韓国のパン食べ比べ!!

ソウルのあちこちで見かけるパンチェーン店で気になるパンをチェ~ック!

こんにちは!ソウルナビです。皆さんは韓国のコンビニでパンを買おうとしてビックリした経験はありませんか?日本のコンビニのように、美味しそうなパンがずらーりと並んでると思いきや、あれ??パ、パンの種類が少ない・・・それにどう見てもあまり美味しそうに見えない・・・だから韓国で作りたてのフワフワのパンを食べたいと思ったらパンの専門店に行くのがイチバン!日本でもパンのチェーン店はありますが、チェーン店ではない独立店も多いですよね?韓国でも以前は独立店が多かったのですが、現在は単独店が少なくなり、比率でいうと圧倒的にチェーン店が多いんです。

韓国パンの常識・シュークリームパン?!

さて、パンといえば全世界共通の食べ物ですが、その国独特のパンや常識があります。ここでは日本と韓国の違いについて紹介したいと思います。

◆シュークリームパンって?
韓国でよくあるパンの中に、シュークリームパンというのがあります。日本人ならその名前から、パンの上にシュー生地でものっているのかしら?と思いがちですが、実はこれ日本でいう普通のクリームパンの事なんです。そして韓国でクリームパンというと、バタークリームや練乳クリームなどが入ったパンになるので、購入の際には注意が必要ですよ!ナビも最初は友達に「クリームパン買ってきて~」と頼んだら、バタークリームが入っていてビックリしました・・・
◆韓国でポピュラーなパン
日本でポピュラーなパンというと、代表的な物にメロンパンがありますよね?韓国ではそぼろパンやモカパン、パンの中にお餅&餡が入ったチャルトッパンというのがあります。そして韓国ではどちらかというと、クリームたっぷり甘系の菓子パンが一般的のようで、特にクリームの量といったらビックリするほど大量で、パンとの比率が考えられてるかどうか疑わしくなりますが、何でも量が多い韓国の文化がこんなところにも影響されてるんだなーと感じます。
韓国のパンは一人では食べきれない大きい物が多いです

韓国のパンは一人では食べきれない大きい物が多いです

コグマ(さつまいも)のお菓子やパンも韓国の味ですよね!

コグマ(さつまいも)のお菓子やパンも韓国の味ですよね!

ク、クリームの量にビックリ!

ク、クリームの量にビックリ!

パンの中に餅とあんこが入っているチャルトッパン

パンの中に餅とあんこが入っているチャルトッパン

◆パン店でケーキ??
 韓国ではパン店では必ずと言っていいほどケーキが売られています。日本のように別々では無いんですね。ケーキもカットケーキは少なく、ホール買いするのが当たり前のようです。だからよーく観察してみると、ソウルの街中ではホールケーキの箱を持っている人が多いんですよ!韓国では、ケーキを買いに行こう!=パン店に行く・・・が常識なんです。
では、ここからはチェーン店別にチェックしてみましょう!

【パリバケット・Paris Baguette 】

犬も歩けばパリバケに当たる・・という言葉がピッタリなくらい、あちこちにある韓国で最も大きいパンチェーン店、パリバケット。韓国最大の製菓・製パン企業のSPCグループが運営し、今では韓国国内で2,300店舗を超えるんだとか。その店舗数の多さから、パリバケット=韓国パンの味と言っても過言ではないでしょう。では、さっそく食べてみますかー!
◆クリームチーズクルミパン(크림치즈호두빵) 3,100ウォン

数あるパリバケットのパンの中で、一番人気なのがこのクリームチーズクルミパン。その名の通り、リング状のパンの中にはクリームチーズ、生地にはクルミが練込まれ、アーモンドスライスがたっぷりかかっていて香ばしい。日本にもこれに似たパンがありますが、日本よりクリームチーズがやや甘めに感じました。サイズが大きめなので、数人で分けて食べるのがよさそう。
◆練乳クリームモカパン(연유모카빵)1,900ウォン

