ピカピカの小学校1年生!韓国の入学式をのぞいてみよう!

韓国の小学校入学式をリポート!

こんにちは、プサンナビです。旧正月が過ぎ、ほんのちょっと寒さが緩み、桜咲く春の訪れが待ち遠しい3月の釜山。日本でピカピカの一年生と言えば、4月の満開の桜の下の入学式をまず想像しますが、韓国では3月が新学期のはじまりです。2011年3月2日、長く続いた冷たい春の雨がすっきりと上がり、久々に青空の覗いた釜山で今年7歳になったナビの長男も韓国の海雲台にある海江小学校に入学しました!新学期の月も違えば、ぴかぴかのランドセルもない、何もかもが日本と違って分からないことだらけの韓国の小学校生活のスタートです。今回その1では海江小学校の入学式の様子をお届けします。続いて次回その2では、小学校1年生の学校の様子を書く予定です。お楽しみに!

ところで、一体どの小学校にどうやって入学すれば良いの?

韓国に住民登録さえしてあれば、居住地域の洞事務所から12月中旬頃に『就学通知書』が届きます。
重要書類なので洞事務所の人が直接家庭まで来て手渡ししてくれます。私達が住んでいる地域は海江小学校と海林小学校の学区に当たり、一体どっちの学校になるんだろうということはその入学申し込み書類にかかれていました。ナビ長男は海江小学校。封筒の中身は、『就学通知書』、『児童人的事項調査書』(家族構成、子供の性格など)、『麻疹予防接種2次接種証明書』、そして『新入生の保護者に向けて』の4点でした。最初の3点は必要事項を記入して、予防接種については医療機関に接種を証明するサインをしてもらい、2月の上旬(今年は2月8日から2月16日まで)に直接入学する小学校の教務室まで提出します。保護者に向けての冊子には、入学式の日時場所の案内や、入学までに子供が出来るようになっておくこと、子育ての心得、幼稚園と小学校の違いについてなどが書かれていました。
就学通知書及び入学に必要な書類の入った封筒 就学通知書及び入学に必要な書類の入った封筒

就学通知書及び入学に必要な書類の入った封筒

入学までに出来るようにしておくこと

自分の名前を書いてみる、鉛筆を正しく持てる、ハサミで紙を切れる、名前を呼ばれたら返事をする、などが準備しておくことで、九九段丸暗記やらいきなりバダスギ(言われた言葉を文字で書く)など、そんなにハイレベルのことは全く要求されていませんのでご安心を。
さて、この入学申し込み書類を提出すると一安心したはいいものの、入学式の日は日に日に近づいてくるというのに小学校からは暫くの間一切音沙汰なしです。何か買っておくものはないのかとか、入学式には何を持っていけばいいのかとか、そういう情報が全くないので段々不安になって来たナビ。ついに入学式まで後1週間を切ったという2月24日 、漸く待ちに待った『入学案内』が届きました!入学案内の封筒の中身は以下の通り。
学級通信1号。担任先生から保護者へ向けてのメッセージ。裏に、ナビが知りたくて知りたくてしょうがなかった最初の1週間の予定表や準備物の案内がありました。 学級通信1号。担任先生から保護者へ向けてのメッセージ。裏に、ナビが知りたくて知りたくてしょうがなかった最初の1週間の予定表や準備物の案内がありました。

学級通信1号。担任先生から保護者へ向けてのメッセージ。裏に、ナビが知りたくて知りたくてしょうがなかった最初の1週間の予定表や準備物の案内がありました。

担任の先生から生徒への手紙。ここに1年何組になるか書かれています。ナビ長男は1年2組でした。

担任の先生から生徒への手紙。ここに1年何組になるか書かれています。ナビ長男は1年2組でした。

入学式の詳しい案内。

入学式の詳しい案内。

『終日保護教室』の案内。子供を放課後21時まで預かってくれる制度で、おやつや夕飯も出て、宿題も見てくれるサービスをなんと無料で受けられます。共働きの家庭や、その他事情のある家庭の子供への援助。なんと朝も6時半から預かって登校までの間朝ごはんなどの面倒も見てくれるそうです。
『放課後授業』の案内。日本には無い制度ですが、学校の授業が終わった後に有料でいわゆる習い事を学校内で受けられるものです。詳しくはその2にて。

さあ入学式に行こう!

