「段々釜山が好きになってきたかもしれないDK」 主婦特派員報告・第2回~韓国の幼児教育事情、その2

「釜山で幼稚園探し」

皆さん、こんにちは。釜山で子育て真っ最中の新米レポーター、DKです。前回は韓国教育事情「幼稚園編その1」として、小学校就学前の子供達がどんなところに通っているのかを綴りました。そして今回は「その2」として、私が1週間ほどかけてこの春から子供達を通わせる幼稚園を探し歩いた体験を元に、韓国の、というか、釜山の、というか、その中でも特に教育熱が高いと言われる我が街海雲台(ヘウンデ)新都市近辺の幼稚園がど~んな感じだったのか紹介したいと思います。

幼稚園を探す第一歩、私の場合は最初に近所の韓国人ママ友からの情報収集から始めました。ヘウンデ新都市には幼稚園が沢山あるので、ママ友情報から良さそうなところを数箇所絞って、いざ直接訪問。本来なら事前に電話一本入れて空き状況を確認したり、見学に行く旨を伝えておくのが良いのかと思われますが、いきなり押しかけてもどこも親切に対応してくれました。幼稚園ごとに特色は色々ありましたが、私が訪問したのはこんなところでした。

○勉強メイン幼稚園

真新しい白い壁の建物、メルヘンチックな園内。午前中は教育庁から指定されたプログラムにそって活動し、午後は園独自のプログラムを組む。英語、数学、科学、ヨガ、体育、音楽、茶道、漢字などなどを遊びながら楽しく学べるそう。後述の放課後授業も充実。園庭は日本の幼稚園と比べるとかなり狭い印象。最近こういう幼稚園が主流の様で、ヘウンデ新都市内の幼稚園は施設に差はあれど、殆どが似たような教育プログラムの形態を取っていた。「モンテッソリー教育」を取り入れている、と言うところが殆ど。
外観 外観 外観

外観

教室

教室

教室

教室

室内の遊び場

室内の遊び場

かわいい子供用トイレ

かわいい子供用トイレ

調理室

調理室

発表会などで使う舞台。室内の運動もここで行う

発表会などで使う舞台。室内の運動もここで行う

園庭は日本の幼稚園と比べると狭い気がする

園庭は日本の幼稚園と比べると狭い気がする

○遊びメイン幼稚園

ヘウンデ新都市から一歩離れたところにある幼稚園。ここも人気があるそうだけど、新都市内の幼稚園の様に開口一番英語や数学、科学などの勉強プログラムの話が出ることはなく、いかに自然の中で毎日体を動かして遊んでいるかを延々話してくれた。近くに畑を持っていて、毎月何回か世話をしに行く様です。
室内運動場

室内運動場

屋上にプールが!

屋上にプールが!

屋外読書室

屋外読書室

○仏教幼稚園

お寺が運営する幼稚園。重厚な緑の門をくぐり山の上にそびえるお寺へと続く山道を登って行くと・・・広い敷地にまるで小さな小学校の様な簡素でしっかりした造りの校舎が出現。建物に入るとどこか懐かしいような、神聖なお香の香りに気持ちが引き締まる。先生方に手を合わせた挨拶をされ、慌ててこちらも。写真はきっぱりとお断り。教育プログラムなどの話を聞きたかったけれど、それも「11月の説明会の時にお越しください」とのこと。
お寺の入口

お寺の入口

門をくぐり、桜並木の坂道を登る

門をくぐり、桜並木の坂道を登る

これが校舎。園児とお寺の参拝客が混在

これが校舎。園児とお寺の参拝客が混在

山の下から見あげたところ

山の下から見あげたところ

○国公立幼稚園

外観

外観

費用は安く、国家が運営するとあって先生や教育内容は信頼が置けると人気。うわさ通り各年齢とも待機児童が10人以上。教育プログラムは至って簡素で、特に目立ったものはなく、のんびり自由な雰囲気。
<気になる費用は?>
○一般の幼稚園
月謝(基本料+食費、送迎車両費) 300,000W強(240,000+α)
教材費 80,000~190,000W(1学期6ヶ月ごと)
入学金 80,000~100,000W
基本的な月謝はどこも同じような感じですが、教材費で差があります。入学金とは別に制服(体操服)代で40,000W~掛かるところもあります。制服がおしゃれだともっと高そうです。月々の遠足や見学の代金は月謝に含まれることになってます。

