第9回釜山国際映画祭開幕式&「2046」記者会見

開幕式&記者会見に参入?!

アニョンハセヨ、プサンナビです。ついに始まりました第9回釜山国際映画祭!開幕式直前に行われた開幕作品「2046」の記者会見から有名人をひと目見ようと集まった映画ファンや俳優、関係者で賑わった開幕式まで熱い初日となりました。ナビも入社して初めての映画祭ということで、日頃会えない有名人を少しでも拝みたい!!一身でカメラ片手に記者会見、開幕式に行ってまいりました!!その興奮と感動を皆さんにもお届けしたいと思います。
「2046」記者会見
夜7時からの開幕式を前に開幕作品「2046」の記者会見が3時45分から行われました。今回の記者会見では、ウォンカーウェイ、トニーレオンはもとより日本から木村拓哉が来るという報道があり、ナビを含めた記者たちの期待は膨らみます。

4年ぶりに映画を発表したウォンカーウェイの作品ということも手伝い国内外の記者、報道陣の数は100をゆうに越えていたんではないでしょうか?ナビも他社に負けないよう、ゲストが座る目の前に陣取りました!
ざわざわという音と共に登場したのは二人!!アレ?!一人足りない~。そう日本から来る予定だった木村拓哉がスケジュールの都合上急遽キャンセルになり、今回の釜山訪問は中止になってしまったんだとか。ん~、残念・・・・。しかし、アジアの大スター、トニーレオンの笑顔で会場のざわつきが納まり、何事もなく記者会見スタート!。思ったよりもトニーレオンは細く華奢で、ウォンカーウェイは背が高く、監督というより俳優といってもいいくらいダンディーでした。簡単な挨拶が終わると、次々と記者から大物二人に質問が飛びます。では、その記者会見の模様の一部をお伝えしましょう~。
質問者: 釜山の印象はどうですか?釜山国際映画祭に招待された感想は?
トニー: 今回の訪問で釜山は3回目です。招待されたことは大変光栄です。釜山の街が海沿いにあるので、なんだかホッとします。来るたびに韓国のファンが大歓迎してくれて本当にうれしい
です。
ウォン: アジアで重要な位置を占める釜山国際映画祭に招待してもらってとても嬉しいし、光栄です。
質問者: 開幕作品のチケットが発売後4分で売り切れたが、映画がおもしろいから売れたと思いますか?それとも、豪華キャストなので売れたと思いますか?
キャスティングも良かったが、それよりも韓国の映画ファンの映画に対する熱情がものすごく高いので売れたのではないかと思っています。
質問者: カンヌ映画祭後に再撮影を行ったとお聞きしましたが、釜山国際映画祭のために再撮影を行ったのですか?
カンヌ映画祭の時には編集の時間があまりなく、そのまま出品するという形になってしまったので、その後音楽やCGを加え、再撮影をしました。この映画祭のために取り直したというわけではないんですが、カンヌ映画祭の後、招待されたのが釜山国際映画祭だったので、そういう形になりました。でも、再撮影した「2046」がこの釜山国際映画祭でお披露目できて光栄に思っています。
質問者: 今回の映画「2046」では何人かの女優と共演しましたが、もし韓国の女優と共演するなら、誰としたいですか?
(笑)韓国の映画やドラマをたくさん見ましたが、一人の女性を選ぶのではなくて、きれいな女優さんとみんなで僕だけが共演したいですねぇ~(笑)
質問者: 今回の映画で木村拓哉をキャスティングした理由は?彼の魅力は?
うちのスタッフの中の女性が日本のテレビ、ドラマにとても夢中だったんです。その中でも木村拓哉さんのファンで、一度彼の作品を見てみろ、と言われ見たのが始めてでした。その後、香港へ木村拓哉さんが会いに来てくれ、とても魅力的な俳優だと思ったが、彼と作品を作るはちょっと無理かなぁ?!と思いました。なぜなら、日本は映画を作る前に台本が出来ていて、私達が作る映画と方法が随分違うからでした。今回の作品の出演も最初は、彼の所属事務所が反対していたんですが、彼本人がOKを出してくれて、一緒に仕事することになりました。また、彼の魅力は、踊りも歌も演技もできるエンターテーナーで、何でもできる俳優だと思います。カメラの前で持っている全てのエネルギーを出すことの出来る俳優で、むしろ周りがそのエネルギーを沈めながら撮影するなんてこともあったほどですよ。最近は、うちの女性スタッフは韓国ドラマにはまっていまして、次回はチャンドンゴンさんなんて・・・・(笑)。
