コカルビハルメチッ

고갈비할매집

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日本家屋が残る40年の老舗コカルビ専門店

アンニョンハセヨ、プサンナビです。南浦洞(ナンポドン)界隈には、今でも日本統治時代の名残で数多くの日本家屋を見ることができます。その中には、その当時からずっと続く名店や老舗と呼ばれている食堂がいくつかあり、釜山の味と共に、歴史ある家屋の中で食事をするという雰囲気が感じられる場所として、地元の人、観光客に人気があるんです。今日は、その中でも歴史が40年以上というコカルビの専門店にお邪魔してきました。
40年以上の歴史を見てきた老舗
お店は、南浦洞光復路(カンボッロ)にあるロイヤル観光ホテル脇の路地に入った通りにひっそりとあります。こちらの路地、1980年代後半までは、コカルビの専門店が所狭しと並ぶ釜山でも有名なコカルビ通りだったんだそうです。また、民主化運動時代には、運動家たちがこの通りでコドゥンオをつまみに明日の韓国を語っていたなんていうこぼれ話もあるほど。現在は、その通りにも3件ほどしかお店がなくなり、昔ほどの人気はないものの、足繁く通ってくる常連さんなどで夜の12時ごろから通りが賑わってくるんだとか。
今日、お邪魔した「コカルビハルメチッ」さんは、その中でも当時の日本家屋のままお店をやっているところなんです。1階部分はあまり感じないかも知れませんが、2階へ上る急な階段や2階部分の造りが、いかにも昔の日本を彷彿とさせてくれるそんなお店になっているのが特徴です。2階部分は、全て畳になっているのですが、老朽化が進んでしまったため、今は、その畳の上にシートを敷いているんだとか。ちょっと残念ですが、それでもどことなく、昔の雰囲気が感じられる場所になっています。
コカルビとは?
コカルビって何?!と思われた方もいるはず、実はコカルビとは、コドゥンオ(サバ)の別名なんです。コドゥンオと呼ぶ人もいるし、コカルビとも呼ばれているんです。カルビなんて付くだけに、お肉?!と想像してしまう方もいたと思いますが、ナビもちょっとその由来が気になり、お店の社長さんに伺ってみることにしました。その由来にも2つの説があるんだそうです。
1. 1960年代頃、食料が不足していて、お肉などが手に入らなかった時代に、カルビなどの肉の代わりとして食べられていたのが、このコドゥンオ。頭文字のコとカルビをくっつけてこのコカルビになったという説。

2. 1960年代、生活が苦しく、食べていくことがやっとだった頃、親世代が子供達にたくさん勉強して、立派になって生活を豊かにして欲しいという願いを込め、カルビのような肉厚なコドゥンコにカルビという名をつけ、高いという意味があるコを前に付け、コカルビという名ができたという説。
40年前の鉄板と炭火で焼くコカルビ
お店の前に行くと、とても食欲を誘う香りがします。それもそのはず、こちらのお店では、店内では焼かず、軒先に設けた大きな鉄板の上でコカルビを焼いているんです。お店の前を通った通行人もこの香りにつられてお店に入ってきてしまいそうなほど。鉄板は、1cmほどの厚さのものを使い、もちろん最大限に旨味がでるよう炭火で焼くという社長さん。鉄板は、40年前の開業当時から使っているので、真ん中の方は少し窪んでしまったんだそうです。社長さん曰く、鉄板だけはこれからも変えるつもりはないんだとか。分厚い鉄板だけにコカルビを焼けるようになるまで相当な時間が掛かってしまうけど、その手間暇がコカルビを美味しく焼けるコツ、と相棒を見るかのように鉄板を磨きながら、語ってくれた社長さん。この鉄板が40年お店を支えてきたんでしょうね。
メニューはこのコカルビだけ!
日本でサバというと、ごはんのおかずという認識ですが、韓国ではお酒のお供としても人気があるんです。脂がいい感じにでてきて、肉厚な上、香ばしいサバは、お酒ともぴったりの相性。焼く前に塩で軽く味付けしてあるので、醤油ベースのタレに少し漬けて食べてください。口の中で、ジューシーなサバが何とも言えない味を醸しだしてくれるはずです!!
今風の綺麗なお店もいいですが、たまには昔情緒溢れるこういったお店で、一杯なんていう釜山の夜もオススメですよ~。きっと、思い出深いお酒の席になること間違いありません!!夜遅くまで営業しているので、寝る前に軽く一杯なんていうものいいかもしれません。以上、プサンナビがお伝えしました。

記事登録日:2004-12-01

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主なメニュー

単位:ウォン

イチオシ

コカルビグイ

コカルビ焼き

고갈비구이

8000

ケランマリ

玉子焼き

계란말이

6000

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2004-12-01

スポット更新日:2012-10-10

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宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供