避難民が待ち合わせに使ったといわれる40階段、その様子を再現する通り
こんにちは、プサンナビです。慶州などに比べれば歴史的な観光名所は少ないけれど、いくつか観光見所のある釜山。今日はそのうちの1つ、釜山最大の観光スポットの南浦洞から徒歩でアクセスできる「40階段文化観光テーマ通り」をご紹介しましょう。こちらは朝鮮戦争の際、北から逃げてきた避難民が釜山でもっとも目立つ場所である、釜山港を一望できるこの40階段で会おう!と約束した待ち合わせした、戦争のつらい思い出が残る場所。2004年から釜山市によって復元事業を行われ、40階段とその周りの通りが観光テーマ通りとして指定され、観光地としても知られるようになりました。さっそく、ご案内しましょう~
40階段文化観光テーマ通りとは?
地下鉄1号線チュンアン(中央)駅の15番出口あたりから40階段の上まで、約450mほどの通りが「40階段文化観光テーマ通り」。通りには朝鮮戦争が勃発した1950年から60年代までの時代を回想するできるように、当時の様子などをオブジェやパネルなどが飾ってあります。朝鮮戦争の当時、このあたりは釜山の中心でもあり、戦争を逃れた避難民が密集生活を行っていた場所。また釜山港に入ってくる船が見えたり、救援物質などをもらうことができ、また目立つ階段だったので離れ離れになった家族が待ち合わせする場所として使われました。
日本人も関連している40階段
実はこの階段、もともとは1910年前後に日本人が山を削り作った階段だといわれています。現在の階段は1953年に起きた火災の際に少し南へ移動したもの。階段を登っていくと40階段の歴史をよく説明している文化館もあるので、こちらとセットで観光するのもオススメ。階段の途中にはアコーディオンをひく銅像もあります。
汽車の道など当時の雰囲気を醸し出す
地下鉄チュンアン駅から40階段までの道にはさまざまなモニュメントや銅像があります。当時の鉄道を再現した線路や公衆電話のほか、当時の若者のように写真を撮ることができるパネルなどもあります。
通りにはカフェも。
こちらの通りにはスターバックスをはじめ、個人経営のカフェなど、数多くのカフェがあります。テラス席からテーマ通りをながめながら、お茶を飲めるお店も。また40階段の途中にも小さいカフェがあります。
地下鉄駅だけでなく、観光スポットの南浦洞やチャガルチ方面からも徒歩でアクセスできる距離にあるので、国際市場でお買い物がてら、立ち寄ってみても良いかも。またこのあたりはオシャレで雰囲気の良いやカフェ、レストランなども増えつつある、今釜山で注目の場所。こちらで自分だけのステキなお店を見つけてみてはいかがですか?以上、「40階段文化観光テーマ通り」からプサンナビでした。