編集者がやってきた!釜山ヤジキタ珍道中

ビギナーなのに穴場さがし

アンニョンハセヨ、プサンナビのユカユカです。釜山でこんにちは、第8弾。今回の主人公はなかなかのツワモノです。
事の発端は、プサンナビにかかってきた1本の電話。
「もしもし、自動車雑誌マガジンエックスの編集部なんですが、今度釜山オートサロンを取材に行くので、その際に釜山市内も回りたいと思っていまして。どこか、穴場を紹介していただきたいのですが・・・・」
というわけで、今回の主役は、こちらのお二人。左の方が今回の取材では主に写真撮影を担当されているオオツボさん。料理も上手で5歳の娘さんの話をよく聞かせてくれるいかにも良いパパ、そして常にナイスショットを探し求める仕事人間。右の方がマガジンエックスの若きホープと言われる、記者のハマさんことヨコハマさん。自分のことを「ピョンテテジ(変態豚)」とアピールし、身を削って笑いを取ろうとする典型的なお笑い系。そして、どんなことでもとりあえずネタ帳にメモを取るメモ人間。
オオツボさんは以前に、一度仕事でソウルと釜山にちらっといらっしゃったことはあるそうですが、ヨコハマさんは韓国初。言ってみれば、お二人とも初心者レベル。そんなお二人のご希望は、定番名所を回りつつ、穴場スポットに行きたい!!「あらら、初心者なのに、穴場要求なんて、なかなかやる気やね。そっちがその気ならすごいの見せたろやないの」では、では、ユカユカのナビゲーションによるオオツボさんとハマさんの穴場めぐり、じっくりご覧ください。

まずは、軽く定番から 影島(ヨンド)射撃場 
まずは、定番の遊び、射撃から。これはお二人のリクエストです。
ハマさん:オオツボさん、ダーティハリーでいっといてくださいよ。
オオツボさん:いいよ、ルパンにしとくよ。
こんなへんてこな会話を交わしながら、楽しんでいただきました。こんなかわいらしいサービスショットまで。
海女さんのお店で魚介類を チャガルマダン 穴場度★★★★☆
射撃場の車に送ってもらい(ここで交通費が浮かせます!!)、今日第1発目の穴場へご案内。ここ、チャガルマダンは観光地、太宗台(テジョンデ)のすぐ近くにありながら、観光客には見逃されがち。波を目の前にして海産物を食べられるというのが売りのスポットです。市場ではなく、ここで海産物を食べるあたりがマニアックなんですよ。
早速、現役海女さんでもある、お店のオバサンにインタビューを開始したハマさん。
おばさん、お名前は何ですか?
おばさん:老いぼれ婆さんの名前なんか聞いてどうするんや?プロポーズでもするつもりなんかい?
おばちゃんが40歳若かったらプロポーズするのになあ。
おばさん:ハハハ。あんた、あたいを日本に連れてってくれるんか?
こっから対馬なんてすぐそこなんだから、泳いで行っちゃえ。
おばさん:ギャハッハッ。
年上の方にも容赦ないハマさんの突っ込み。それを軽く受けてしまう釜山のオバサン、どっちもどっちです。
ユカユカ:どうですか?波のそばで食べられちゃうんですよ。良いと思いません?
日本だったら九十九里浜とかにもあるよね。
ユカユカ:(ドキッ、珍しくないのね)
あっ、でも日本だったら貝とかも一つで1,000円とかしちゃったりするからね。やっぱり安いよ。
ユカユカ:(ホッ)

3人の食費

貝セット+アナゴ1匹=4万ウォン
ユムシ4匹 1万ウォン
計 5万ウォン(約5,000円)

<ユカユカコメント>
九十九里浜に例えられてしもた。いまいちインパクトが足りんかったかあ。でも、釜山ではこうやって海を眺めながら静かに食事できるのは貴重な場所やなのになあ。それに、九十九里浜ではケブル(ユムシ)の刺身は食べられへんはずや。


