第7回釜山国際映画祭を見に行く!

今年も行ってきました!映画三昧にグルメを+!釜山2泊3日の旅!

こんにちは!おたみです。今年も行ってきちゃいました。プサン映画祭!プサン映画祭は今年は7回目になるということなんですが、オープニング作品が韓国・キム・ギドク監督の『海岸線(ヘアンソン)』、クロージング作品が北野武監督の『ドールズ』と始めと終わりを日韓で締め、またメジャー映画からマイナー映画まで世界各国228作品が上映されるという、韓国で1番大きな映画祭なんです。それでは今年も行ってみましょう!
<11月16日(土)>
14:45 ソウル・高速バスターミナル出発
さすが土曜の高速バスターミナル、地方に行く人たちですごい行列!
21:00 釜山高速バスターミナル到着
やっぱり土曜、途中道が込んで時速20km走行、到着遅れるぅ。
21:30 地下鉄チャチョンドン(佐川洞)駅に到着。
高速ターミナルから地下鉄駅まで猛ダッシュ!(肉離れ気味)
チャチョンドン(佐川洞)駅に着いて急いで階段を登っていると、『おたみさ~ん!!』とどっからともなく呼ぶ声が、、、
『すみませ~ん、遅くなって~。』
先に到着していたナビくんとナビけんさん、そしてゆかゆかさんにお出迎えいただいて、おたみは驚きと感動で胸がいっぱいに!
「お久しぶりですっ!」
ではさっそくウワサのトングルチッへごぅ!
ほんとにこの道で、、、?!おかしなところに連れて行かれる!不安をちょっぴり感じながら暗い路地を抜けると、一際明るいお店、今日の訪問場所、トングルチッ登場!いや~、なんだか食堂とは思えない外観、裸電球と剥き出しの岩、そしてなんともいえないじめじめ感。このお店は昔の防空壕をそのまま利用したところということですが、一歩入口を出ると普通の住宅街の通りなのに、この穴倉の食堂はかなり不思議な空間でした。
ナビけんさんが頼んでくれたのが、アグチム(アンコウの辛い蒸し)と海鮮パジョン、そしてお酒は自家製のマッコルリ!
最初に出てきたカクトゥギ。これがなかなか日本のたくわんのビックサイズようでとっても美味しいんです。この食べ方は、箸を1本ぶっさしてガリボリガリボリ食べること。この歯応えがまたたまりましぇん!

