ゆきこの釜山生活すいも☆あまいも・第2回「釈迦生誕日の過ごし方」

第2回「釈迦生誕日の過ごし方」

はじめまして、プサンナビの特派員になりましたゆきこです。今回から月に数回レポートさせていただくことになりました。韓国に移住してまだ間もない私の目から見た、ホットな情報をお届けしていきたいと思います。
自己紹介は後日あらためてさせていただくことにして、まずは昨日5月15日の釈迦生誕日 (ソッカタンシニル、またはブチョニルオシンナル)、お釈迦様の誕生を祝う日についてのレポートをお送りいたします。今年は日曜日でもともとお休みの日でしたが、韓国では公休日にもなっています。仏教徒が国民の3割に上るという韓国では、この日、お寺にお参りする人を多く見かけます。私の夫の両親も仏教徒で、普段でもよくお寺に一緒に連れて行かれますが、この日はもちろんお参りに行くというので、特別な日にどんなことをするのか、興味津々! 行ってみました!
地下鉄1号線・市庁駅からマウルバスの1番に乗って終点まで。ムルマンゴルという小さな集落に到着しました。バスに乗っている時間は15分足らずでしたが、急な坂をひたすら上っていき、着いてみるとすっかり山の上に来た気分です。観光で釜山に来る場合は、まず来ることはないようなところ。遠くに釜山の街並みが見えます。ヤッホーと叫んだら山びこが聞こえそうな場所です。気のせいか空気もおいしい・・・? でも、ここも立派に釜山市内です。
この山の上に、夫の両親が通っているお寺、功徳寺(クドッサ)があります。大きなお寺ではありませんが、この日は特別な日だけに、やはりいつもより参拝者が多いなと感じました。仏殿にて、既に到着していたシオモニ(姑)と合流。天井に提灯とともに吊るしてあるのは、名前入りのお札。災い無く過ごせるよう、この日から1年間飾っておくのだそうです。シオモニが、私のお札も頼んでおいてくれたというので探してみました。
私のお札、ありました! 「ゆきこ」とハングルで書いてあります。実はハングルがちょっと間違ってますが・・・

私のお札、ありました! 「ゆきこ」とハングルで書いてあります。実はハングルがちょっと間違ってますが・・・

手を合わせてお祈りをしたあと、お釈迦様の像に、水をかけて清めるとのことで、シオモ二にお手本を見せてもらいました。

手を合わせてお祈りをしたあと、お釈迦様の像に、水をかけて清めるとのことで、シオモ二にお手本を見せてもらいました。

早速私も挑戦! 像の横のボウルにお金を納めて、ひしゃくで水をかけます。ゆっくりと。 早速私も挑戦! 像の横のボウルにお金を納めて、ひしゃくで水をかけます。ゆっくりと。

早速私も挑戦! 像の横のボウルにお金を納めて、ひしゃくで水をかけます。ゆっくりと。

子供たちもちゃんとできてましたよ~。 子供たちもちゃんとできてましたよ~。

子供たちもちゃんとできてましたよ~。

お祈りも無事終わり、食堂に移動です。釈迦生誕日には、どのお寺でも、参拝者にビビンバを無料で提供するのだそうです。食堂では、お寺のお手伝いの人々が大忙し! 外では大きな釜でご飯を炊いて、ビビンバの具も洗面器のような大きなボウルにた~くさん準備されていました。
例にもれず、私もビビンバいただきました。コチュジャンを入れて、よく混ぜて食べましょう! 例にもれず、私もビビンバいただきました。コチュジャンを入れて、よく混ぜて食べましょう!

例にもれず、私もビビンバいただきました。コチュジャンを入れて、よく混ぜて食べましょう!

すっかり完食しました! 無料で食べちゃっていいの?と思うくらい美味しかったです。デザートに果物もいただいちゃいました。
食堂では、顔なじみのおばさんたちが、楽しそうに世間話に興じながら、豪快にビビンバを食べていました。お寺はアジュンマたちの隠れた社交場とも言えるのではないでしょうか。
また、この場で、お坊さんや尼さんとお話をして、日々の心の持ち方など、ためになる言葉をいただきます。ちょっとびっくりしたのが、たまたま隣に座った全く知り合いでもない人も、ビビンバを食べながら、私たち家族の話を一緒になって聞いて、話に応じて一喜一憂していたこと。日本だったら、他人の話には首を突っ込むな、干渉するなという考えが根強いので、聞いて聞かぬふりをするだろうなーと思いました。韓国人の「他人も放っておけない!」という気質を見た気がして、思わずニヤリ。
外ではお手伝いの方々が、洗い物に大忙し。

この日、夫の両親の通う、もうひとつのお寺にも伺いましたが、やっぱり人、人、人で溢れていて、そしてやっぱりビビンバを食べていました。ちなみに、うちのシオモニは、昼食も夕食もお寺でビビンバでした。
夜になっても、行燈のパレードに遭遇したり、自宅の近所のお寺では音楽が聞こえてきたり、とってもにぎやかな一日でした。先日、釜山駅に行ったときも、駅前に大きなステージが立てられ、釈迦生誕をお祝いする音楽の演奏や、提灯の飾りつけを見かけました。この時期、旅行者のみなさんも、街中で提灯を目にすることが多いかと思います。今回は、小さなお寺の様子をリポートしましたが、梵魚寺などの大きなお寺は観光でも比較的行きやすいので、この時期にお越しの場合は、足を運んでみてはいかがでしょうか。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-05-16

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