※ウォンカーウェイをウォン、トニーレオンをトニーと省略しました。
と、鋭い質問や思わず笑ってしまうエピソードで記者会見は終了。ウォンカーウェイ監督が会見中もひっきりなしにタバコをくわえていたのが印象的でしたよ。また、トニーレオンも記者たちが「笑って~、こっち見てぇ~」なんていう要望にも快く答えてくれる素敵な俳優さんでした。
開幕式
今年もヨット競技場で開幕式が開かれました。開幕式の1時間前に会場入りしたナビですが、すでに入場を待つ観客は長蛇の列を作っていました。聞いてみると朝の6時ごろから待っている人や会社を休んでこの日のために備えたなんて人もいて、あらためて釜山国際映画祭への期待の高さと規模の大きさを実感しました。
映画祭といえば、有名人が歩く赤い絨毯!!
華麗に赤い絨毯を歩く有名人をこの目で見たいナビは、プレス用の撮影場所に陣取り今か今かと有名人の登場を待ちました。ちょうど開幕式の30分前あたりから、クラシック音楽をバックに一人また一人と有名人が入場してき、その度に観客席からは大きな歓声が上がります。ナビも歓声に負けじと芸能人をシャッターに収めつつ、ミーハー魂炸裂で芸能人の名前を呼び、一人興奮状態。「テグッキフィナリミョ(大極旗を翻して)」のカン・ジェギュ監督、カンヌ映画祭作品賞を受賞した「ビンチッ(空き家)」のキム・キドク監督、「ハリュインセン(下流人生)」のイム・ガォンテッ監督、ミョン・ケサン、キム・ブソン、キム・スロ、チャン・ミヒ、ヨム・ジョンファ、カン・スヨン、チェ・カンヒ、イ・ジョンジン、ハン・ジェヨンと国内有名俳優が入場してきます。
日本でも知られているヤン・ドングンやパク・ヘイル、イ・ウンジュの姿も!先ほど記者会見で拝ませてもらった笑顔のトニーレオンとウォンカーウェイの姿も。日本からは岩井俊二監督と青木優、そしてヤン・ドングンと「風のファイター」で共演した加藤雅也など、次から次へと目の前を芸能人が通って行くんです!!すごい光景に必死でシャッターを切るあまり、声をかけて握手を求めることをできず、今さらながら後悔・・・。来年はきっと!!と誓うナビでした。スマップの稲垣吾郎が開幕式の日、釜山入りと報道されていたのでやってくるかと期待していたのですが、姿を現さず、日本勢はちょっとさびしい感じ。芸能人を見ての感想は、テレビ画面を通してみる姿より数倍皆さん細くてきれいだということ。同じ人間なのかなぁ~?!などどちょっと寂しさにふけるナビでした。
黒いドレスと白い肌のイ・ヨンエ
全てのゲストが会場入りし、いよいよ開幕式の始まり。開会式のホストを務めるのが、日本でもドラマ「テジャングム(長今の誓い)」で更なる人気が期待されるイ・ヨンエと渋い演技で韓国内でも最高の俳優と称されるアン・ソンギの二人。韓国内で酸素のような女優と形容されるイ・ヨンエは肌が透き通るようにきれいで、着ていた黒いドレスとのコントラストが素敵でした。開幕作品の紹介とウォンカーウェイ監督、トニーレオンの挨拶で映画祭のムードも最高潮へ。
予告編から始まった『2046』、残念ながら不在でしたが、木村拓哉が大画面に映し出されるたびに、声援が起こり、その場にいなくても存在感をしめしていました。韓国にもキムタクファンはたくさんいるんだと思わず感心するナビ。そして、木村拓哉の語りで始まる本編へ。

ウォンカーウェイ監督色の強い映画かな、と感じたナビでしたが、映画の内容は過去と未来が微妙に混ざり合い、見ごたえのある映画でしたよ。約2時間の上映を終え、開幕式も無事終了。釜山国際映画祭が始まったという熱気が感じられ、これから9日間がさらに盛り上がりそうな予感がした開幕式でした。一気にスターたちを見てしまい、ちょっと興奮冷めやらずといったプサンナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-10-08

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