第7回釜山国際映画祭−Pusan International Film Festival

アジア最大の映画祭

秋になると、釜山は監督と映画制作者、また映画俳優、映画を夢見るすべての人のための空間になります。その理由はというと、釜山最大のイベントでもある「釜山国際映画祭」が始まるからです。開催期間の10日間、釜山が熱気に包まれる文化イベントをプサンナビでもどんどん盛り上げていくつもりです。
釜山国際映画とは?
全世界でも、一番躍動的な映画祭と評価される釜山国際映画祭は、韓国とアジアを映す窓として、実力のあるアジアの監督を発掘、紹介する役割をしています。1996年に始まり、今回で第7回目。第6回の去年には、60カ国201篇の映画が上映されました。最優秀新人監督賞(New Currents Award)、Sonje Fund(韓国短編最優秀作品賞)Woonpa Fund(韓国ドキュメンタリー最優秀作品賞)、功労賞(Korean Cinema Award)、国際映画評論家協会賞(FIPRESCI Award)、アジア映画振興機構賞(NETPAC Award)、観客が選ぶPSB映画賞(PSB Award)などの賞が設けられています。

プサンナビでも11月に開催の映画際に向けて、映画祭情報をお届けしていこうと思います。第1回目の今回は、釜山国際映画祭の基本情報からです。(この情報は2002年10月日現在のものです。すべて予定なので変更の可能性もあります)

基本情報

期間 :11月14日から23日
南浦洞(ナンポドン)エリア
大映(デヨン)シネマ1、2、3、5、6館
地下鉄1号線チャガルチ(Jagalchi)駅で下車。7番出口を出てまっすぐ進み、ロッテリアの角で左に曲がり直進。右手に見える大きな映画館です。

釜山劇場(プサンクッチャン)1、2、3館
地下鉄1号線チャガルチ(Jagalchi)駅で下車。7番出口を出てまっすぐ進み、ロッテリアの角で左に曲がり直進。左手に見える映画館です。

海雲台(ヘウンデ)エリア
メガバックススポンジ内メガバックス5、6、7、8、9、10館
地下鉄2号線海雲台駅の向かい側にあります。

汎一洞(ポミルトン)エリア
市民会館大講堂
地下鉄1号線で行く場合:地下鉄1号線ポミルトン(汎一洞・Beomildong)駅で下車。2番出口を出てまっすぐ行くと一つ目の角に交差点があるのでそこを渡り左に曲がります。しばらくまっすぐ行くとSinsegaeを書かれた大きなビルが正面にある交差点があるので、そこを渡り、右に曲がりまっすぐ行きます。少し行くとKorea Cityという茶色の建物が見えるのでそこを左に曲がりまっすぐ行けばクラウンホテルが見えます。ホテルと通りをはさむ形で市民会館があります。
地下鉄2号線で行く場合:地下鉄2号線門?(ムンヒョン・Munhyeon)駅で下車。1番出口を出て、大きな通りに沿って右方向にすすみます。橋を渡りまっすぐ進み一つ目の角を右に曲がり直進。また、一つ目の角を右に曲がれば見えてきます。

カタログ(映画プログラムの掲載されたもの)配布時期と配布場所
配布時期:10月28日~
配布場所:釜山市内の主要書店(下記参考)、釜山銀行全支店

カタログ配布の書店一覧
西面(ソミョン)エリア
トンボ書店
地下鉄1号線、2号線西面(ソミョン)駅で下車。4番出口を出て後ろを見ると大きな通りがあります。その通りにしたがって直進すると左側にあります。

ヨングァン図書
地下鉄1号線、2号線西面(ソミョン)駅で下車。9番出口を出て直進。シンハン銀行のすぐ隣にあります。

南浦洞エリア(ナンポドン)

南浦(ナンポ)文庫
地下鉄1号線南浦洞(ナンポドン・Nampodong)駅で下車。1番出口をでてまっすぐ進み、2つ目の角を過ぎてすぐのところに(右側に)あります。

