塩崎潤のマイカーに乗って韓国へ・第3回【入国編】

第3回【入国編】

アンニョンハセヨ!
韓国のドライブの楽しみをお伝えしています、塩崎(しおさき)です。前回は、韓国に車とともに韓国に行くための準備と手続きについてお話ししましたが、今回はいよいよ韓国へ上陸の入国編です。車を韓国に上陸させるには、どうしたらいいの?早速ご紹介していきます。
韓国へ車で入国する際に、必要となる手続きは、主に6つあります。
1)自分(同乗者)の入国審査
2)車の荷物の検査
3)韓国の自動車保険に加入
4)保証手数料の支払い
5)円からウォンへの両替
6)国際交通車両運行標の入手
こう書くと、なんだかすごそうに見えますが、実際には、流れに乗ってやることなので、そんなに難しくはありません。
まず、朝8時ごろになると、フェリー内で「車でお越しの方は、フロントまでお越し下さい」といったアナウンスが流れますので、フロントまで行きます。
そして、自分は車で来ている旨を伝えれば、カーデッキへ降りていくことができます。荷物を持ってカーポートへ降りたら、荷物を積んで車内で待機です。やがて一台ずつ下船していき、自分の番が来ますので、誘導員の指示に従って、フェリーの外へ車を出し、移動します。
ついに韓国の地(釜山国際旅客ターミナル)に上陸です。その後、自分の入国審査を済ませ、次は2Fの一時輸出入通関場へ車を移動し、車の荷物検査です。ここでは、トランクを開けて、中の荷物を出し、X線検査台を通します。
あれよあれよという間に、係員の方が荷物を取り出し、どんどんX線検査台に通します。終わったら、戻してくれますが、結構適当。あとで自分で、もう一度キレイに整頓した方がいいかも。
車の荷物の検査が終わったら、次は自動車保険に加入。韓国を日本の車で走る場合、いくら日本で自動車保険に入っているからといっても、それは適用されません。韓国をドライブするには、韓国の保険に加入している必要があります。
その保険に、ここで加入することができます。というか、加入しなければなりません。日本で乗船手続きをするときに、ひとまとめにしておいた書類のファイルの中身をそのまま出せば、担当者の方が、必要な手続きをしてくれます。
<保険料と内容(一例)>
トヨタ セリカ 2000cc、3ナンバー車の場合  
*対人・・・・・・・・・・無制限  
*対物・・・・・・・・・・3万ドル(なぜかこれだけドル)  
*自損・・・・・・・・・・1億5千万ウォン
*無保険車傷害・・・2億ウォン  
*旅行期間・・・・・・16日間
上記補償内容で、保険料は約7万5千ウォンです。

さて、ここで保険に加入したら、同時に保証手数料の支払いも行います。この保証手数料とは、韓国滞在中の車の関税を無料にする措置を講じるためにかかる手数料です。車の排気量に応じて支払います。セリカの場合、10万ウォンです。また、この支払いの際に、円からウォンへの両替もできますので、一緒にやっておきましょう。

ここまでの手続きが終わったら、後はもう少し。最後に、国際交通車両運行標を発行してもらいます。これは、日本の車が韓国国内を走る際に必要になるもので、フロントウインドウに貼り付けます。これで、すべての準備は完了です。8時半前に下船して、だいたいこの時点で9時半くらいでしょうか。何かとあわただしく手続きのほうは進みますので、あっという間です。
ふと周りを見渡すと、韓国ナンバーの車がズラリ。改めて、おお、ここは韓国なんだ!これから韓国をドライブするんだ!という気持ちになります。そんな中、自宅から乗ってきた車があるというのも、なんとも不思議な感覚です。このまま出発してもいいのですが、ここはひとつ、トイレに行っておきましょう。

いきなり走り出して、何がなんだか分からないうちに、トイレに行きたくなったらタイヘン!トイレは、ターミナル内にあります。ためしに、その辺にいる人に聞いてみてもいいでしょう。韓国ドライブの必須用語のひとつ、「ファジャンシル オディエヨ?(トイレどこですか?)」です。通じたらうれしいですよ!トイレにも行ったら、準備万端。
目前のスロープを下りれば、いよいよ韓国ドライブのスタートです!最初は「右側通行」と念じながら走りましょう!なお、韓国ドライブについては、私のホームページ( http://e-driving.info )でも紹介しています。よかったらそちらも見てくださいね!また、ご質問やご相談などあれば、どしどしメール(mail@e-driving.info )下さい。
次号は、帰国の手続き、韓国出国編です。お楽しみに!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-07-21

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