○国公立幼稚園
月謝 183,000W
入学金+制服・カバン代等 85,000W
遠足代 80,000W(1学期6ヶ月ごと)

<受け入れ人数>
3歳児クラス 20人/クラス
4歳児クラス 30人
5歳児クラス 35人
これが基本のようです。クラスごとの先生の人数は、1~2人。担任1人と、副担任が流動的に補助をする、という感じでした。

<放課後授業とは?>
大体の幼稚園は朝9時頃から登園して、午後2~3時頃解散。ですが、それから1時間ほど放課後授業と題して外部から専門の先生を呼んで別料金で特別な授業を行っている幼稚園が多くあります。放課後授業を設けてない幼稚園の子供が、放課後に別の幼稚園の放課後授業に通うこともある様です。基本的に1科目選んで毎日、週5回受けますが、2種類を同じ料金で掛け持ちすることも出来るというところもあります。
放課後授業の内容と値段の一例
美術 80,000W/m
バレエ 30,000W/m
ガベ 20,000W/m
算数 20,000W/m
ハングル 20,000W/m
論述 12,000W/m

<終日クラスとは?>
午後2~3時頃解散する半日クラスとは別に、午後6時まで子供を預かってくれる終日クラスもあります。両親が働いているなどの条件はなく、また午後6時以降も延長料金を払えば延長可能なところもあります。半日クラスの場合も、今日はちょっと用事があるから、と気楽に延長保育を頼んでいる様子です。

<おやつ、食事>
殆どの幼稚園が、登園してすぐ「午前中の間食」を出しています。朝ごはんをちゃんと食べられないで登園する子供が多いからでしょう。メニューは具沢山のおかゆが殆どですが、煮干とマメ、なんていうところもありました。昼食はこれまた殆どのところが有機農栽培の国産食材を使い、幼稚園に付属の調理室で調理した出来たてを子供達に食べさせている、とのことでした。メニューは韓国料理が当然メインで、一汁三菜が基本。子供向けに辛さは控え目に、また全く辛くないおかずもあるので、辛いものが苦手な子供も一応なんとか食べられそうです。午後にも帰宅前に間食を出しているところがありますが、放課後授業を受ける子供達のためかなと思いました。

<イベント>
年間活動計画を見ると、イベントの多いこと、多いこと。とても楽しそうです。子供の日の会やクリスマス会、授業参観日、運動会、発表会は当然のこと、月ごとに警察署見学、美術館見学、消防署見学、ミュージカル見学、芋ほり、キャンプ、などなどのイベントが盛りだくさん。どこの幼稚園も似たような感じです。これらイベントの費用は月謝に含まれるそう(国公立は別途徴収)。誕生会は月ごとに1回まとめてするところが多いようです。

以上、韓国の幼稚園の様子、少し伝わりましたでしょうか。今後も又機会があれば、3月から始まる幼稚園生活をリポートして行きたいと思います。さて梅の花の咲く2月、韓国は卒業式シーズンです。我が子も私が釜山に来てから4年間通ったノリバンを卒業しました。次回は、思い出深いそのノリバン体験記を書きたいと思います。どうぞお楽しみに~!いかがでしたでしょうか?!こちらのアクアリウムは、イルカやアシカのショーもないし、小規模で派手さもありませんが小さなお子さん連れの方にはきっと楽しんで頂けるのではないかと思います。以上、ぴょん吉がお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-03-13

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