A型肝炎は,先進国では下水事情が良いため,伝染性は少ないですが,感染するリスクはあります。主に糞口感染と言う伝達経路で,糞便やそれに触れた手から口を介するというものです。日本には現在年間約500人程度が感染していて,牡蠣などの貝類やそれらを含む飲食物からの,A型肝炎が日本では最も多い感染理由です。
A型肝炎は,安静と投薬治療で完治しますが,抗体はできます。B型やC型のように身体的な接触による感染力はありません。一応保健所に届けないといけないと法律で定められている感染症でもあります。
牡蠣を食べた後に嘔気や嘔吐,全身の倦怠感発熱がある場合は,病院で牡蠣を食べたことを申告して,肝炎の検査をしてもらったほうが良いでしょう。
始めに書きましたが,基本は糞口感染なので,衛生的で手洗い・うがいをきちんとしていれば,普通は掛からない病気です。
|