ここまでやる、釜山のおもしろ交通事情

日本人の常識があっという間に敗れ去る…でも面白いんです!

アンニョンハセヨ、プサンナビです。私はいつもですが日本から来られたお客さんが、一番驚かれるのが韓国の交通事情。ナビが今までに経験した数々の面白いエピソードやチョット笑える交通事情をどーんとお伝えしちゃいます。
 
1)Uターン
韓国では、大きな交差点では左折が禁止になっているため、決められた場所でUターンが出来るようになってます。この風景に日本から来た観光客は大びっくり。実際バスの中で体験すると、みなさん「ウオー」っと驚愕の声を抑えることができません。まず何台かの車が、Uターン車線に並びます。信号が変わると一斉にUターン開始。普段はまったく運転マナーも気にしないドライバーもこの時だけは慎重に。よく慣れたもので、これで事故がおきないんですよね。不思議と。
2)ま、ま、前からフォ、フォ、フォークリフトが
日本から来た人とバスに乗っていたときのこと。「左前に見えるのが有名な博物館なんですよ」と言って指を差した時のこと、なんと指の先には製材所で材料を持ち上げる「フォ、フォ、フォークリフトが走ってくるではありませんか」みんなあ然としました。「こんなのあり?日本ではフォークリフトが一般道を走ってはいけないはず。この人たち帰るまでこの話題で盛り上がってました。
 
3)運転手は「前に前に」の精神
韓国人ってすごく上下関係が厳しいのですが、仕事をするときはのんびり。でも車に乗ると人間が変わってしまうんです。韓国人は運転をするときは譲ると言うことを知りません。日本では四差路とかで車がかち合うと相手に譲りますが、韓国では絶対に譲りません。常に自分が先に行こうとします。細い路地でかち合いどちらも引かずに口げんかをしているなんて光景も、わりと日常的。韓国のテレビのサムソン生命のコマーシャルで、橋で2台の車が出くわし、若い運転手が譲っているシーンがありましたが、こんなことはめったにあることではありません。

4)バスに乗るときバスカードを機械に当てると…
ア)カムサハムニダ(ありがとうございました)
イ)ハクセンイムニダ(学生です)
ウ)プジョクイムニダ(カードの残金不足です)
5)お客さんの安全より運転優先
日本ではお客さんがバスに乗り込むと、お客さんが完全に席に着くまでバスは発車をしませんが、韓国ではお客さんが乗ったら(またはバスに足をかけた時点で)即発車するためバスの中でお客さんが右に左に踊りまくり。運転手はクーペでも運転しているかのように快調にアクセルを踏み込み、でもすぐバス停に着くので、急ブレーキ。

前に他のバスがのろのろしてたら急ハンドルでかわしと、バスはジェットコースターと化すのです。車内アナウンスでは、「車が完全に止まってから下りてください」というアナウンスがありますが、実際には車が完全に止まる前からドアが開き、「早く降りろ」って感じです。ですからバスが止まる少し前からドアのところまで行かないと下車し損ねます。運転手がバスを降りてコンビニに行ったり、たばこ、携帯(交通法違反)は日常茶飯事状態。中には信号待ちのときに新聞を読んでいる運転手だっているんですよ。中にはドアを開けたまま次の停留所まで走ることだってあるんです。
6)バスの珍プレー
一般バスに乗ったときのことです。バスが急にガソリンスタンドに入ったんです。その時スタンド内に2台くらいの車がいたのでバスは5分くらい待つ始末。それでもお客さんは何も文句を言いません。これも路線の一部なんでしょうか?不思議。そして給油が終わると運転手は何もなかったかのようにまた走り始めたのです。日本人の私一人あっけにとられちゃいました。日本人からすると「こんなの会社でやってこいよ。こんなことだったらバスの始業点検もろくにやってないんじゃないの」って言いたくなります。

