SANAの釜山特派員レポート・第1回「プサンのクラブシーン−クラブエキスパートの友達と釜山でClubbing!−」

第1回「プサンのクラブシーン−クラブエキスパートの友達と釜山でClubbing!−」

こんにちは。これからプサンナビに記事を書かせていただくことになりましたSANAです。プサンを愛する気持ちは誰にも負けません!!ちょっとニッチな記事をたくさん書きたいと思っていますので、よろしくお願いします。ということで、今回の第1回目は、釜山のクラブシーンについてちょこっと書いて行きたいと思います^^ソウルに比べて遅れているというイメーシ゛のプサンですが、もう一つの顔は夜の街。プサンのクラブはプサンの街を凝縮したように荒削り、だけどどんな人でも楽しめる温かさがあります。

1年ぶりのプサンでClubbing!!!! 

久しぶりのプサン。最近はずっとご無沙汰していたクラブに行ってみようと、プサンのクラブ友達に連絡をしました。彼女は韓国人だけど英語と日本語がうまくて、私が知る韓国人の中で一番のクラブエキスパート。私たちの出会いは第10回釜山国際映画祭のハウスミュージックのイベント。日本語が上手なこともあって、即日意気投合しました。もともとハウスはあまり好きではない私たちですが、TOWA TEIが訪韓して回した、あのイベントだけは相当楽しみました。来月またTOWA TEIがプサンにくるという情報をゲットしたので、是非行かなければ!!と思っています。
早速、昨年海雲台にできたクラブに行きたいと言ったところ、「あそこは今ぜんぜん人いないよ。」とのこと。正直、びっくり。去年は最先端!!みたいな雰囲気ですごく盛り上がっていたのに…さすが韓国。お店の回転が速い…特にクラブの入れ替わりは激しいです。今までに何件もつぶれてはできて、またできて…それの繰り返しのような気がします。韓国人の熱しやすく冷めやすい性格のせい?じゃあ、どこが一番熱いの?と聞いて見たところ、ソミョンのFoxy(旧Hollywood star)に一番人が多いという情報をゲットし、実際にいってみることにしました。Hollywood starがリニューアルしたことは知っていましたが、実際に行くのは初めて。昔はこじんまりしたアメリカンバーという雰囲気で、プールバーとクラブが一体化した不思議な場所でした。曲はHip-hop。入場料はただ。とてもアットホームなところでした。それがこの度、キョンソン大学にあるFoxyと同じ名前でリニューアルされたそうです。

今までのプサンのクラブ事情と今の比較 

ここで確認しておきたいのが、韓国での「ナイトクラブ」と「クラブ」の違い。「ナイトクラブ」というのは、おそらく韓国特有の夜の文化。曲を聴きながらお酒を飲み、ダンスを楽しむというスタイルは同じですが、チャージが高めで、曲は韓国のダンスミュージックが多いため、年齢層が高めだといううわさ。ブッキングというシステムを通じて合コンを楽しめるそうです。(実はナイトクラブには一回も行ったことがないです。)
おそらくプサンで海外のPopsやHip-hopが流行りだしたのは90年代後半。キョンソン大学にある最も老舗のJGも、90年代後半にできたそうです。まだクラブ文化が定着して間もないプサンでは、人の流動性が高く、曲のジャンルもあまり定着してないので、まだ過渡期という感じでしょうか。数年前まではプサンのクラブのほとんどはキョンソン大学の前がメインでした。ソウルでいうホンデ(弘益大学)のようにいくつものクラブと飲み屋が集まっているため、学生たちが集まって遊ぶという傾向がありました。クラブデイやクリスマス、ニューイヤーデイなどにはプサン中の若者が集まり、クラブの中も人でいっぱいになります。
そして、もうひとつ盛り上がっていたスポットがソミョンです。ソミョンのすぐちかくに、米軍の基地があったこともあり、2年前くらいまでは金曜の夜ともなると軍人さんたちがよく遊びに来ていました。彼らにも門限?があるらしく、1時頃になるとみんな帰る姿がなんだかおかしかった記憶があります。現在は在韓米軍縮小の流れでソミョンの近くにあった基地はなくなりました。最近はキョンソン大学からソミョンへとクラブのトレンドが移ってきているようです。新しくリニューアルされたFoxyやJUNOが有名です。ソミョンはプサンの地下鉄が交差する駅でもあるので、自然とここで集まる傾向があるみたいです。

