コリアンフードコラムニスト、幼なじみと釜山で食す!

エキサイティング釜山、2002年夏の旅!

アンニョンハセヨ、プサンナビです。釜山旅行者にご協力いただく第4弾。

今日の主役はこちらのお二人。右の方がコリアフードコラムニスト、ハッタ氏。ナビけんさんのお知り合いの方で、ナビも以前からハッタ氏の噂は聞いておりましたが、この方まともじゃないんです。まだ、お若いのに韓国料理に関しては頭が下がるほどの知識量。いかほどなものか興味のある方はハッタ氏の傑作ホームページ『コリアうめーや!!』(www.koparis.com/~hatta/)を見てくださいね。そして、2人目の主役、左の方がハッタ氏の幼なじみでもあり、マージャン仲間でもあるムネケンさんです。海外旅行経験は豊富ながら、韓国は今回が初めてだそうです。
国際旅客ターミナルでお出迎え 旅行のタイトル決定!!
ハッタ氏は一足先に韓国入りし、済州島でバカンスを過ごし、そして、今日、ここ釜山でムネケンさんと合流予定。そこにナビまで合流させていただきました。ムネケンさんは、博多からビートルで釜山入りされるということなので、お出迎えに釜山国際旅客ターミナルにやってきました
空港やターミナルに降り立ったことがある方ならご存知だとは思うのですが、ツアー名の書かれたプレートを掲げたガイドさんたちがいっせいに集まり、お客さんの待機を開始します。それを見たハッタ氏、「しまった。俺も準備しておけば良かった」。ここで引き下がらないのがハッタ氏、インフォメーションセンターで白い紙をもらい、急きょプレート製作を開始。周りの本物のプレートをよーく観察して似たようなものを作り始めたんですが、問題はツアータイトル。ガイドさんが持つどのプレートにも「ドキドキ釜山」「ベストわくわく釜山」「ビートルで行く釜山」「友へチング釜山2日間」など必ずといっていいほど、あまりいけてないタイトルが書かれています。ひねり度はともかく、タイトルは重要。そこでハッタ氏も負けじと、タイトルを作成。「エキサイティング釜山2002夏」。どうだ!!

友より金?
お出迎え体制もばっちり整い、ムネケンさんの到着を待つのみ。周りのガイドさんに「友達のためにしてるみたいよ」なんて言われながら(笑われながら?)プレートを掲げ待ち続けるハッタ氏。(でも、地味すぎんちゃうか?)待つこと約20分、不安気な男性一人が到着。ついに来ました!!キョロキョロしつつもハッタ氏に近づくムネケンさん。もうすぐ再会と思わせてすっと前を通り過ぎどこか遠くへ。(まるで事前に打ち合わせをしたぐらいの気づかなさ。おいしすぎる)そのまま釜山銀行へ。おい、おい、友達に会う前に両替か?順番まちがってないか?
エキサイティング釜山2002夏」も活かしきれず、ドッキリカメラのように後ろからこんにちは、とりあえず再会です。 