7)バス同士のミラーが当ってもそのまま走るバス
ナビが運転手のすぐ後ろに座っていた時のこと。信号で止まりかけた時、パリンと音がしたと思ったらバス同士のバックミラーがお互いに割れているではありませんか。 「あ、やばい。ミラーの接触事故だよ。バス乗り換えなきゃ!」とナビは思いました。が信号で10秒くらい止まっただけで、なんと話し合いもなく、そのまま普通通り双方のバスが走り出しました。どうなるんでしょうか。バスに書いてある相手の会社の名前とナンバーで後で処理をするのでしょうか。でもメモもしてません。良く考えると、前にいる相手のバスの運転手からは、どう考えても私が乗っているバスの会社名とナンバーが見えないはずなのですが。こんなんでいいのか、韓国交通機関?

8)バスが道を間違える
海雲台に行くいつものバスに乗っていたときのこと。バスが急に違う道に入ったのです。一瞬ナビは、「今日は違う番号のバスに乗ったのかな」と思っていると、な、なんとバスがUターン禁止区間でUターンして元の道に戻ったのです。バスが道を間違えたのです。日本でこんなことしたら大変なことです。「スゲー、韓国」と思っちゃいました。

9)タクシーの相乗り。後からのお客さんの料金は運転手の「勘」
韓国では、空タクシーに1人で乗るとき、前の席に乗る人がいます。こうするとタクシーが同じ方向に行くお客さんをつかまえて後部座席に乗せ相乗りをさせるのです。「料金の計算方法はどうするの」って思うでしょう。「二組だから半分ずつ負担?」。いえいえ、なんと両方が払うんですよ。それも最初に乗った人はメーター料金で、後から乗った人は「運転手の勘」なんです。
ナビ)タクシーの勘というところが、ケンチャナヨ(だいじょーぶ!)精神全開って感じです。


10)交通違反車両を写真に撮り、警察に暴露
韓国では、他人の交通違反シーンをカメラに収め、警察に報告すると報奨金を貰えちゃうんです。だからUターン場所でないのに、良くUターンする場所とかにカメラを持って待っている人がいます。こんな人は、違反した車のナンバーが写るように写真をとり、警察に持ち込むんです。なんとこれで生活をしている人もいるとか。このシステム日本でも採用すればいいのに…。

11)地下鉄では降りる人より乗る人が優先?
地下鉄の駅(特に西面)に電車が到着してドアが開くと、乗る人はドアの前に立ちはだかります。(当然降りる人もドアの前に立ってる)ドアが開くなり降りようとする人の隙間を縫って電車に乗り込んでゆきます。いくら座りたいからっていっても、降車する人を優先しなきゃダメでしょ。ですが乗降はこんなんでも車両内では老人に席を譲るなどの光景がよくみられたりもするんですよ。
12)電車内のアジュンマの猛ダッシュ
電車(バスも)に乗ったアジュンマは、空いた席をめがけて猛ダッシュ。その速いこと。そんなに元気なら「シルバーシートに座る必要があるの?」と思わざるをえないです。ナビも空席が目についたので座ろうと思って近付いていると、後ろから走り寄ってきたおばさん(いや、あれはおばあさんだった)にふっとばされた事があります。ちょっとした隙間を見つけては、お尻をフリフリしながら席を作っていくおばさん。このパワーのすごさは日本のおばさんと良い勝負、いやもっと強いかも。

13)電車内の物売り
韓国の地下鉄では、物売りのおじさんが登場します。大きなカバンに品物を入れ車両を回るのです。まずドアのあたりの真ん中に立ち、品物を持って車両中に聞こえるくらいの大きな声で品物の説明をします。これ結構安いんですよね。売られているものはボールペンやくつの中敷、匂い取りから始まって、ハンド扇風機、雨が降り出すとどこからか傘の販売も始める人が出現するのです。

韓国の交通事情、どうですか。日本人の目から見て面白いでしょう。皆さんも韓国に来たら面白い出来事に出くわすかも。そうそう、くれぐれもバスに乗ったときは振り落とされないように! 以上、ジェットコースターと化したバスの中より、プサンナビがお送りいたしました。
                          

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-07-20

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