ちょっと失業してしまいまして。別に悪いことしたわけじゃないけど、諸事情で1月までやたらと求職活動が出来ないので、それまでまた韓国に行くことにしました。闘牛しに。
11/14、この日のお宿は東横イン西面です。いつもお世話になっています。
東横イン釜山西面
賑やかな釜山の中心地!西面に位置する、安心のおなじみ日本のビジネスホテルチェーン!
某Youtuberさんがお薦めだったスグレクッパを食べてきました。ふるふるな謎肉がおいしかったです。
11/15、東海南部線で蔚山に向かいます。KTX開通前は蔚山駅だった、今は太和江駅です。
ちょっと蔚山大公園に立ち寄り。「例のあれ」を見てきました。ほんと、韓国全土に置かれているので探しがいがあります。
いや、そういう余興は置いといて。
この日の目当ては、蔚山にあるブルワリー、「トレヴィブロイハウス」なんです。15年くらい前に行って美味しかったけど、何気なく最近韓国のサイトを漁っていたらビールの銘柄も増えてるし、何よりおつまみが豪勢になってる!ランチタイムから営業してて、ランチタイムはサラダバイキングがあるとか無いとか。
そういうことで行ったのですが、到着したのは12:00過ぎ、事前に入れていた情報では営業しているはずなのに、夕方開店とか。そんな、聞いてないよー。
どうしよう。開店まで待って食事しても食べ終わるのは夜、それから清道へ行くには直通のバスの便はないし、乗り継ぎしてると夜も遅くなってしまう。
そこで、ピコーンと来ました。時間は微妙だけど、現地を見るくらいは出来るでしょう。
ところで、豊臣秀吉の朝鮮出兵の時に朝鮮に降った日本の武将、沙也可こと金忠善のことをご存じでしょうか。彼はまあまあ有名で、大邱の南、友鹿里で鹿洞書院で顕彰されていて、日韓の架け橋の一つとなっています。
その沙也可と一緒に朝鮮に降った武将、沙汝某こと金誠仁のことはあまり知られていません。いくらググっても、ほとんど情報が無くて、ただ分かったのは金忠善が友鹿里で余生を送ったように、金誠仁も近くの清道郡で晩年を過ごした、ということです。
韓国のサイトをググってみたら、金誠仁の墓所の写真を見つけました。一目見てみたい。
急いで蔚山から大邱までバス、大邱から清道までITX-セマウルと乗り継ぎ、夕方に入りましたが、咸博金氏(金誠仁を始祖とする韓国の本貫です)のふるさとへ、タクシーを借り切っていざ角南面咸博里へ。
いやー、マイナーな本貫だけに由縁地を見つけるのが大変。二時間くらいぐるぐる回って、いくつかの氏族の墓所なんかは見つけたのですが、ネットで見たあの場所は見つけられず。薄暗くなったところでギブアップ。
でも、こんな田舎の清道に日本ゆかりの場所があるというのはちょっとロマンを感じてまして。今度は時間取って資料も集めてしっかり臨むぞ。
清道の駅前に戻り、いつものモーテルに。前回も食べたお店で、今度はカマソックッパを食べてきました。
11/16、いよいよ闘牛本番。土日で勝ち抜け戦のようなんだけど、よく分からないのでその辺も探りながら。
その前に清道駅をお散歩。片隅に古民家やら昔のセマウル号なんかが展示されてて、ちょっとしたテーマパークです。
さて、やってきました清道闘牛場。
ここで韓国闘牛についておさらい。
まず、階級は体重別に、甲級(800kg以上)、乙級(700-799kg)、丙級(700kg以下)の三等級に分かれています。
そしてそれぞれに選抜、特選、優秀、とランク付けされているのですが、このランク付けのされ方がいまいち分かりません。そして年末の最後に王中王戦、文字通り王の中の王ですね。最強の牛を選ぶ戦いがあります。
韓国の闘牛は賭けることが出来ます。
賭式は4通りで、赤と青(牛の肩にそれぞれの色の印がついています)が勝つか引き分け(30分)かを選ぶ単勝式(3通り)、30分を6つのラウンドに分けて(5分以内=1R、5-10分=2R…)赤と青どちらが勝つか引き分けかを当てる時単勝式(13通り)、2試合続けて単勝式を当てる複勝式(3×3=9通り)、2試合続けて時単勝式を当てる時複勝式(13×13=169通り)です。それぞれ100wから買えてお得ですが、一人一試合10万ウォンまでしか買えません。