次にお酒が出てきましたよ!
ナビけんさん「あの~、何か浮いてるけど気にしないで下さい!」
おたみ「えっ!」
ビックリした、おたみはてっきり埃とか虫とかそんなものが浮いてるかと思ってしまいましたが、お米の糟が浮いてるということでした。ほっ。
「かんぱ~い!」
いや~、長旅の疲れがスッカリ落ちそうだわ~冷たくておいしい!
なんだか楽しいお酒になりそうですぞっ!
そして、アグチム。これは実はおたみは初めてだったんですが、魚好きとしてはかなりうまかったっす。もやしなどの野菜たっぷりっていうのも気に入りましたしね。中でも美味しいのは、骨の近くの肉だそうです。やわらかくてこれはマッコルリとピッタリ!
最後に海鮮パジョン!これはもう期待通りのおいしさ。外側がパリパリ!中はちょっとやわらかい、後ひくうまさでした。
24:15 西面(ソミョン)のチムジルバンへ
美味しいものをたべながら話しも弾み、あっという間に23時30分過ぎ。地下鉄がなくなる~!ということでみんなで駅まで走って行ったらギリギリ終電に間に合いました(ラッキー)!ナビけんさんとゆかゆかさんはそれぞれお家へ。ナビくんはホテルへ、そしておたみはといいますと、恒例のあそこでしょう。やっぱりチムジルバン!!ユカユカさんに聞いて、今晩おたみはソミョン(西面)のチムジルパンで休むことにしました。
駅から7分、ミリオレ釜山の向かいにありました!
ところがその日は1番人の多い土曜日。睡眠室も足の踏み場がないほどの混雑ぶりで、おたみはシーツも枕もないまま人が川の字になって寝ているちょっとの隙間に入りこんで小さくなって寝ました。でも床はオンドルが利いててぽっかぽか。何気に疲れは取れたようです。
<11月17日(日)>
日曜の朝早くから釜山の地下鉄に乗ると、もういかにも登山に行きます!って感じの登山ウェアーに身を包んだ元気なおじさま、おばさま方登場!朝飯を食べるお店のあるナンポドン(南浦洞)へ。地下鉄を降りて地上へ出ると、さわやかな日曜の朝の日に照らされた「釜山国際映画祭」のポールがやけにきれいに見えたり、、、
8:30 朝ご飯、『天安コムタン(チョナンコムタン)』
日曜日の朝8時30分ということで、お客さんはおたみとナビくんだけ。テレビを見ながら店番をしていた社長?が日本語で説明、注文をとってくれた!ここはナビくんのお気に入りのお店。毎年映画祭で釜山にくるといつも寄るお店。
おたみはお店の看板料理、「コムタン」を、そしてナビくんは今日はちょっと志向を変えて「ヤンコムタン」を注文!
「コムタン」 
おたみはコムタンというと、もっと白く濁った白濁スープが出てくると思ったら意外や意外、透明感を感じるほどあっさりさっぱりのスープ。話ではソウルのコムタンのお店では牛乳をいれたりしているところもあるんだとか。そういわれてみればソウルのはやけに白いよな~。あら塩で味を調節して食べると、なかなか胃にやさしい朝ごはんにぴったりのメニューでした!
「ヤンコムタン」(ナビくん注文)
ぎざぎざの腸が浮いております。見た目はグロテスクですが、きくらげ?つるつるといけます。これも食べたことなかったなあ。
さてさて、お腹も落ち着いたところで、映画を観に行くとしますか!
ナンポドン(南浦洞)の映画祭の映画上映館前には、すでにチケットを購入しようとする人々が長蛇の列。チケット売り切れで観たい映画のチケットをゲットできなかった人は、紙に「チケット売ってください」と書いてシャウト気味!
11:00 『少年(ソニョン)』
今回の映画祭一発目はラトビア映画、「少年(ソニョン)」。
航海に出たまま帰ってこない父親の帰りをいつまでも待っている9歳の息子。その息子に父親の死という真実を告げることができない苦しみと罪悪感に苛まれる母親は、近所の既婚の男と関係を持つようになったが、、、

午後2時に見たい映画のチケットがゲットできなくて、無料で試写会をやっているへウンデ(海雲台)のメガバックスへ。映画館が並んでいるナムポドン(南浦洞)からは地下鉄で1時間ほど。時間がないよ~。お昼を食べる時間もなく急いで走ってやっと映画館にたどり着き無事映画を見ることができましたが、、、
14:00 『run2u』
この映画は日本と韓国の合作映画で、日本語と韓国語が飛び交う最近の合作映画のパターン。日本側の主役の高橋和也さんは在日韓国人という設定で韓国語を披露してました。内容はやくざとけんかと同性愛と恋愛とが交錯するありがちなストーリー。最後の方であっ!清水健太郎さんの登場にはおたみもびっくりでした。韓国で上映予定。
17:00 『神の干渉(シネカンソッ)』フランス/モロッコ/ドイツ
~第5回カンヌ映画祭審査委員特別賞~
エルサレムに住むパレスチナ人とラマラに住むパレスチナ女性がお互いに恋に落ちるが、2人を取り巻く政治的な状況により彼らは自由な恋愛を許されない。しかし、彼らは一緒に暮らしたい一心で、イスラエル軍から暴力的な脅迫を受けながらも、お互いの愛を守るために熾烈な闘いに挑む。

(ナビくん)
17:00『リターナー』日本

金城武(クム・ソンムと韓国では呼ばれる)+鈴木杏。日本特撮映画にありがちなチープさがあんまり感じられなかったことに満足。また、まるでアニメのような精密な展開に満足。観客の反応も?まあまあでした。
※釜山市民会館は2号線ムンヒョン駅1番出口から徒歩5分、裏から行きますがこの方が近いです。