パリバケットでナビが一番お気に入りなのが、この練乳クリームモカパン。レーズン入りのモカパン&ビスケット生地にミルク味のクリームがたっぷりサンドされています。パンは食べやすいように1カットおきにクリームがサンドされていて、食べる時に手が汚れません。甘~いパンですが、モカ風味とミルククリーム、レーズンがバランスよくマッチしていて美味しいです。でもやっぱり“練乳クリーム”といっても正体はバタークリームですよ!
◆ブルックリンドッグ(브루클린 도그)2,500ウォン

 一般的なホットドッグ。粗挽きソーセージの下にはきゅうりのピクルスと千切りキャベツ。韓国のソーセージ類はちょっと「あれ??」という味の物もありますが、このソーセージは大丈夫でした。上にはケチャップ&マヨネーズ、パセリがかかっていて、菓子パンが苦手な方にオススメです。
◆率直淡白ビスケット(솔직담백 비스킷)1,200ウォン

これまた名前がユニーク。ナビが最近ハマっているのが、このビスケット。イチゴジャムがセットで付いていて、甘い物を想像していたけれど、バターの香りがふわりとして、けっこう塩味が効いています。添付のイチゴジャムとの相性バツグンで美味しい!サクサクパサパサなので、事前に飲み物の準備を。おやつにどうぞ。

【トゥレジュル・Tous les jours】

パリバケットに続いて韓国で有名なチェーン店。こちらはCJグループが運営し、全国に1,400店舗あり。店舗は見かけたことがあるけど、何て読むのかわからなかったという人も多いのではないでしょうか?ちなみに名前はフランス語で“毎日、毎日”という意味だそう。南大門市場にある「トゥレジュル」の店舗では焼き立てをそのまま販売していて、長い行列ができていましたよ。
メロンパン(멜론 빵)1,000ウォン

韓国でメロンパンは時々見かけるけど、見た目は同じでも中には大量のクリームが入っている場合が多いので、何となく日本のメロンパンとは違う感覚。でもトゥレジュルのメロンパンにはクリームが入っていないので、正統派メロンパンを食べたい方にオススメ。でもパンの中の部分はあざやかな緑色です・・パンがふわふわでメロン香料の良い香りがします。日本のメロンパンと比べると、ちょっと甘さが足りないかも。
◆ロールチーズ食パン(롤치즈 식빵)1,800ウォン

まぁるい食パンにチーズとバジルが入っている食事パン。トマトソースのパスタと相性が良さそう。
◆ミルククリームパン(우유클림빵)9,000ウォン

おやつとして手軽に食べれる大きさと価格のパン。中のクリームは日本人が想像するミルククリームというよりは甘いバタークリームという感じ。ちょっと懐かしい味です。

【パリクロワッサン・PARIS CROISSANT】

先ほど紹介した「パリバケット」の姉妹チェーンで、1986年に1号店が誕生。店舗はブラウン、ブラック、ホワイトをメインカラーにシンプルでクラシックな雰囲気を演出しているんだとか。本格派フランスベーカリーのお店で、パリバケットの高級部門というだけあって、パンのお値段は全体的にお高めです。
◆アーモンドクロワッサン(아몬드 크라상)2,300ウォン

クロワッサンの上に甘いビスケット生地とスライスアーモンドがたっぷり。絶妙なバランスでとても美味しい!パリクロワッサンに来たら絶対買い!のリピートしたくなる一品です。
◆クロワッサン(크라상)1,900ウォン

お店の名前にクロワッサンと付いているので、やはりスタンダードなクロワッサンも食べてみなくちゃ!と思い購入。お持ち帰りしたのでしっとりとしてしまいましたが、お店では表面がパリパリだったので、お店のイートインで食べるとより美味しそう。程よい甘さで味のバランスも良い。大きめです。
◆お口の中がすっきりするレモン(입 안이 상큼해지는 레몬)2,700ウォン

ちょっと変わった名前のパンですが、大きさの割にお値段は少々高め。ブリオッシュ生地にレモンクリームがたっぷり。クリームはかなり酸味があって、商品名の通り後味スッキリです。
◆酒種クリームチーズパン(우리 주종 치즈빵)1,800ウォン