前の写真は一階席。屋根はあるものの底冷えを感じます。一方で二階・三階席もありますが、一階席ほど寒くはないけど、手摺りや柵でよく見えず、二階は牛券売り場もないし、他のスナックコーナーも見当たらないし、ちょっとお薦めできないかな。
出場牛の下見、いわばパドックもあります。試合の前に厩舎から出してぐるりと一周させて体格なんかを見ることが出来ます。が、見てもわかんないよー。
出場表を見ると、各階級は上限の無い甲級以外は上限いっぱいまで体重を持って行っています。そして選抜、特選、優秀、とランク別に階級ごとに組まれているわけですが、土曜日は実力は無視して体重の近い者同士の対戦が組まれているようです。これは土曜に出場表を見て感じたことですが、後に書くように結構大きな意味を持つようです。
さて、土曜第1試合…なのですが、青が戦う気を見せず、ぷいっと背を向け敵前逃亡。これはさすがに初めて見た。
ちなみにこのときに動画はこちら。ブラウザよってはうまく見えないかもしれません。
http://cheongdoflv.cdn.x-cdn.com/cheongdovod/_definst_/2019/11.16/2019.11.16.01.mp4/playlist.m3u8
ごめんなさい、この日一日夢中になってたので写真少なめです。
この日は108,000w賭けて89,550wの戻り。ちょい負けです。
しかし、この日一日がっつり見物して傾向と対策を練ろうと思ったのに、12試合中9試合が1Rのスピード決着。あまり参考にならないよー。
この後カカオTでタクシー拾って清道へ。夜はテジカルビの店をやっと見つけたので、ここで。チュオタン屋さんは多いんだけど、飽きるんだよー。
11/17、闘牛二日目です。発売開始11:00まで時間があるので、闘牛テーマパークを見物。韓国語わかればなかなかに面白そうな展示だとは思います。
2日目は土曜の同級組み合わせの勝ち組・負け組の組み合わせです。ただ、土曜に出ていた牛が4頭出ていません。中には昨日の初戦で敵前逃亡した牛も含まれ。このあたりの仕組みは要確認ですね。
土曜の勝ち負けで組み合わされるので、体重差は考慮されないこと。特に甲級で顕著なのが、数十kg差とか平気で出ること、また勝った・負けた牛同士の組み合わせなので、実力がより拮抗します。なので、1R決着は12試合中5試合(うち2試合は新顔同士なので、連投組に限れば10試合中3試合)と大幅に減っています。
なかなか熱戦だったのが、第6試合。赤と青の体重差は150kgあります。牛の体躯を見ても一目瞭然。体重差みるなら赤かなー、でも戦績は青も遜色ないし。結局赤をとりました。
なるほど、どちらも押し負けない、がっぷり四つの熱戦です。ここの子供たちは分かってるなー、「パーランセ!パーランセ!(青!青!)」の大合唱。
時間は刻々と進み、30分経過、引き分けです。いやー、引き分け試合初めて見た。ただ、試合後目を離した隙に、一方の牛が一突きしたようで、もう一方は退散。これが早く決まっていればラウンド決着になってたんだろうなぁ。
さて、穴目当てに引き分けがらみの牛券を100wづつ買ってたんですね。7試合目が終わり、6試合目の時複勝式が確定。14547.8倍付いてしまいました。145万ウォン、14万円ですよ。うひゃー。競馬でも最高で99.6倍しか当てたことが無いのに。でも、安い牛券をうっすらとおまけ買いしてた券が当たった、と言うことで、同じ払い戻しでも万馬券を1000円、もしくは10万馬券を100円買ったような高揚感が無いのは何でしょう。実際、これまで自分で予想して買った時単勝は3割くらいしか当たってないんですよ。
やっぱり夢中になってたので写真少なくてごめんなさい。試合が全部終わったのは土曜より1時間ほど押してから押してから。
さて、今日の当たり牛券の払い戻しを受けよう。7枚ほどの牛券を窓口に出し、受けた払戻金は1,279,920wでした。あれ?少ないぞ?