19:45 ミルミョン
プサンといえばミルミョン!でしょう。はてそのミルミョンとはなんぞや?ウワサを呼ぶミルミョン。ソウルにはないミルミョン。果たしてその正体は?これが?
、、、意外とおいしゅうございました。しかし15分で食べるにはつらかった。マンドゥももちろんいただきました。
20:00 『幸せの鐘』日本
ポストニューウェーブ、sabu監督の新作映画。会場はほぼ満席、sabu監督の作品は前回の映画祭の時にも招待されていたということで、取材陣、ファンも多数いました。
上映開始直前、観客が次から次へと座席につく際、突然舞台にsabu監督登場!
「私が天才監督sabuです。イエ~イ!」としょっぱなからかなり盛り上がり。さて、映画が始まると、sabu監督独特の静かな流れの中に、1つ、また1つ笑いが起こり、飽きさせないストーリー展開で最後は会場もサブワールドに巻き込まれていました。
映画上映後にサブ監督と主役の寺島さんとのQ&Aタイム(監督との対話)があり、その後監督にサインをもらおうとするファン達が劇場前に殺到!(sabu監督ってかっこいいですね。おたみもちょっとサイン欲しかった~。
映画終了!
今日の映画スケジュール終了!昼間はあんなに混雑していた映画村のメインストリートはぐっと雰囲気が変わって、なぜか?似顔絵書きや屋台がズラリと並ぶ露店ストリートへ。
24:00 ナムポドンでパーティー!
映画祭開催中、連日のように映画祭エリアで行なわれるパーティ。おたみも映画仲間と一緒に参加しました。ちょっと遅れていってみると、もうお店の外にはあふれる人々、中に入ると世界各国から来た映画関係者でいっぱい!始終オールディーズで徹底した音楽に、幅広い年齢層の人たちも盛り上がっていました。皆さんそれぞれ映画の話をしたり、ただただ踊ったり、楽しいパーティーが夜遅くまで続く!
深夜2:00 コンドミニアムにお泊まり
釜山入り2日目の今日のおたみの寝床は、まだ出来て間もない「ハナ・コンド」。友達の車に乗ってコンドミニアムのあるへウンデ(海雲台)へ。かなりアパートみたいなものを想像していたおたみはあまりのきれいさにご機嫌^^。6畳ほどの部屋が2つの5人部屋は、食器や炊飯ジャーなどの必要な備品が備えられていてついていてとっても快適。そしてなんといっても大きなパノラマ窓からのオーシャンビューが雰囲気をアップさせてくれました。(きれいだわ~)コンドに着いたのが夜中、やっぱり夜景はムード満点!会費は12,000ウォン。途中コンビニでまたお酒を買い込んで、コンドでもう一杯飲んどくでしょ~! 
<コンドでもう一杯!「乾杯!」>
<11月18日(月)>
<コンドで朝ご飯(コムタン、ごはん、キムチ、スパム)>

コンドで朝ご飯を食べた後、コーヒーを一杯飲んで映画村へ出発!
さすがに昨日寝たのが朝の5時。8時出発が結局10時に!!
コンドのあるへウンデ(海雲台)からナムポドン(南浦洞)まではバスで約1時間。ぎりぎり間に合うか?!というところでしたが、結局上映開始から10分過ぎると劇場に入れないとかで結局11時の映画を見そびれるぅ。残念。
14:00 『トイレ、どこですか?』香港/中国/韓国
愛する人のために奇跡の名薬を探しに行った人々の話。
香港、中国、韓国の参加国の合作で舞台もそれぞれ違う。
中国のトイレにはちょっとショックだった~。