おおっ!日本式の酒種パンが!・・ということで購入。酒種でしっとり、香りも豊か。甘めのクリームチーズがたっぷりで、もうちょっと酸味があると良かったかも。クリームチーズの他にあんぱんとクリームパンがありました。

【クラウンベーカリー・CROWN BAKERY】

最近の韓国のパンチェーンといえば洋風なイメージが強いですが、クラウンベーカリーは韓国のパンチェーン店の中では歴史が古く、庶民的なイメージのパン屋さん。大手菓子メーカーのクラウン製菓やヘテのグループ会社。仁寺洞の入口にあるパン屋さんといえば見かけた方も多いはず。
◆かぼちゃマッコリパン(단호박 막걸리빵)3,000ウォン

マッコリパン??これは気になる・・ぜひとも食べてみなくては!ということで、マッコリパンの中でも色鮮やかだった“かぼちゃ味”を試してみました。まず袋から出した時にかなり強いマッコリの香りが・・そしてマッコリ酵母によってふわっふわですごい弾力!生地にはかぼちゃとレーズンが練込んであり、かぼちゃの甘みとマッコリの香り、酵母のふわふわ&もちもち食感で素朴で優しい味。パン好きの方だけでなく、お酒好きの方も一度食べてみる価値アリです。食物繊維と疲労回復に効くビタミンBを豊富に含んだパン。
◆ケーキカッペギ(케익꽈배기)2,000ウォン

この日一緒だった韓国人の女の子が「私はこれが好き!」と薦められたパン。カッペギとは韓国語で細長くひねった揚げパンの事で、このカッペギパンの外にカスタードクリームとカステラそぼろがかかっている個性的なパン。全体的にものすごくやわらかくて、食べる際にカステラそぼろが落ちてしまうので、汚れてもいい場所で食べると良いでしょう。見た目よりは思ったほど甘くありません。
◆チャルトッそぼろ(찰떡소보로)2,000ウォン

韓国の代表的なパンの一つ、チャルトッパンにそぼろがかかったパン。チャルトッパンとはパンの中にお餅とあんこが入ったパンで、どこのパン店にも必ずあると言っていいほど韓国ではポピュラーなパンなのです。チャルトッパンはほとんど大きいサイズで売られていますが、クラウンベーカリーのチャルトッパンは一人でも食べれる大きさでした。さて気になるお味はというと、餅にあんこ・・誰が想像しても甘ったる~いパンを想像すると思いますが、意外と塩味が効いていて甘くないのです。お餅のせいでチャルトッパンを1つ食べたらお腹いっぱいです・・・。美味しかった!
◆モカバーン(모카번)2,300ウォン

コーヒービスケット生地で中に見えるのはカスタードクリームではなく、かなり塩味の効いたバターでした。

【BRCD】

BRCDとはBread is Ready, Coffee is Doneの略で、ソウル市内に5店舗を展開するパンチェーン店。店内ではパンはもちろん、ランチやパスタ、ディナーもいただけます。(Simply BRCD・安国駅店ではブランチメニューのみ)価格は低めで、全体的にパンが美味しいと感じました。
◆クルミスイートパン(호두 아몬드크림)1,800ウォン

ナビがハマってリピした一品。コッペパンの上に甘いビスケット生地とたっぷりのクルミがバランスgoodで美味。翌日食べてもふわふわです。
◆ショコラクロワッサン(쇼콜라 크루아상)1,800ウォン

安国駅構内にはこのBRCDとパリクロワッサンの店舗が並んでいるので、あえてBRCDでもクロワッサン類を1つ購入してみました。クロワッサン生地にチョコレートが2列。大き目で食べごたえがあります。この大きさでこの価格は安い!
◆チーズプレッツェル(치즈 프레첼)1,800ウォン

BRCDにはプレッツェルも売っていたので、お一つ購入。この日の購入商品は甘い物ばかりだったので、チーズ味にしてみました。韓国にはプレッツェルのチェーン店・Auntie Anne‘sがありますが、そこのプレッツェルと比べるとやわらか目で、どちらかというと普通のパン生地に近くて食べやすい。チーズ粉がかかっているので、こぼれ落ちに注意。

そぼろパン&シュークリームパン食べ比べ!!

