第8回釜山国際映画祭・上映作品決定!!

開幕作は黒沢清監督の『ドッペンゲルガー』に決定

アンニョンハセヨ、プサンナビです。待ちに待った釜山国際映画祭の上映作品のエントリーがついに発表されました。去年は、北野武監督の『Dolls』が閉幕作品に選定されましたが、今年は日本の黒沢清監督の作品『ドッペルゲンガー』開幕作品に決定。日本、韓国の作品はもちろんのこと、国際映画祭という名にふさわしく、アジアを中心に世界中60か国の242本の作品が一堂に会し、映画ファンを大いに楽しませてくれそうです。上映作品はその性格上大きく9つのテーマに分けられています。(映画の詳しい内容やスケジュールなどは、映画祭のホームページ(英語あり)を参考にしてください)
開幕作品 『ドッペルゲンガー』日本 
<上映予定日>
10月2日 19:00 ヨット競技場野外上映館 Guest Visit
10月3日 13:00 海雲台メガバックス
10月6日 11:00 釜山劇場

<作品紹介>
『ドッペルゲンガー』はそのタイトル通り、自信の分身と出会うことになる一人の男の物語を描いている。障害者用、患者用椅子を開発中である早崎はある日突然自分の分身に出会うことになる。その分身は本当の自分自身よりも非常に粗い性格で、自由に振る舞っている。自分の意図とは違い、分身が自分の仕事をメチャクチャにし、とんでもない騒動を起こすのだが、それに対し早崎はは時には、開放感を感じるようになる。それは、社会や道徳的な枠の中で抑圧されている自身の欲求を噴出していることに他ならない。その奇妙な共存を通して、早崎は自分が今まで知ることのなかった自我を発見していくことになる。(PIFFホームページより)

監督:黒沢清
出演:役所広司、永作博美、ユースケサンタマリア、柄本明等

<監督紹介>
1955年神戸出身。高校時代から8?映画の制作を開始。長谷川和彦、相米慎二らの助監督を経て1983年『神田川淫乱戦争』デビュー。1985年『ドレミファ娘の血は騒ぐ』で名前が知られ始める。1997年『CURE キュア』が東京国際映画祭に出品され、最優秀男優賞(役所広司)を受賞、その後ベルリン映画祭、カンヌ国際映画祭、ベネチア国際映画祭などから招待が殺到される。『アカルイミライ』は、本年度カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、現在、日本で最も注目される監督として世界の熱い視線を浴びている。
作品
『神田川淫乱戦争』 1983
『ドレミファ娘の血は騒ぐ』 1985
『スウィートホーム』 1988
『CURE キュア』 1997
『ニンゲン合格』 1998
『カリスマ』 1999 など
閉幕作品 『アカシア』韓国 
<上映予定日>
10月10日 19:00 ヨット競技場野外上映館 Guest Visit

<作品紹介>
美しい庭園をもつ住宅で、安定した生活をおくる女性ミスクは結婚10年目にして子供がいないというのが唯一の悩み。ミスクは悩んだ末、保育園に行き成熟したまなざしで、ムンク風の絵を描いている少年ジンソンを養子とする。しかし、ジンソンはアカシアの木の周りを回ったり、死んだ虫で遊んだり、ミスク夫婦を不安にさせる。そして、平和な家庭に不吉な暗闇が襲いはじめ・・・(PIFFホームページより)

監督:パク・ギヒョン
出演:シン・ヘジン、キム・ジングン、ムン・ウビン等

<監督紹介>
1967年京幾道生まれ。亜州大産業工学科を中退後、『胸に芽生えた刃で悲しみを切って』の演出を担当し映画界入り。その後『悲鳴都市』『KUMIHO―1000年の愛』などの演出も担当。1996年に作った短編映画『過大妄想』は数多くの映画祭に招待され、LA国際短編映画祭の「Best Best」賞を受賞。1998年長編デビュー作『女校怪談』は怪談ものでありながら、学校内の社会問題を扱い批評家に高く評価されると同時に、大ヒットとなる。
作品
『女校怪談』1998
『秘密』2000

* A Windows on Aian Cinema
巨匠の新作が少ない変わりに、若く有望な監督の独立映画が多数エントリーされています。日本からは山下敦弘監督の新作や、 サブの『ハードロックヒーロー』が上映。
詳しい作品内容はこちらを

* New Curresnts
アフガニスタンのタリバン政権下で女性に課せられた社会、宗教的抑圧を告発する作品『オサマ』、今年韓国で制作される映画の中で一番の感動を呼ぶのではと言われる韓国映画『選択』(英語タイトル:『Road Taken. The』)などが上映されます。
詳しい作品内容はこちらを

* Korea Panorama
すでに韓国で上映され、大ヒットになった『殺人の追憶』『チャンファ、ホンニョン』などがエントリー。
詳しい作品内容はこちらを

* World Cinema
44か国から出品された作品が上映。世界的巨匠の新作はもちろん、カンヌ映画祭で黄金カメラ賞を受賞したクリフトファーボエ、多くの国際映画祭から招待を受けている『私の名前はノイ』のダグルカリー監督のように新人監督の作品も多く含んでいます。
詳しい作品内容はこちらを

* Wide Angle
ドキュメンタリー作品が中心となったセクションです。
詳しい作品内容はこちらを

* Critics Choice
韓国の映画評論家により厳選された作品が集められています。
詳しい作品内容はこちらを

* Open Cinema
オープンシネマで紹介されるアジア映画は全部で3作。北野武の『座頭市』、井筒和幸監督の『ゲロッパ』なども含まれています。
詳しい作品内容はこちらを

* Special Program in Focus
「カナダ映画特別展」「中国独立映画特別展」「アフガニタンと映画」などが行われます。
詳しい作品内容はこちらを

* Retrospective
チョン・チャンファ回顧展:韓国映画の伝説
チョン・チャンファ監督は韓国では馴染みの薄かったアクション映画を大衆化し、韓国アクション映画の開拓者と言われている存在。今回の回顧展ではチョン監督の9作品が上映されます。
詳しい作品内容はこちらを

字幕は韓国語だけではなく、英語字幕もある作品もあります。5,000ウォン(開・閉幕作品は1万ウォン)というお値段で、世界で活躍する監督の作品を見ることができる絶好のチャンスです。お見逃しなく!!以上、プサンナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-09-19

ページTOPへ▲

その他の記事を見る