17:10 釜山高速バスターミナル
かなり遅いお昼:高速バスターミナル内の食堂にて、ナビけんさんとナビくんが美味しいと言っていたテジクッパッをどうしても一口食べて帰りたくて、時間もないのに注文、5分で食べる。(火傷気味)。おかずには1つも手をつけられずに、前で待機しているバスへ乗り込み~!
17:30 ソウルへ出発
ソウルに来る時は普通の高速バスで首を寝違えながら乗って来たけれど、帰りはかなり疲れていることを予測して優等を予約していたのだ~。やっぱりこのゆったり具合、さすが優等ですね。足乗せをあげてリクライニングシートを倒すともうベット状態。月曜日ということで乗客も5~6名。ゆったりと居眠りをこきながらソウルへ向かうことに。釜山よ~!来年また来るよ~ぉ!
20:30 サービスエリアにて
いや~、いくら優等とはいえども体がなんだがカチ、コチッ!ぐぁ~っと大きく伸びをした後、ソウルのみなさんへのお土産をゲットしにお店の方へ。韓国のサービスエリアも日本とほぼ一緒。お土産、食事、スナックなどを販売。釜山のお土産にはちょっと、、、と思いながらも天安(チョナン)の名物「ホドグァジャ(カステラの中に胡桃と白あんの入ったお菓子)」を購入。頭をすっきりさせるためにコーヒーをブラックで一杯。15分ギリギリまで休んで再びソウルに向かって出発!
23:00 ソウル到着
お疲れさんでした~。やっと2泊3日の釜山の旅が終わりました!なんか移動が忙しくてなんだかあっという間の出来事でした。ついさっき釜山に立ったと思っていたのに、、、今年も楽しい釜山映画祭へ、映画とグルメを満喫する2泊3日の旅でした。次はプチョン(富川)映画祭でお会いしましょう!以上、おたみでした。

~番外編・おまけ、ナビくん2泊3日の旅~
<11月15日(金)>
12:00 セマウル号 ソウル駅出発
駅弁を食べる。とうがらしがどどん。
16:30 プサン駅到着
横に見えるは新しい高速鉄道のホームですね。
21:00 ウワサの「オマッチッ」へ
おいしかった、、、ほんまに。
最後のテンジャンもおいしい。
23:30 ホテルへ

<11月16日(土)>
8:30 チケット購入の列に並ぶ

しかし列は全然動かない。1時間半ならんで割引チケットの列であることに気が付く。
割引チケットじゃない窓口はぜんぜんすいてました。ショック、、、

11:00 「シャオピ・イヤギ」台湾
連れ子の「シャオピ」が屈折しながら大人になるまでの物語。隣りにすむ幼なじみの女の子の視線がやさしい。妙に日本家屋なところも不思議。
13:00 テジクッパッ
プサンといえばテジクッパッ!南浦洞にある24時間営業のお店へ。高校生などで店はいっぱい。ひさしぶりのテジクッパッに落涙!
14:00 「エリアナ・エリアナ」インドネシア
結婚を逃げ出して都会に行った娘と連れ戻そうとする母との葛藤。
現代のインドネシアのかかえる問題が少しかいま見える気がする。

17:00「モンラク・トランジスター」タイ
出演者が画面から客に向かって時々話しかける、という不思議な構成。
歌手を夢見た若者が新妻を故郷に残して軍隊を脱走して歌手になることを夢見るが、、、
ここで大事件!終盤あとちょっとというところでフィルムトラブル。上映中断。観客の非難ごうごうの中、上映中止、払い戻し騒ぎに。しかしなにせ運営者はボランティア、突発事故にはうまく対応できません。映画もおもしろかったけど、アクシデントでの客の反応も面白かった。韓国の観客はだまっていないです~

<11月17日(日)>
21:20 プサン・高速バスターミナル到着

行ってみるとひとだかり。顔から血を流した上半身裸のおじさんとおばさんがもめている。警察も仲裁に入るがどうしようもないようす。さらにひとだかりは広がる。
結局なんだったんでしょう。

22:00 プサン・高速バスターミナル出発
満席でバスは出発。下から暖房がたかれるので足が熱い。

1:00 ピョンチャン休憩所で休憩
しかしドライブインって日本も韓国も雰囲気がとっても似ている。

3:10 ソウル・高速バスターミナル到着
タクシー待ちの長蛇の列。でもタクシーはどんどん来るのですぐ乗れます。

ナビくんが見た、今年の映画祭は?
例年通りの盛り上がり?しかし南浦洞ではまた上映映画館が減りました。ちょっと寂しい限り。映画祭なんだから町中の映画館でどどんとやっていただけるとうれしいな。その分、PIFF広場はますます映画宣伝の舞台となりつつあります。そのようなイベントも楽しい。けど、ちょっと人が多すぎてくらくらします。また屋台も毎年立派になりますね。すっかりプサンの祭りとして定着、したといえるのかな?

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-11-26

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