さて、ここで韓国パンの代表格・そぼろパンとシュークリームパンの2種類を食べ比べ~!お店によってどんな特徴があるのかな?

◇◆◇まずはそぼろパンから~◇◆◇

■パリバケット 800ウォン

パリバケットのそぼろパンは見た目かなり豪快です・・。そぼろも大き目で袋から取り出した時点でぼろぼろこぼれるので、食べる際には注意を。パンは高さがあって、ヘーゼルナッツ風味というよりピーナッツ風味です。今回食べ比べた中では最安値。

価格☆☆☆ 大きさ☆☆☆ ふわふわ感☆☆☆ 
■トゥレジュル 900ウォン

トゥレジュルのそぼろパンはビーナツ風味。パンの上にそぼろと砕いたピーナツが乗っています。お手頃価格が嬉しい。

価格☆☆☆ 大きさ☆☆ ふわふわ感☆☆☆
■パリクロワッサン 1,600ウォン

他の店よりパン生地が細かく、目が詰まっていて上品な感じ。こちらもピーナツ風味で、日本のメロンパンのような感じでした。

価格☆☆ 大きさ☆☆☆ ふわふわ感☆☆☆
■クラウンベーカリー 1,600ウォン

プレーンなそぼろパンが無かったので、モカそぼろパンを購入。他のそぼろパンとは違い、そぼろがポロポロとこぼれ落ちない。淡白な味で、モカの風味は・・うーん、モカ味と言われなければわからなかったかも。ふわふわで風味豊かなそぼろパンというより、昔懐かしいそぼろパンという感じ。

価格☆☆ 大きさ☆ ふわふわ感☆
■BRCD 2,000ウォン

今回食べ比べた中では一番値段が高いけど、そのぶん大きさも一番大きくてボリュームがあります。ヘーゼルナッツ風味で、パンは空気が多く含まれていてふわふわです。

価格☆ 大きさ☆☆☆ ふわふわ感☆☆☆

◇◆◇お次はシュークリームパン!◇◆◇

■パリバケット 800ウォン

つやつやパンに多めのクリーム、パンも大き目でこの値段は嬉しい。クリームは控えめな味で、ペロリと1個食べられます。日本のクリームパンそのままの味です。

価格☆☆☆ 大きさ☆☆☆ クリームの量☆☆☆
■トゥレジュル 1,000ウォン

形は日本の伝統的なクリームパンの形で、上に乗っているアーモンドスライスがアクセントになっています。中のクリームはもうちょっと量が欲しいかも。日本のクリームパンとほぼ同じ味です。

価格☆☆☆ 大きさ☆☆ クリームの量☆
■パリクロワッサン 1,600ウォン

まず見た目が可愛らしい。クリームの量は多めで、パンに均等に入っています。クリームにはバニラビーンズの黒い点も見えて風味が豊かです。甘すぎず、見た目同様に上品な味。この品質でこの価格なら納得かな?

価格☆☆ 大きさ☆☆ クリームの量☆☆☆
■クラウンベーカリー 1,500ウォン

見た目はちょっと豪快な感じ・・ものすごくやわらかくて、つぶれちゃいそう。外側のクリームもかなりの量です。クリームは昔懐かし目の味。シュークリームパンとしては値段がちょっと高いなぁ。

価格☆ 大きさ☆☆ クリームの量☆☆
いかがでしたか?やはり隣国とあって、日本と同じパンもあれば韓国特有のパンもあり。日本のようにコンビニでは美味しそうなパンをあまり見かけないけど、その代わりパンチェーン店の店舗が身近にある韓国。こんな所にも文化の違いを感じますよね。まだまだパンの歴史は浅い韓国ですが、パンチェーン店の急成長によってパンの味や技術も日々進化しています。旅行の際の朝食に、おやつに、こんなところでも韓国の味を体験してみてはいかがでしょうか?以上、ソウルナビでした!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-07-06

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