チャガルチへ。でも、刺身じゃなくて、ホルモンだ!! ★★★★★
定番中の定番、太宗台、PIFF広場、国際市場、竜頭山公園など観光した後、夕食を取りにチャガルチ方面へ。
チャガルチに行ったと言うことは、お刺身?と思ったかもしれませんが、それじゃあ、プサンナビの名がすたります。それに、魚介類はチャガルマダンで堪能しましたし。というわけで、小道を抜けて「ヤンコプチャン(ホルモン)通り」と呼ばれる密かな名所に到達。ここは多くのホルモン屋さんがあるのですが、一つのお店に入ってみると中にカウンターが何軒もあるちょっとかわったシステムになっています。
ユカユカ:どうですか?
雰囲気良いねえ。日本で言うなら屋台村?うん違うな。カウンターごとにおばさんが管理してるのはスナック形式でもあるのかな。
ユカユカ:それより、味はいけますか?
うまい。油好きだからさあ、テッチャンはたまらんね。
お店のおばさんに、「一杯、頂戴よー」なんて、かわいくねだられて、一緒にカンパーイ。
ここに出されるお肉は、だいたいどこのお店も同じなんですか?
おばさん:まあ、肉は同じね。でも、ソースはオリジナルなのよ。
じゃあ、ソースが店のキャラクターなんだね。あとは、お店のオバサンの応対振りがポイントなんだろうね。
おばさん:あんた、本当にかわいいわね。また、釜山に来たら絶対ここに来なさいね。
(どうやら、ハマさんはおばさんウケがかなり良いようです)
お二人絶賛の物はお肉だけではありません、ホルモン、ジャガイモ、玉ねぎをキムチとコチュジャンで炒め、最後にご飯を入れる「ホルモン炒めご飯」も大うけ。
オオツボさん:うわーっ。これ、うまそう。これ、材料は何なの?ちゃんと見といて、家でつくったりして。しっかり写真に撮っておこ。
常に仕事を忘れないオオツボさん。一方、ハマさんは、完全にホルモン屋の空気に溶け込んでしまって、まるで常連のおっさん状態。
ユカユカ:ホルモン炒めご飯、辛くないですか。大丈夫ですか?
これ、うまいわ。
この味のコピー考えた?
ご飯のやわらかさが・・・・
肉の歯ごたえ、ジャガイモのやわらか堅い歯ごたえ、ご飯の柔らかさ、この3段階の歯ごたえがあるんだよ。これがポイントなんだよ。
3人の食費
塩味ホルモン 一皿2万ウォンウォン×3皿=6万ウォン
ホルモン焼き飯 1万ウォン
ビール 1本3,000ウォン×6本=18,000ウォン
計 8万8000ウォン(約8,800円)

<ユカユカコメント>
味のおいしさに感動し、そしてホルモン屋の雰囲気の珍しさに好奇心が刺激されたようや。これは、ユカユカの狙い通りなった。よし。

疲れを取りにチムジルバン 穴場度★★★☆☆
前日もオートサロンの取材で歩き続けたお二人、今日も市内観光でお疲れに違いない。そんなお二人の疲れを取るためには「アレしかない!!」とお連れしたのがチムジルバン。プサンナビでも紹介したこともあり、穴場度も少し落ちつつはありますが、それでも、まだまだアカスリに比べれば知名度は低いです。

オオツボさんは良い感じで寝ております。が、それもつかの間、やはり仕事人間、ここでもささっと起きては写真を撮ることに余念がありません。(オオツボさん、せっかくですからとことん休みましょうや)
一方、ハマさんは、始めのうちはおとなしくチムジルバンについてメモをとっていましたが、しばらくすると「俺、一番にギブさせてもらいます」という言葉と共に立ち去ってしまいました。
ユカユカ:チムジルバンどうですか?
熱い。だめだ。
ここで「熱い」は禁句でしょ。一度、寝てみなよ。
ユカユカ:うん。とりあえず、写真は撮りますので、自然に寝といてくださいよ。
じゃあ、トドの日干しポーズ。
ユカユカ:・・・・・

<ユカユカコメント>
ハマさんがチムジルバンで快適に寝る姿を想像していたのに、ちょっと残念。でも「暑い」「熱い」が苦手な人には向いていないということが判明したのは、ある意味、成果かも。ハマさんには実験台になってもらったということで、皆さん参考にしてください。

ナビなりに穴場をがんばって紹介してみたのですが、お二人は、完全なるビギナーさんなので、穴場だろうが、定番だろうがすべてがもの珍しかったようです。「これ、すげえ」「なんだ、これ?」って感じの反応がとても多くて、ナビゲーターとしては、そんなお二人の反応がとても楽しかったです。普段、釜山に居ると分かりませんが、やっぱりいくら近いといっても、釜山も外国。日本では見られない光景がたくさんあるんですね。みなさんも、すべての感覚を大いに使って、穴場だろうが、定番だろが釜山をいっぱい、いっぱい感じてみてください。以上、プサンナビのユカユカがお伝えしました。

お知らせ:お二人の釜山オートサロン、釜山観光取材の内容は、マガジンエックス5月号(三栄書房)に掲載される予定です。みなさん、ぜひご覧になってくださいね。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-03-07

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