添えられたレシートと清道闘牛のHP sossaum.or.kr によると、100倍以上や200万ウォン以上の払い戻しを受けると、所定の税金が引かれるようです。
清道駅に帰り、ITX-セマウルで釜山へ。
さて、想定外に思わぬ臨時収入になりました。これ、どうしよう。とりあえず100万ウォンは銀行に預けて、2万円は日本円に両替し、残りは元々のウォンと共に次回に持ち越すことにします。
この日の夜は海雲台に宿を予約しているので、予定では直通のバスで移動を予定していたのですが、タクシーで気前よく、ね。
釜山駅
釜山の交通の中枢,KTX・SRTの釜山の発着駅!
件の某Youtuberさんが「釜山の名物はナッコプセだ!」というものだから、え?知らなかった自分は試されていると思い、食べに行きました。違う店だけど。
ナッコプセ、つまりナクチ、コプチャン、エビ(セウ)のチョンゴルですね。食べました。美味しかったけど、むっちゃ辛い!締めに残りスープにラーメン。
この日のお宿はいつもの東横イン、今日は海雲台Iさん。なんか東横インらしくなくちっちゃいなー。
ここは観光ホテルという位置づけでは無いとかで、税金還付の手続きが出来ませんでした。ただ、外国人旅行者向けのTマネーカード、コリアツアーカードをいただいてしまいました!
東横イン釜山海雲台1
釜山 (海雲台近く) に位置する東横イン釜山海雲台ナンバー 1は、ラディウム アート センターから 500 m 圏内、釜山水族館からは 5 km 圏内にあります。 このホテルの 5 km 圏内には、海雲台ビーチ、椿公園などがあります。
最終日11/18。この日は夜のかめりあまで時間があるのでぶらぶら。まずは西面でテジクッパ。
ちょっと懐かしいところへ行きたくなって。釜山市民公園。かつては米軍のキャンプハヤリア、更に遡ると日本当時は釜山競馬場でした。
そしてこの現場は15年ほど前、基地のゲートの写真を撮ろうとしたら米兵に銃を突きつけられて拘束された、その現場です。
釜山市民公園
釜山っ子の新しい憩いの場所!釜山の新名所が誕生!
なんか、これから韓国行くときは「例のあれ」を探すのをルーチンにしようかな。
釜山オリニ大公園内の釜山学生教育文化会館前に置かれた「例のあれ」。立位は珍しいですね。テンプレ的に同じ像ばかりだったので、こういうふうに工夫を加えてくれるとかわいげがあるというものです。
ちょっと別のところへ買い物へ行ったものの、お目当てのものは手に入らず。
中央洞へ行き銀行へ100万ウォンを預け、国際市場でお土産を物色。
帰国後問題になったのが、朝鮮人参。今までは帰国時に申告すれば不良部位を取り除いてくれたり、あらかじめ人参をクリーニングしてくれるおばあちゃんから買ったものならほぼスルーでした。しかし、日本の植物検疫では、あらかじめ韓国側の検疫の証明書をつけないと輸入出来なくなっていました。そんなの知らないよー。市場で人参を300g2万ウォンを買ったのに、あえなく人参は没収されました。
最後のご飯にチャガルチでコプチャン。何度か通ったお店で、女将さんも覚えてくれてました。
ただ、お昼のテジクッパが案外おなかに残ってて、全部食べきれなかった。ちょっと無念です。
てことで、チャガルチからタクシーで国際旅客ターミナルへ向かいます。夜のカメリアで帰国です。
いやー、思いのほか収入があったものだから、次回は日本円ほぼゼロで韓国へ行けちゃいます。ほくほく。