ぴょん吉の釜山特派員レポート、第1回「玄関開けたら、2分で市場!」

第1回「玄関開けたら、2分で市場!」

アンニョンハセヨ!はじめまして、今回よりプサンナビのレポートをさせて頂く事になりました、ぴょん吉と申します。どうぞ宜しくお願いします。

1月に入り、ますます寒くなった釜山ですが、最近のぴょん吉の悩みと言うと北風が吹く中、夕飯の食材を買いにマートへ行かなければならないという事です。
風が冷たい日は徒歩10分圏内にある2つのマートへ行くのも億劫なダメ妻ぴょん吉なのですが、こんな時に便利なのがアパート内で週1度開かれるジャンナルです。
こちらがアパート こちらがアパート

こちらがアパート

ジャンナルとは、ジャン=市+ナル=日(市の日)、もしくは、ジャント、ジャン=市+ト=場(市場)。 そう、市場の日という意味です。
市場といっても、アパート内にある広場で開かれるので簡単にテントを張っただけの小規模なものですが、マートまで行かなくても新鮮な物がお安く買える事もあってか、近隣のアパートの方や通りすがりの方も利用されて大変賑わってます。
取材当日に出ていたお店は、野菜・果物・魚・練り物(オデン)・お米・おかず屋からなる6店でした。 通常はこれに、出来立て豆腐、お米のポン菓子、植木屋などがあるのですが、その日は出てなくて残念!
どの店も大変賑わっていたのですが、一番人気は「練り物(オデン)」のお店でした。
オジサンが器用にもへらの様なものを使って油の中にオデンを投入すると、パチパチと油の跳ねる音と共に美味しそうな香りが市場全体に広がります。それにつられてお客さんが1人、2人と寄って来ます。
こちらのオデンは4種類。野菜入り棒天・テンチョ(青唐辛子)入り棒天・お餅入り棒天・平天です。 ちなみに一番人気はテンチョ入りだそうです。オジサンから「出来立てが一番美味しいから食べて!」との事で熱々揚げたての野菜入り棒天を試食(と言ってもまるまる一つ!)しましたが、程よい塩加減で脂っこくなく最高でした!思わずビールが欲しいっと思ったほど!
ふと横を見たら、ぴょん吉の横で熱々の揚げたてオデンを学校帰りの男子学生が数人、美味しそうに雑談しながら食べてましたよ。彼らの青春の味はオデンの味なのかなぁ~?!
そして次に人気だったお店はおかずのお店。 
多種多様なキムチを始め、ミッパンチャンと言われるおかずが沢山~!色味的にどれも辛そう。 ちなみに量り売りもあるそうですが、一番人気は食べきりサイズで売られている3パック入りのおかずで、こちら3パックで5000ウォンです。主婦には大助かりですね!
そしておかずコーナーの横では汁物が。大きな鍋でもうもうと上がる湯気がたまりません!
韓国の食卓でかかせない物と言えば、そう、キムチと汁物。韓国の汁物は具沢山なのでおかずいらずと言われているぐらいなんですよ。 この日の汁物は3種類でした。日本では馴染みが薄いですが、チュオタン(ドジョウをすりつぶした汁)、そして日本でもお馴染みの牛肉の入ったピリ辛スープのユッケジャン、見た目が少々グロテスクなソンジへジャンクッ(牛の血鮮入りの汁)でした。
こちらのソンジへジャンクッはユッケジャンほど辛くはなく、大根・豆もやし・小さく切られたホルモン・葱などがふんだんに入った汁物で寒い日にはもってこいの一品なんです。
ちなみにこの汁物、どうやって売ってくれると思いますか?ナント、この様にビニールにオバサンが入れてくれます。(なんか給食みたいでしょ?・笑)
小さいサイズが大人2人分ほどで3000ウォン、大きいサイズが大人4人分ほどで5000ウォンです。 ぴょん吉は小さいサイズを購入しましたが、大人2人で食べても十分過ぎるぐらいの量でしたよ! その他、汁物ではありませんがパッジュク(小豆の入ったお粥)や蒸したとうもろこし等もありました。
次に野菜のお店です。
キムチ用の白菜もこ~んな感じで売ってます。
本日のお買い得商品だったようで飛ぶように売れてました。価格は1株で800ウォンとの事。(安ですよねっ~?!)だからかコロコロ付きのカートを引いてる人達が多かったんだぁ~と判明しました。
最後に果物のお店です。
林檎に蜜柑に、苺などこれまた新鮮な果物がずらり。
林檎は1盛(7.8個)で5000ウォン~、蜜柑は1盛3000ウォン~とこれまた価格も素敵です。
ぴょん吉の様な小人数家族にはこの1盛でも十分なのですが、こちらは箱売りもあります。
林檎10キロ17000ウォン~です。
でもこの箱入りの林檎や蜜柑を買って家に持って帰るのは相当重いですよね? 
そんな時に便利なのが宅配です。何とこちらの市場、重たい物は勿論の事、ある程度の金額を買われた方にはお店の方が家まで配達してくれるサービスが。いやぁ、ホントにジャンナル便利です!

最後にぴょん吉が購入した物です。

■キュウリ(5本)2000ウォン
■オデン(8つ)2000ウォン 
■ソンジへジャンクッ(小)3000ウォン 計7000ウォンです。
キュウリはマートで買うと2本で1500ウォン程なのでマートよりお買い得です。 そして何より一番の魅力は新鮮だという事。今後も利用せねばとぴょん吉は思いました。
観光客の方はあまり目にする事のないアパート内での市場ですが、見かけた際には是非とも覗いてみてはいかがでしょうか?大きな市場とはまた違った雰囲気が味わえると思いますよ。
そして是非とも熱々のオデンをその場で味わってみて下さい。きっとやみ付きになる事でしょう。 また、在韓の方は是非とも利用してみてはいかがでしょうか。
以上、ぴょん吉がお伝えしました!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-01-16

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