いつも行くときのスタイル 

ソミョンで待ち合わせ場所といえば、まずジュディーステファの前。週末の夕暮れ時ともなると、ここで本当に会えるのかな?というくらいの大勢の人たちで溢れています。私が行ったのはちょうど金曜日の夜8時。クラブのエキスパートの友達と待ち合わせ。結局、人並みの中から見つけられず、電話で連絡を取り合い無事合流しました。
まだクラブに入るのには時間が早いので、ご飯を食べに行こうということになりました。ソミョンは繁華街なので飲み屋さんがいっぱいあります。今日はまずサンギョプサルを食べようということに。久しぶりのサンギョプサル…おいしかった。他の地域より少し高い(といっても、一人4500ウォン)ですが、肉はその分立派でした。しかし店を出る直前に、他のお客さんたちはみんなテジカルビを注文していることに気づきました。これはまさか、テジカルビが有名な店だったのでは?!という疑念にとらわれながらも「…また来ようね…」と流して、店を出ました。
今回言ったクラブはFoxy。西面の地上のマクドナルドの斜め向かいにあるビルの最上階です。

In Da Club!! 

Foxyに私たちが入ったのは、10時くらい。ソミョンのクラブの入場料は15000ウォンが相場です。まだまだお客さんはまばらです。日本のクラブではドレスコードがありますが、韓国では一度も見たことがありません。実際クラブに行ってみると、いろんな服装の人がいます。普通のTシャツにジーンズ、あるいは日本では考えられないくらいカジュアルな服装で踊っている人もいます(韓国ではジャージも街着としての地位を確立しています。特にプサンは。)。女の子はあまり露出することが好ましくないという思考がまだ強く残っているようで、以前ビキニパーティーに行ったときも、ビキニを着ているのは数人という寂しい状態でした。
とりあえず乾杯しようということで、ビールをいただきました。ソウルのクラブは入場料に含まれるドリンク料が5000ウォンまで、などと決まっているところがあり、事実上ビールかソフトドリンクしか頼めない場所が多いです。しかしプサンはビールもカクテルも、大抵入場料の中から買うことができるので安心です。Foxyはフロアが二階に分かれていて、一階にはバーがあります。テーブルと椅子がたくさんあって、休憩するのに十分な広さがあります。一階の曲はレゲトンからトランス、ハウスなどさまざま。要はHip-hop以外、といったら一番分かりやすいと思います。二階はHip-hop。全体的にプサンの人たちはハウスよりHip-hopが好きな傾向があり、二階の方が断然盛り上がっていました。
11時半を過ぎると、だんだん人が集まってきます。でもまだなかなかみんな踊りだしません。行く前から友達に「最近はいろんな人がクラブにくるようになったよ。」と聞いてはいましたが、実際に行ってみると、なるほど!本当に年齢層も幅広く、ファッションの幅も広い。どうしてそんなにロックな格好なのに、Hip-hopを聞きに来ているの?と本気で疑問に感じるグループがいたのが印象的でした。12時を過ぎたことからにはフロアは大盛り上がりです。プサンに基地はなくなりましたが、チネ(鎮海)の米海軍基地から遠征してきた軍人さんたちが結構いました。片言の韓国語でナンパしてます。英語を勉強しようと着いていく子もいるとか、いないとか…
曲はおそらく日本やソウルに比べたら古いものばかりだと思います。2年前と同じような曲がたくさんかかっていました。懐かしさに浸れた私としては、不満はありません!!でも結構「これはただのPopsじゃないか・・・?」と感じる曲や韓国のダンスミュージックが流れたりして、ちょっと戸惑いましたが…全体的な雰囲気はよかったです。お店もキレイで新しい。トイレがもうちょっと広かったら言うことなし。

感想

・・久しぶりに行ったプサンのクラブは、変わっていないようで、随分変わったような気がしました。曲は変わらないけど、クラブ文化がますます多くの人に浸透しつつあるのかな?という印象を受けました。昔はクラブに通いつめている人同士、いつの間にか仲良くなって、友達になるということが可能でしたが、今はそういった雰囲気ではないような、ちょっとそんな寂しい印象も受けました。
・・ でもクラブ文化自体が定着しているのは事実なので、これからもっと多くの若者がDJに憧れるようになったり、クラブミュージックを追求するようになっていけば、ますますプサンのクラブシーンが盛り上がっていくのではないかと淡い期待も抱きました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-07-20

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