第9回釜山国際映画祭・開閉幕上映作品決定!

開幕作品は、ウォンカーウェイ監督の「2046」に決定!木村拓哉も出演!

アンニョンハセヨ、プサンナビです。朝夕、冷え込むようになってきた釜山。釜山にも秋がやってきたという感じですが、釜山の秋といえば釜山国際映画祭!!毎年恒例の国際色豊かな釜山での映画の祭典が10月7日から15日まで開催されます。出演作品の発表を今か今かと待ち続けた映画ファンの方も多いことでしょう!ついに、今週の月曜日、今年の上映作品のエントリーが発表になりました!今年の開幕作は、木村拓也も出演して日本でも注目を集めているウォンカーウェイ監督「2046」に決定。先日のカンヌ映画祭にも出品された話題作で、今年の釜山国際映画祭が幕開けされます!!今年、カンヌ、ベルリン、ベニス映画祭で賞を取った勢いのある韓国映画を始め、世界63カ国から266本の作品が今年の映画祭を盛り上げ、映画ファンを楽しませてくれそうです。では、開幕作、閉幕作を中心にご紹介していきましょう。
開幕作品「2046」
<上映予定>
10月7日  19:30  ヨット競技場野外上映館
10月8日  17:00  釜山劇場 1館
10月14日  20:00  釜山劇場 1館

<作品紹介>
タイトル「2046」は、香港の中国返還50周年になる年を意味する。物語の舞台は1967年の香港で一人の男が2046年を舞台にした近未来小説を書いているところから始まる。小説の中の登場人物たちは2046という謎の場所を目指し、ミステリートレインに乗り込む。2046に行けば、失われた愛を見つけることができるとそこを目指す人々は信じていた。だがそれが真実なのかどうか、誰も知らない。なぜなら、2046から帰ってきた者がいなかったからである。ただ一人を除いては・・・。今、その男が再び2046へ向かう列車の中にいる。誰にも言えない秘密を抱えて、果たして彼の目的とは?そして旅の果てで待ち受ける運命とは?
監督: ウォン・カーウェイ
出演: トニー・レオン、木村拓哉、コン・リー、フェイ・ウォン等

<監督紹介>
香港で一番革新的スタイルを持つ監督として知られている。1958年上海で生まれ、5歳の時に香港へ移住。香港理工大学グラフィックデザイン科を卒業し、テレビドラマなどの制作を経て、1988年「今すぐ抱きしめたい」で監督デビューをする。その後、香港映画界で数々の賞を受賞し、1997年「ブエノスアイレス」ではカンヌ映画祭最優秀監督賞を受賞し、名実共に世界の巨匠の仲間入りを果たす。

作品
「今すぐ抱きしめたい」(1988)
「欲望の翼」(1990)
「恋する惑星」(1994)
「天使の涙」(1995)
「ブエノスアイレス」(1997)
「花様年華」(2000)
閉幕作品「ジュフンクルシ(朱紅文字)」
<上映時間>
10月15日 19:30  ヨット競技場野外上映館

<作品紹介>
主人公ギフンは警察隊出身のエリート刑事。彼には安定した家庭と妻がいるが妻の友人カヒとの長年の恋人関係を捨てることができない。ある日、写真館の主人が殺害される事件が発生する。有力な容疑者として挙げられている被害者の妻キョンヒは奇妙な雰囲気と退廃的魅力の持ち主。妻とカヒが同じ時期に妊娠したり、キョンヒの魅力に惹かれたりとギフンは収拾のつかない混乱に落ちこむ。容疑者たちを尋問するほど捜査は迷宮入りになり、主人公の私生活の困境はもっと深くなりながら, 映画は危機の局面に入っていく。もちろん終わりには思いがけない反転が待っている。この映画は、犯罪映画ながら, 同時に禁止された欲望の挫折を扱ったメロドラマでもある。 主演は「シュリ」で知られるハン・ソッキョ。
監督: ビョンヒョク
出演: ハン・ソッキュ、イ・ウンジュ等 

<監督紹介>
1966年生まれ。高麗大学仏文科と韓国映画アカデミーを経て、フランスパリ8大学で映画学修士課程を修了する。以後フランス国立映画学校(FEMIS)を卒業し、1991 年イ・ゼヨンと一緒に作った短編映画「ホモビデオクス」でサンフランシスコ映画祭大賞、クレルモントペラン映画祭批評者大賞, モンテカルロ映画祭審査委員大賞を受賞する。以後、「誕生日」(1996)などの短編映画を作り続け、ドキュメンタリーとフィクションの固定観念を問いかける初長編 「インタビュー」(2000)を発表し、4年ぶりとなる2番目の長編 「朱紅文字」を発表する。

作品
「ホモビデオクス」(1991)
「誕生日」(1996)
「インタビュー」(2000)

9つの部門
上映作品は9つの部門に分けれています。部門別に概要をご紹介します。

・ a window on asian cinema
変換と跳躍の分かれ道に立っているアジア映画の現位置を把握することができる部門。日本からは、先日のカンヌ映画祭で最優秀男優賞を受賞した是枝裕和監督の「誰も知らない(英語タイトルNobody knows)」がエントリー。

・ new currents
今年のnew currentsは、デビューしたばかりの監督作品が中心。香港の中国返還以後、香港の人たちの心細い心理をついた「ハリウッドの猫(英語タイトル)」などが上映されます。

・ korean panorama
韓国内でも関心の高い韓国映画を上映。ベルリン映画祭やベニス映画祭で監督賞を受賞したキム・キドク監督の「サマリア」や「空き家(英語タイトル)」、また先日のカンヌ映画祭で作品賞を受賞した「オールドボーイ」がエントリー。

・ world cinema
招待された作品の中でも特にアフリカとラテンアメリカの映画が多いのが今年の特徴。カンヌ映画祭で視線部門最優秀賞に選ばれたセネガルの巨匠オスマンセムベン監督の新作「ムルラデ」やベルリン映画祭で脚光を浴びたダニエルブル監督の新作「忘れてしまった抱擁(英語タイトル)」など注目の作品がエイントリーされています。

・ wide angle
短編アニメーションやドキュメンタリーが中心となった部門。

・ critic`s choice
韓国の5人の映画評論家により厳選された作品のセクション。

・ open cinema
今年は9つの作品が上映されます。日本からは宇多田ヒカルと結婚した紀里谷和明監督の初作品「casshen」がエントリー。

・ special program
「テオ・アンゲロプロス回顧展」、「ドイツ映画特別展」、「Garin and the Next Ggeneration: New Possibility of Indonesian Cinema」、「A leap of Asian Feature Animation」などが行われます。

・Retorospective
「Asian Cinema Network」。1957年から始まった香港と韓国の合作映画9つの作品を上映。

今年は、世界的な映画祭で韓国映画が数々の賞を受賞した勢いで、ますます釜山国際映画祭も盛り上がること間違いありません!事前チェックを欠かさずに行い、見たい映画のチケットを必ずゲットしましょう~。以上、プサンナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-09-17

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