高速船「コビー」（釜山−福岡）

この掲示板に集う人たちの中で、日韓高速船と最も付き合いが
長いのは私だと思います。何せ、1991年の就航第１便に乗せて
もらって以来ですから。

海雲台の某ホテルで１泊し、翌日、ターミナルに集合すると、
ＪＲ九州の石井社長をはじめ関係者が深刻な顔をしています。
玄界灘の波が高いというので、運航するか否かを相談していた
のです。結局、大事をとって休航に決まりました。釜山の
天候はいたって普通、関釜フェリーは出航するのに、ビートルは
就航２日目にして早くも休航したのでした。

そんな出来事を目の当たりにしたことがあるので、その後の
就航率の向上には、まさに隔世の感があります。スタッフが
経験を積み、スキルが上がったのですね。

これまでの乗船経験では、高波の壁に突入して、潜水艦に
乗ったかのような気分を味わったり、八木山様が書かれた通り
エンジンが止まってしばらく波間を漂ったりしたことも
ありました。多くの乗客が青い顔をして席とトイレを往復
したり、床に横たわったりしていました。しかし、私は
乗り物酔いとは全く無縁で、高速船の旅を楽しんでいます。

思い立ったら１泊２日ででも韓国に気楽に行ける高速船の
ありがたさ。福岡に住む幸せを感じます。ＪＲ九州の
大ヒットと、たたえたい気持ちです。