のS−OIL、青のヒュンダイオイルバンクなど、カラフルです。それらは基本的にはすべてフルサービス。自分たちでは何もしなくてOKです。そのやり方も日本と同じ。「満タン」といえばOKです。これで通じちゃうんです!自分の車がディーゼルの場合はキョンユ(軽油)、ガソリンの場合はフィバリュユ(揮発油)ということばを付け加えれば完璧でしょう。
SK

SK

S-oil

S-oil

ヒュンダイ(現代)

ヒュンダイ(現代)

また、ガソリンスタンドにはトイレがありますから、ついでに行っておくといいですね。「ファジャンシル、オディエヨ?(トイレどこですか?)」でOKです。

そして、給油が終わったら、支払いです。支払いはクレジットカードが便利です。どこのガソリンスタンドでも日本からもってきたクレジットカードはたいてい使えますので安心です。最近は日本では減ってきましたが、韓国のガソリンスタンドではガソリンを入れるといろいろ景品ももらえます。
この日は缶コーヒー&洗車無料などのチケットをGET。早速洗車チケットは使用しました!海外ドライブとはいえ、なんせ自分の車ですからね!たまには洗ってあげないと!

今回は、韓国の一般道ドライブの基本的なルール、日本との違いについてご紹介しました。ほんのさわりの部分ですが、それにしてもこういった違いを体験しながらドライブするだけでも結構楽しいものです。思わず日本にいると錯覚してしまうようなこともあれば、韓国ならではだな~と妙に感心することにも出会えて、なんでもないようなことでもワクワクしますね。もっともっと詳しく韓国のドライブを知りたい!そして、自分も韓国をドライブしてみたい!という人は、ぜひコチラ→( http://e-driving.info )で情報収集してくださいね~!
ではまた来週!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-08-19

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