ゴンギツネのサッカー観戦レポート・第7回「6月9日 トルコvsコスタリカ(仁川文鶴競技場)」

渋すぎるぞ!このカード。だけどこれで10競技場完全制覇

"渋すぎるぞ!このカード。だけどこれで10競技場完全制覇"

ついに私の野望が達成されました。韓国の10競技場完全制覇です。こんなことを思いついて1年ちょっとが経ちましたが、ついに大願成就です(とはいっても何も願をかけていないんだけど)。多分、記者とか仕事でもないのにこんなことしている人もあんまりいないんではないでしょうか?本当に。そしてこの記念すべき試合のカードはトルコvsコスタリカ。うーん、渋すぎるマッチメイクです。
別に私がこのマッチメイクを熱望して買ったわけでもなく、1次販売のまだ対戦相手も決まっていないときに買ったチケットだったのでファイナルドローが終わった後はちょっと微妙だと思ったけど、ある意味C組での2位争いになりそうな試合。トルコはこのところクラブレベルではヨーロッパレベルでかなりいい所まで行っているし、ヨーロッパで活躍している選手も多い。かたやコスタリカも北中米予選を1位で通過してきた国です。ある意味興味深い試合だと思ってました。この日は日本vsロシアがあったけど、やっぱり生で見れる試合優先でしょう。そして予想通り、試合はかなりおもしろい内容でした。
仁川文鶴競技場までは家から1時間10分で着いちゃいました。やっぱり都心のスタジアムは便利です。特にソウルと同様、スタジアムと地下鉄の駅が直結しているので、いくら私が方向音痴だからといっても絶対迷わないが安心です。さて、この仁川のスタジアム、他のスタジアムとまったく雰囲気が違っていました。もちろん韓国的にチマチョゴリを着たお姉さん達がいるし、そういう点ではまったく同じなんですけど、スタジアム周辺にいる人がまったく違うんです。トルコ・コスタリカ両国のサポーターはもちろん韓国人とか日本人の姿が多数見える中で、まったくどこの国かわからない人々。さすが港湾都市仁川です。同じ港町でも釜山とはまったく違います。そしていつもは韓国人しかいないダフ屋も、その人たちがしていたり・・・ちょっとびっくりしちゃいました。今回私はこのチケットを4枚持っていたのですが、結局私1人だけが見ることになってしまいました。だから、余ったチケットはダフ屋と思っていたんですが、さすがに英語での交渉は無理なので韓国人ダフ屋の所へ行って見ました。結果は私が考えていた値段とほぼ同じだったので交渉成立、これでもう1試合見れるくらいのお金になって私としては最高です。
試合前の両サポーターもかなりいい感じに盛り上がっていました。どこのスタジアムにも必ずいるコスタリカサポーター。確かコスタリカは日本と同様に(日本は建前上だけど)軍隊を放棄していて中南米でも比較的に経済が安定していると本に書いてあったけど、多分そのおかげでこんな風にアジアでのワールドカップを楽しんでいるんだなぁと思ってしまいました。そして、トルコサポーターもスタジアムの近くの山に登ってトルコ国旗を広げたり、歌を歌ったり。どの会場に行ってもそうだけど本当に心から自分の国を応援しにきているサポーターを見るとうらやましく思うし、ただ単に見に来ている私もそれを見ているだけで楽しくなるし、ホント「これがワールドカップなんだ」っていつも試合前に実感しちゃいます。
仁川文鶴競技場は総合競技場なので、サッカーを見るにはあんまり適していません。でも、今回は2階席のセンターライン付近だったので、とっても試合がちゃんと見れる席でした。 それにしても、この渋すぎるカード、ちゃんとお客が入るのか、かなり心配していたけど、そんなことは杞憂に終わってほぼフルハウスの入りでした。歴史的背景もあり韓国人がトルコを応援していたのですが、応援は圧倒的にトルコが優勢。
それでもコスタリカも負けてなくて、両チームが普通に狂った応援しているっていうのはかなりいいものでした。特にトルコは野太い声が会場全体に響いて、本で読んでいたとおりっていうか想像を越えていて本当にすごかったです。
試合直前まで私がダフ屋に流したチケットの席が埋まらなくてちょっと心配したんだけど、直前に国籍不明の人達が入ってきました。とりあえずチケットが無駄にならなくてよかった・・・・と思って、英語で「チケット買ってくれてありがとう」って言ったら、かっぱえびせんくれたり、ハーフタイム後はコーラとチップスくれたりして、なんか色々もらっちゃいました。とにかく席が埋まってホントよかったです。
試合は圧倒的にトルコペースで左サイドからいい攻撃していました。やっぱりヨーロッパで活躍してる選手が多いせいかサッカー自体が洗練されているような気がしました。しかし今大会ベッカムから始まったモヒカン・ソフトモヒカンの流行は留まるところを知らぬ感じです。ここにもいました、モヒカンが(ちょっと幅広)。すっごい目立つからどこにいてもすぐに見つけられていいんですけどね。コスタリカは前に見た印象よりもちょっとよくなかった感じです。そして後半になってやっとトルコが先制。あれだけ攻めれば当然といえば当然なんだけど、そのあとのチャンスを決められないでいたら、あれよあれよとコスタリカが優勢になってきてやっぱりサッカーって流れがあるんだな・・・と思っていたところ、後半終了間際に同点ゴール。コスタリカサポーターは大喜びです。コスタリカしぶといです。私的にはトルコの2位通過を予想していたのでこれでちょっと厳しくなったかな?みすみす勝てる試合を落としたトルコはちょっともったいない感じがしました。
さて試合も終わって、試合前に偶然留学中の同級生に会ったので、一緒に外で日本戦を見ようということになって近くのプラザに行ってみました。(42)野外ステージとか出店とかあってかなり楽しめる雰囲気。だけど残念ながらそのときはやっぱり日本戦の中継はなくて、「やっぱり韓国戦しかしないんだ・・・・」と思って、さっさと家に帰ってきて後半17分から見ました。テレビをつけてびっくり。日本がリードしているじゃないですか!!そして、そのまま試合終了で日本は待望のワールドカップ初勝利☆やっぱり記念すべき1勝なんだけど、なぜかあの韓国戦のときのような感激はなく淡々としていました。日本はきっとお祭り騒ぎなんだろうな・・・とは思いつつ、だけど韓国が1勝したときのような雰囲気にはならないだろうと冷静に見てましたけどね。韓日両国がアジア初のワールドカップ開催、そして共催というこの大会で歴史的1勝をあげれたことは本当に喜ばしいことだと思います。素直に日本の初勝利におめでとうです。
To be continued(Worte:ゴンギツネ)

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記事登録日:2002-06-20

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