ムンウダン書店
地下鉄1号線南浦洞(ナンポドン・Nampodong)駅で下車。南浦文庫から数十歩行けばあります。

釜山大学前
チョンハ書林
地下鉄1号線プサン大学前駅下車。3番出口を出て、右に進み、一つ目の角を左に曲がり直進。交差点を渡りさらに進むと左側にあります。(ピザハットが隣にあります)

※ちなみに、ソウル地域ではメガバックスCOEX店でももらえます。

チケット購入
インターネットでの予約が可能ですが、韓国語のみのサービスで(住民登録番号も必要)なので、外国人の場合にはインターネットでの予約が難しいようです。釜山銀行全支店での予約申請ができるので、釜山銀行での購入がオススメです。開閉幕作品の予約は10月29日から開始、それ以外の一般映画の予約開始は11月4日からです。

開幕作品と閉幕作品

開閉幕作品、オープンシネマセクションは、汎一洞にある市民文化会館で上映される予定です。
開幕作品『海岸線』キム・キドッ監督
作品紹介
マイナリティーのシンボルとまで言われる映画界の異端児、キム・キドッ監督の新作に、人気俳優チャン・ドンゴンが出演したことでも話題になりました。軍事境界地域付近の海岸の軍部隊という内地と隔離された状況を背景に繰り広げられ、自意識のないまま集団的な狂気の中で犠牲になる個人を冷淡に凝視した作品。監督自身の体験をもとに始まる話の糸口は、抑圧的な秩序の中で価値を見失い破壊していく個人と、これを助長し、黙認する社会に対する痛烈な批判として展開を見せる。

キム・キドッ監督の主な作品
1994年『二重露出』
映画界振興公社シナリオ公募当選
1995年『無断横断』
映画界振興公社シナリオ公募当選
1996年 『鰐』
第2回 プサン国際映画祭パノラマ部門の招待作品
1997年『野生動物保護地域』
第17回 バンクーバー映画祭招待作品
1998年『青い門』
第49回 ベルリン映画祭パノラマ部門オープニング上映作
第1回 ヌサ国際映浅いワールドシネマ賞
第23回 モントリオール世界映画祭ワールドシネマ等
1999年『島(日本題名:魚と寝る女)』
第57回 ベニス映画祭コンペ部門進出
第19回 ブリュッセルファンタスティック映画祭グランプリ
第21回 サンダンス映画祭ワールドシネマ賞
第25回 モスクワ国際映画祭特別審査委員賞
2000年『実際状況』
第26回 モスクワ国際映画祭コンペ部門招待
2001年『受取人不明』
第58回ベニス映画祭コンペ部門招待
2002年『悪い男』
第52回 ベルリン映画祭コンペ部門招待
第16回 福岡アジア映画祭グランプリ受賞

閉幕作品『Dolls』北野武監督
作品紹介
日本でも一番大衆的な伝統人形劇である文楽『冥途の飛脚』での梅川と忠兵衛の別れの場面から始まるこの作品は、若い2人の恋人の悲劇的な愛を中心に、昔の恋を思い出し思い出の場所を探す老年のヤクザの物語、交通事故で引退した女性歌手と熱烈なファンである青年の片思いなど、3つのカップルの愛の物語が人形の視点で展開する。作品の完成まで内容と、撮影過程などが一切公開されなかったため、さらに話題になった。特に日本の四季を治めた撮影がとても美しく、絵画的な印象が鑑賞後も余韻として残る秀作であり、ベニス映画祭、コンペ部門にも招待された。

北野武監督の主な作品
1989年『その男、凶暴につき』(監督デビュー作)
1990年『3−4×10月』
1991年『海が見える風景』
1993年『ソナチネ』
1995年『みんなやってるかい』
1996年『キッズリターン』
1997年『HANABI』
ベニス映画祭黄金獅子賞
シカゴ映画批評家協会最優秀外国語映画賞
オーストレリア映画批評家協会最優秀外国映画賞等
1999年『菊次郎の夏』
カンヌ映画祭コンペ部門進出
2000年『ブラザー』

