ソンピョンを作ろう!

体験!ソンピョン作り!

まず、材料は・・・1.米、2.あずき、3.黒豆、4.松の葉です。1の米はうるち米を使うこともあるそうなのですが、今回は普通に食事をするときの米を使用しました。私の感覚では餅といえばもち米ですが、普通の米からも餅が作れるんだ・・・と驚きました。米は洗って水を切ります。そして、それを粉にしてくれる店があるそうで、そこへ持っていって粉にしてもらいます。今回使った米は約4キロでした。次に2と3はそれぞれ下茹でをして好みで少し砂糖を入れてもいいです。4の松の葉は、なんと今回教わった方のご主人が近くの山に行って、松の葉を集めてきたとのことでした(驚)。松の葉は色が鮮やかな緑のものだけをきれいに洗ってヤニなどを落としておきます。
次に作り方です。米の粉を大きな容器に入れ熱湯を少しずつかけ、手でこねていきます。このとき、韓国では透明のビニール製の手袋をはめてこねるそうです。なんでも、その方がべたべたくっつかないので楽だとか。この生地作りが大変重要だとのことだったので、私は生地作りはただ横で眺めながら写真を撮っていました。生地作りが終わると次は生地を大きめのビニールに包んで、水分が飛ばないようにします。そして、少し生地をちぎって手で丸めます。そしてそれを手の平で押しつぶしで平らにします(ちょうど、餃子の皮のような感じです)。その中央にあらかじめ下茹でをしておいたあずきや黒豆を置き、餃子を包むような要領で袋状にしていきます。ひとつのソンピョンの中にはあずきか黒豆だけを入れ、両方混ぜて入れることはしないそうです。また、この作業は旧盆や法事の時に、家族や親戚が集まるとみんなでおしゃべりをしながらする作業だそうです。みんなで楽しく作るなら、餃子のような形でなくとも、星の形や三日月の形など、子供も楽しめる形にするのもいいかなぁ、と私は思いました。しかし、家で食べるにはいいですが、まじめな法事の席にはちょっと向いてないかもしれません。
あずきか黒豆を入れたソンピョンができたら、今度は蒸します。大きめの蒸し器に水をはり、中敷きの上に布を敷きます。そして、作ったばかりのソンピョンをくっつかないように少し間をあけて、並べていきます。そして、ここで松の葉の登場です!並べたソンピョンの上に松の葉を敷き、その上にさらにソンピョンを並べていきます。こうすると、より多くのソンピョンを一度に蒸すことができる上に、松の葉の香りがほんのりと餅につくのだとか。最後に蓋をして、蒸すこと30~40分。蒸しあがったソンピョンはつやつやしていました。早速、蒸したてのソンピョンを試食・・・。普通の米から作った餅ですが、モチモチとしていておいしかったです。今回は黒豆は砂糖なし、あずきに少し砂糖を入れて作ったのですが、私の個人的な感想では少し砂糖が入った方がさらにおいしくなるように思いました。また、このソンピョンは蒸したものを冷凍しておけば数週間持つので、食べたい時に解凍して電子レンジで温めて食べれば、軽いおやつにもなります。
今回のソンピョン作り、一連の流れは餃子作りにも似ているなぁ、と思いました。一般の店で見かけるソンピョンは餅同士がくっつくのを防ぐため、ごま油が塗ってある場合もあるのですが、一般家庭で作る場合は塗らない場合もあるようです。法事や旧盆に家族、親戚が集まったときに作るソンピョンは、みんなでわいわい言いながら作ると楽しいだろうなぁ、と思いました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-10-24

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