韓国料理メニュー全リスト<料理方法別>

料理方法別で見る韓国料理はこれ!


焼き(クイ)

クイとは焼きのことで、韓国料理を代表する調理方法。特に魚はセンソン(魚)+クイ(焼き)=センソングイといい、お昼にご飯と汁ものが付いた定食として食べる人がほとんど。また貝もチョゲ(貝)+クイ(焼き)=チョゲグイといい、お酒のおつまみとして親しまれている。 しかし、やっぱりクイといえば韓国料理の代表メニュー、焼肉!通常はコギ(肉)+クイ(焼き)=コギグイといい、種類が豊富でカルビ、プルコギ、サムギョッサルなど各肉の種類(牛・豚・鶏)や部位、料理別に呼ばれる。また、メニューの頭に“セン”と書いてあるのは味付けをしてないセンコギ(生肉)を意味し、“ヤンニョム”はいろんな材料で味付けし熟成させてから焼いて食べるヤンニョムコギ(味付け肉)を意味する。牛の焼肉の場合、ハヌ(韓国産牛肉)を扱う高級焼肉店と、輸入牛肉(米国産やオーストラリア産)を扱っている安い焼肉店があり。牛だけでなく、おいしくてお手頃な豚焼肉も若い人や市民たちに人気で、中でも1番人気がやっぱり“サムギョプサル”!!日本では一杯飲むなら居酒屋かビアガーデンで、焼肉はモリモリ肉を食べに行く、という感覚だが、韓国で飲みに行くと言えば間違いなく焼肉屋さん。“お肉+ソジュ(焼酎)で一杯”はサラリーマンの定番飲みパターン。またガスのところもあるが、やっぱりおいしく焼きあがる炭火焼き肉が人気。くれぐれも煙やニオイにはご注意を!

鍋(タン/チゲ/チョンゴル)

韓国料理の中でもっとも多様なスープメニュー。チゲとは韓国の言葉でクッ(汁)よりスープが濃く、肉、海鮮、野菜などの材料を入れて煮立たせた濃厚スープ。味は辛いものが多く、食堂では1人分の器に盛られて出て来るランチの定番メニュー。またチゲ専門店やブテチゲ専門店に数人で行くと、大きな鍋でぐつぐつ煮ながらみんなで食べることもあり。またタンは漢字で書くと「湯」。肉や骨を長時間煮出したスープをベースに、その中に肉や野菜などの材料を入れて軽く煮て食べる、半透明、白濁スープものと、肉、野菜、魚などをたっぷり入れた辛いスープものがある。肉や骨を長時間煮た白濁スープものは1人分だけ作って1人分の器に盛るが、野菜や肉、魚などの材料がたくさん入った辛いスープものは大きな鍋で煮てみんなで一緒に食べる場合が多い。またチョンゴル(寄せ鍋)は鍋に材料を盛ってテーブルの上で煮ながら食べる即席鍋。

蒸し/茹で(チム/チョリム/スユッ)

チムは肉や魚介類を主材料とした料理が多く、特に魚介類メニューは激辛料理が多い。代表メニューはアグチム(アンコウ蒸し⇒アンコウと野菜の激辛煮)、コッケチム(ワタリガニ蒸し⇒ワタリガニと野菜の激辛煮)、カルビチム(カルビ蒸し⇒カルビの角煮風)、アンドンチンタッ(安東蒸し鶏⇒安東名物、鶏肉と野菜の辛い筑前煮風)など。調理名はチム(蒸し)だけれど、実際に蒸した料理は少なく、弱火で煮込んだものが多い。

炒め(ポックン)

メニュー名に「ポックン」と出てきたら炒めもの。代表的なメニューはナクチポックン(タコの辛し炒め)、トッポッキ(お餅の辛いソース炒め)、チェユクポックン(豚肉の辛し炒め)、ポックンパッ(炒飯)など。コチュジャン(唐辛子味噌)や唐辛子粉を使って炒める料理が多く、見た目も真っ赤、味も辛いものがほとんど。強火でサッと油で炒めるのではなく、味付けの材料がたくさん入った炒め煮のような感じ。