特別企画
1. 伝統とモダニティ間の架橋―キム・スヨン監督回顧展
事実主義の映画が主であった韓国映画界でキム・スヨン監督は持続的に近代的な表現を模索し続けたモディニストの監督である。今回の回顧展ではキム・スヨン監督の作品中『浜辺の村』『霧』『旅行』などの代表作に接することのできる。

2. ニューウェイブから独立映画まで:1982年から2002年の台湾映画
台湾のニューウェーブの誕生から現在の独立映画運動まで、この特別展を通して台湾映画の過去20年間の歩みを多様な視覚で紹介する。台湾映画が直面しなければならない、政治社会的イッシュと台湾映画の美学と産業的土台を探りながら、台湾を代表する有名監督の初期作品から最近の独立映画まで多様なニューウェイブ作品を紹介。

3. 大島渚、韓国との因縁
1960年代松竹ヌーベルバーグの代表株主であった、大島渚監督は日本映画界で一番多くの論争を引き起こした監督として広く知られていると同時に、韓国でも多くの関心がもたれる日本監督でもある。今回の特別展では大島渚監督の初期作品中、韓国、または韓国人を扱った4篇の映画を紹介しながら、大島渚監督と韓国との因縁を顧みる。

※作品紹介、監督紹介、特別企画についての記事は釜山国際映画祭組織委員会によって提供されたものです。

予約方法

開閉幕式 予約
予約方法:インターネットでのみ可能(但し釜山銀行に口座がある方のみ可能です)
期間:2002年10月29日~30日、11月4日~23日(残余分のみ)
運営時間:9:30~22:00
チケット料金:10,000ウォン
釜山国際映画祭ホームページ:ticket.piff.org
釜山銀行ホームページ:pusanbank.co.kr

一般上映作品

チケット料金:5,000ウォン
チケット売り場/期間/時間/留意事項
インターネットでの予約/11月4日~23日/9:30~22:00/ticket.piff.org
釜山銀行全支店での予約/11月4日~23日/9:30~16:30
ヨンガン図書(西面、南浦洞店)/11月4日~23日/9:30~20:30
※大映シネマチケット売り場(南浦洞)/11月15日~22日/9:00~20:30
※釜山劇場チケット売り場(南浦洞)/11月14日~22日/9:00~20:30/14日は16:00から
※メガバックスチケット売り場(海雲台)/11月15日~22日/9:00~20:30
※市民会館チケット売り場(汎一洞)/11月14日~23日/12:00~20:30/17日は9:00から、23日は23:00まで
※メガバックスCOEX店(ソウル)/11月4日~13日/9:00~20:30
※ 印は臨時チケット売り場

チケット売り場の行き方
ヨンガン図書(西面、南浦洞店)
西面店:地下鉄1号線、2号線西面(ソミョン)駅で下車。9番出口を出て直進。シンハン銀行のすぐ隣にあります。
南浦洞店:地下鉄1号線チャガルチ駅(Jagalchi)駅の地下商店街内にあります。改札口を出て南浦洞方面にいく地下道の入り口に当たる部分にあります。
大映シネマチケット売り場
地下鉄1号線チャガルチ(Jagalchi)駅で下車。7番出口を出てまっすぐ進み、ロッテリアの角で左に曲がり直進。右手に見える大きな映画館です。
釜山劇場チケット売り場
地下鉄1号線チャガルチ(Jagalchi)駅で下車。7番出口を出てまっすぐ進み、ロッテリアの角で左に曲がり直進。左手に見える映画館です。
メガバックスチケット売り場
地下鉄2号線海雲台駅の向かい側にあります。(ファッションビル、スポンジ内にあります)
キャンセル・返金
映画祭開始前(11月13日まで):釜山銀行全支店にてキャンセル、返金可能(手数料なし)
映画祭期間中:上映1日前まで臨時チケット売り場(上の表の※印のチケット売り場)にてキャンセル(手数料20%)
PIFF側の事情による上映中止また変更:閉幕日まで臨時チケット売り場(上の表の※印のチケット売り場)の返金窓口にて。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-10-11

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