こうしてなんとか入学の準備も万端に(?)整え、3月2日にナビ長男とナビは海江小学校の門をくぐったのでした。入学式は11時からで、10時までに教室に来てくださいとのこと。持ち物は名前を書いた上履きのみ。いざ突入です!
学校の校門に近づいた途端、家庭学習誌や塾、習い事などの広報活動の嵐に合います。予想していなかった出来事にナビびっくり。チラシと共に鉛筆やらノート、飴などなど色んなおまけがもらえました。
ナビ長男の1年2組の教室。廊下にはナビと同じように期待と不安の入り混じった面持ちの親子の姿・・。ちなみに韓国はこういった入学式も卒業式などの学校行事はカジュアルスタイル。もちろんちょっとオメカシした親子もたくさんいましたが、ジーンズなど普段着そのままの人も殆ど。安上がりで助かります。
教室に入ると幼稚園が一緒だった友達も数人。少し緊張もほぐれて、カバンを置いてから担任の先生から名札などをもらいに行きました。保護者は教室の後ろで待機。ところで、教室に入るなりナビ長男だけでなくナビまでも真っ先に目に飛んで入ってきたのは、教壇に置いてあるぺろぺろキャンディー!なんと校長先生のポケットマネーから、新入生へのプレゼントだそうです。名札と共に先生から誕生日パーティーさながらのとんがり帽子までかぶせてもらい、一気に教室は楽しそうな雰囲気に。こうして新入生が揃い、30分程担任の先生の自己紹介などを聞いた後、入学式が行われる講堂に新入生をエスコートしてくれる6年生の先輩達が登場。一人一人手を繋いで講堂まで連れて行ってくれました。
講堂に入ってみてこれまたびっくり。風船で楽しげに飾られた講堂ににぎやかな音楽が鳴り響き、とんがり帽子の子供達が座って、まるで陽気なパーティーの雰囲気。最初に校長先生の挨拶があり、続いて先生の紹介がありました。ここまでは普通だったのですが・・。
なんで皆手を挙げているのかと言うと、校長先生企画のクイズ大会をしているところなんです。小学校の名前は?から始まって、校長先生の名前はなあに、とか、簡単なのか難しいのか分からないクイズに正解すると、また例のぺろぺろキャンディーがもらえます。
一番びっくりしたのがこのマジックショー。なんと外注のプロのマジシャンです。ここまで来ると自分が入学式に来ているのを忘れてしまいそうです。実際入学式が終わってからナビ長男に感想を聞いたところ、「あのハトはどうやって出したんだろう」という答えが帰って来ました(笑)。
海江小学校オーケストラの演奏

海江小学校オーケストラの演奏

最後は一応入学式らしく、6年生の先輩からの歓迎の言葉。

最後は一応入学式らしく、6年生の先輩からの歓迎の言葉。

式は1時間程で終わり、この後子供達はまた教室に戻って担任の先生からの話などを聞いたそうで、保護者は講堂に残って校長先生の話を聞きました。こうして全てが終わったのは1時近く。腹ペコになった子供達が校長先生にもらったぺろぺろキャンディーをさっそく舐めながら帰途に着く姿がたくさん見られました。

今日の収穫

入学式でもらってきたもの一式。名札、とんがり帽子、ぺろぺろキャンディー、給食で使うお箸とスプーンのセット、最初に使う教科書、名前シール。校門でもらった塾などのチラシ&おまけ
海江小学校は海雲台区の佑洞にある公立の小学校です。目の前に釜山国際ヨット競技場があり、古くから釜山の名門小学校として名を知られて来ました。公立で名門小学校と聞くと、日本人のナビの感覚からするとイマイチぴんと来ないのですが、釜山のお母さん達に聞くと皆口を揃えて「海江小学校は良い学校」と言うのです。その第一の理由が、上記の『放課後授業』の充実なんだそうです。ナビ長男もさっそく噂の放課後授業に申し込んで来たので、その2で詳しくその実態を書いてみたいと思いますのでどうぞお楽しみに~。


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-03-23

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