発酵/漬物

韓国の家庭の食卓を飾るおかずや材料には発酵食品がとても多い。もう世界的にも有名なキムチ、チョッカル(塩辛)、コチュジャン(唐辛子味噌)をはじめとしたいろんな味噌がそれにあたり、また韓国の健康食品でもある。韓国を代表するお漬物であるキムチ、いろんな海の幸を使ったチョッカル(塩辛)、コチュジャン(唐辛子味噌)、テンジャン(味噌)、チョングッジャン(納豆味噌)など味噌類にシッケなどがあり。

フェ(刺し身)

3方を海に囲まれている韓国だけに海鮮料理はお手の物。中でも日本で刺身にあたるフェ(鱠)は韓国人の好物料理のベスト10の常連で、どの街に行っても店頭に生簀を備えたフェッチッ(刺身屋)を簡単に見つけることができる。人気の魚はヒラメ、鯛、黒ソイの順で、圧倒的に白身の魚が主流。また必ず活きた魚をその場で捌いてもらうのが常識。コリコリと弾力感ある刺身はチョジャン、サムジャン、刺身醤油など3種の薬味で味わう。食後には希望すればアラで作った辛い鍋メウンタンが登場することも。

お好み焼き(チヂミ)

日本でもお馴染みのチヂミは韓国風のお好み焼きとも言われ、韓国グルメの中でも人気の高い料理だが、地元韓国では“チヂミ”よりも“ジョン”や“ピンデットッ”という名前で親しまれています。チョンは薄くカットした野菜や肉、芋などに生地を薄くつけてたっぷりの油で焼くもので、小麦粉生地に野菜が入っているパジョン(ネギ入りチョン)と緑豆生地のピンデットッにわかれる。普通、食事のおかずというより、間食やお酒のつまみとして食べることが多い。

粥(チュッ)

チュッはお米などの穀物に水を6〜7倍加え、長時間コトコト煮て食べやすくした料理で、健康的な朝ご飯メニューとして親しまれている。種類もお店によっていろいろで、豆・木の実系ではチャッチュッ(松の実のお粥)、ケッチュッ(ゴマ粥)、パッチュッ(小豆粥)など、海鮮系ではチョンボッチュッ(アワビ粥)、クルチュッ(牡蠣粥)、セウチュッ(エビ粥)など、そして肉系ではタッチュッ(鶏粥)、ソコギチュッ(牛肉粥)など、野菜系ではホバッチュッ(カボチャ粥)、ヤチェチュッ(野菜粥)などがある。特に冬至にはパッチュッ(アズキ粥)、夏にはスタミナ食としてタッチュッ(鶏粥)を食べる習慣がある。

麺(ミョン)

韓国の麺料理というといろいろあるが、もっとも代表的なのがお馴染みのネンミョン(冷麺)、カルグクス(韓国式手打ちうどん)、コングクス(豆乳スープ麺)、ラミョン(ラーメン)。だいたいお昼時に簡単に食べるもので、ネンミョンとコングクスは夏に食べるメニューで、ラミョン、カルグクスなどは年中食べられる。普通、地元の食堂でも食べられるが 、ラミョンを除く他のメニューは、それぞれ昔から有名な専門店がある。ラミョンは生ラーメンはなく、ほぼインスタントラーメン。

ご飯もの(パッ)

日本と同じ米食文化の韓国には白いご飯を基本にいろんなご飯メニューがある。中でも1番代表的なメニューはやっぱり“ビビンパッ”。ご飯の上に載った数々の山野菜のナムルや肉をコチュジャン(唐辛子味噌)で混ぜて食べるお馴染みの料理。これは普通のビビンパッとトルソッネンビ(石焼鍋)で出てくる“トルソッビビンパッ”の2種類あり。その他、日本とは違ってごま油風味のキンパッ(のり巻き)、ポックンパッ(チャーハン)、高麗人参、ナツメ、栗などが入ったシンプルな釜飯、“ヨンヤンソッパッ”や、魚介類や山野菜を材料に使ったいろんなソッパッ(釜飯)も専門店に行くと楽しめる。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2014-09-03

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