ナビ:「エキサイティング釜山2002夏」効果なかったですね。
 ハッタ氏:でも、これはこれでおいしかったかも。
(あらっ?ハッタ氏もしかして大阪人?)
ナビ:ムネケンさん。なんでまた、先に銀行に?
ムネケンさん:いやあ、頭の中、金のことしかなかった。とりあえず両替でしょ。
(みなさん、人間ってこんなものですか?)
歩いてチャガルチ市場まで
無事に再会を済ませ街にくりだすことに。「今日の韓国旅行のテーマは『食』だからね」と期待満々のムネケンさんのご希望はテレビで見たという「チャガルチ市場のお刺身」。フェリーターミナルからチャガルチまでは地下鉄で2駅。地下鉄で行くのが早いことは早いんですが、歩いて行きながら観光地を回ってみようということで歩きに決定。国際市場の中のモクチャコルモッで豆スープを飲んでみたり、岩のりを試食してみたり、PIFF広場でスルメを観察してみたり、チャガルチまでも盛りだくさん。ところでハッタ氏もムネケンさんもすっごい写真好き。人間ではなく、物体を次から次に撮影してました。(少しは友達の写真も撮らなあかんのちゃうか)
チャガルチ市場 これで妥当か、さしみの値段
さあ、ついに到着、チャガルチ市場。ここからが、ぼったくられるか、ふんばるかの勝負です。市場に入ると予想通り「さしみ食べますか?」と客引きさんに大人気のお二人。でも、お魚選択よりも魚を写真におさめることに夢中なのか客引きさんを何気に無視。客引きおじさんも「なんや、ほんまに。食うのか食わへんのかはっきりせえや」って顔してました。けど、気にしないお二人。写真をパシッ、パシッ。最終的に、市場の中では若い方に属するおばさんのお店でお魚を購入。アジ4匹、ヒラメ1匹、アナゴ1匹、テナガダコ3匹、黒そい1匹、これで3万ウォン。「妥当なのかな?」「安いほうでしょ。妥当でしょ」「韓国語話すからぼられなかったんだよ」そんな会話を交わしながらも、近くのお店に入って魚が調理されるのを待つことに。
減ってないかい?
ついに調理された刺身が登場。「えっ、これだけかよ。あんなにあったじゃん」「絶対全部出してないよ。減ってるよ」とお店のおばさんを疑り気味。でも、これが食べてみると3人で食べても(仕事中のナビもお邪魔してご一緒させてもらいました)十分すぎて、結局は少し残してしまうんです。味の方も「うまい、うまい」「いける」のお褒めの言葉が聞かれましたが、アナゴは骨が気になり「アナゴの刺身はいまいちだ」ということです。最後のシメは魚のあらで作ったメウンタンとご飯。これが刺身よりも大好評で、最終的な感想は「刺身よりメウンタンがうまい」のようです。  
最終合計金額は?
刺身3万ウォン、
薬味 一人分 2,000ウォン×3
ご飯 一人分 1,000ウォン×3
メウンタン  5,000ウォン(3人で食べて十分満腹になれる量)
ビール 1本 3,000ウォン×2
合計50,000ウォン。妥当なのでしょうか。やはりチャガルチの刺身の値段は謎めいてます。

つまよう枝の効果は?
食後、なぜかつまよう枝を口にくわえて再び市場に向かうハッタ氏。
ハッタ氏:食べた後につまよう枝をくわえて市場を歩くと「さしみ食べませんか」じゃなくて、「自分ひとりで楽しんだらダメだよ。友達も分も買って行きなよ」って言われるらしいですよ。確認しようと思って。
ああ、なるほど。ところが、期待に反し客引きさんの対応はつまよう枝完全無視!!食べる前と同じく、いや、それよりもさらに強く「さしみ食べなさい」なんて命令されてました。(くすっ)
膨れた腹は竜頭山公園で落ち着かせる
膨れた腹を抱えながら彼らの向かった先は竜頭山公園。エレベーターを上っていく途中にある小さな公園。おじいさん、おばあさんたちが休んだり、軽い運動を楽しむ所なんですが、ここでウェストをスリムにする器具を発見したお二人は、いきなり運動を始めてしまいました。ものすごい勢いで思いっきり腰をひねるもんだから穏やかな雰囲気にかなり激しい風を起こしてしまい、注目の的に。静かな午後にはすこし刺激的すぎたようです。竜頭山公園で記念撮影をしたり、景色を楽しんだり、観光らしい観光をしてました。
疲れた足はマッサージでほぐす
竜頭山公園での観光を終えた後、なぜか、意外にも足マッサージをしたいと言い出したお二人。とある足マッサージのお店へ。まずは、フットバス。ほどよい波動が気持ち良さそう!!ここまでは、良かったんですが、メインのマッサージになると「痛いのが良いなあ」なんて言ってたくせに、おおーっ、うわあーっ、ぎゃあーっ、やむことの無い奇声が。BGMに流れる静かな音楽も2人の耳には入ってこなかったことでしょう。奇声を引き起こすツボおしの後には、いちいちどこが悪いと指摘され、落ち込んだり、納得したりもしてました。結局終わってみると、かなり体が軽くなったようでご満悦の表情!!
体を軽くして、次はホルモンを食べに行くんだとか。ついさっきごはん食べたばかりだというのに。でも、彼らの旅行の目的は「食」ですから、時間が許す限り食べ続ける覚悟なのでしょうね。ナビの目から見て「エキサイティング釜山2002・夏」らしく、エキサイティングしたことは間違いないようですし、お二人のたどったコースはかなり旅行者にとってバランスの取れた理想的なコースだったのではという気もします。ナビとしては韓国初のムネケンさんが韓国に、いや、釜山にはまってくれたらうれしいなあと思うばかりでした。みなさんも、旅行タイトルを引っさげて釜山入りしみてくださいね。以上、プサンナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-09-02

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