海雲台をロードバイクで疾駆!
プロローグ
「韓国の地をロードバイクで走りたい!」という思いを胸に、
真夏(だというのにいまだ梅雨明けもせず、肌寒い)の釜山をロードバイク野郎が疾走(失踪)?!
ツーリスト4名は年の順に、
●まんじゅう王子(年の順とか書かんでえーんと違う?)
●キチ君(年の順ははっきりせんといけんよ!)
●タコ君(でも、年齢は書かないでいーよー!!、
●タメ君(ボクが一番若いのね)
まんじゅう王子、キチ君、タコ君の3名は福岡県で最大規模を誇るロードバイククラブ“BLUE GLASS”の重鎮、ロードバイク歴 数十年のツワモノです。
じゃ、タメ君は?・・・・「未だに通勤チャリダーの域を抜け出せない軟弱モノです。」
7月24日、九州北部は集中豪雨、最長老の饅頭王子が運転する車で下関国際ターミナルを目指し、
しゅっぱーぁーぁーぁつ!しようとした、その矢先・・・・・・・・、ガ・ガ・ガッチャーーン・・・・ ? ? ? ?
タコ君:「なんか、ぶつかった?」
まんじゅう王子:「当たった。雨で前が全然見えんけ、わからんっちゃぁ!」
キチ君:「パンクしたやろ?」
まんじゅう王子:「うっそォー」
遅れて出てきたタメ君:「・・・?・・・?」
前途多難、幸先わるー・・・・・・・
それでも、大粒の雨の中での素早いタイヤ交換(素晴らしきチームワーク)
受付時間ぎりぎり、ターミナル到着、そして、釜山へ!
釜山(8:30)は 雨の気配はまったく無し。
「涼しくて絶好のサイクリング日和。」
凡一洞 国際ホテル到着
ホテルのある凡一洞は、西面から地下鉄1号線で二つ目。付近は韓国映画のロケ地も多く、ここ、国際ホテル前でも映画「チング」のチャンドンゴンが撃たれるシーンが撮影された。
ホテル前にはカボチャを積んだトラックが並んで駐車している。フロントで尋ねると「ナイトクラブの宣伝用だよ。」とのこと。宣伝とはいえ、こんなにたくさんは要らないでしょうにねぇ・・・・・・?
ライディング
時折り小雨がぱらつくものの、絶好の自転車日和
Pro―Bikesのサポートカー到着
早速、自転車組み立て
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釜山KCFのオフィシャルサポートカー
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アンニョンハセヨー
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初対面とあって、なかなか打ち解けられないシャイな男たち
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予定の出発時間より少し遅れたが、釜山駅まで道路状況を観察しながらのウォーミングアップ。
途中、昼食(1人では絶対に行かない様な韓国の食堂に入る。)
韓国では必ず出てくる前菜(パンチャンというらしい)の後、オムライス(玉子に包んでいるが中のチャーハンが違う)を食べ、お決まりの甘いミルクコーヒーを飲む
締めて250円、めちゃくちゃ安ー~!
右側通行に慣れるまでは不安だが、先導してくれるメンバー(漫画さんというニックネームのファイター)が居るので考えていたより全然走り易く、道路状況の整備も進んでいるようだ。歩道上を自転車通行帯と歩行者用に区分している。
広安里ビーチは国道を挟んで、こじゃれたオープンテラスを備えたレストランが立ち並ぶ。
ビーチは多くの美女たちが思いっきり肌を露出して、この夏の思い出を作るためにエンジョイしている(はずなんだけど、今年は韓国も日本に負けない冷夏のせいかビーチのパラソルも少なめ)。
コップさんの粋な計らいでビーチ側の歩道の上を水着姿の可愛い子チャンの間をすり抜けながら、その先の海雲台海水浴場と足を延ばす。こちらはどちらかといえば家族連れが多く、昼間から宴を設けて酒を酌み交わしている(のは我々だけ??)。
日本より西にある韓国、とはいえ、そろそろ夕暮れも近づいてきたが、先導の漫画さんは引き返す様子を微塵にも見せず、沈みかけた夕日に向かって走り出す。
黄昏時の街を走る
何軒か見つけたたこ焼き屋さん、韓国でも人気なんだね。
松月亭展望台公園
余裕で到着のMTBメンバー
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最後の坂道で喘ぐまんじゅう王子
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今回、初体験の坂道を登りきり、ようやく最終目的地の松月亭展望台到着、ほっと一息!
天気の良い日には遠望できる対馬は、あいにくの曇り空で見ることはできなかったが・・・・!
しばし休憩後、「今来たこの道、帰りゃンせ!」、ようやく帰路に着く。
先頭を走る漫画さんが併走するキチ君に右手を指差し、何事かを語りかけるが、
韓国語で話しかけられても「よー、わからん」キチ君、 ピンチ!
世界最大のデパートとしてギネスに載った「新世界デパート」の近くのバイクショップ、
BEXCO BIKEに寄ろうということが分かり、店内へ
店内はMTB、ジャージ、グッズ、小物などが所狭しと並んでいる。
「BEXCO BIKE」クラブジャージ。お買い得?
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夜間専用バイク?んなわけないか?
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交流ライディングの到着ポイントへ!
どっぷりと陽も沈みかけた午後7時、今回の交流ライディングの到着ポイント、水営区の焼き肉店到着。本日のライディングの成功を祝し、今後の交流と互いの健康を祈って
「こんべー!!」
走りも熱いが、語らいも熱く、懇親会の夜は果てることなく続くのであった。
「ああ、ホテル帰って、早く風呂に入りてー」
~~ 走り終えて ~~
走行時間:約5時間(内休憩2時間以上)
総走行距離:37.69Km 平均速度:14.9Km
超スローなサイクリングであった。
地下鉄の上を走る、凡一洞から広安里ビーチまでの市街地は片側4車線、平坦で路面の問題もないが経験のない右側車線走行、しかも歩道側はバス専用レーン。一般車両がバスレーンに入ってくることは稀だが、頻繁に走行するバス、空車待ちのタクシー、停車車両を避けての走行となる。
韓国は交差点での右折が原則として赤信号でも常時OK、稀に左折専用の時間差信号や「Uターン可能」標識もあり、慣れるまではかなりのストレスとなる。
交差点においては常時右折OKを頭に入れ、早めに車のドライバーに合図を送り車線変更をすれば問題はない。車同士では、かなり荒っぽい運転をするが車のドライバーも自転車には優しかったのだ。
只一つ気になったのは、バス停近くでどんどんかぶせてくるバスである。
殆どのバスがバス停近くであるにも拘らず自転車を抜いて強引にバスストップする。
思うに韓国MTBサイクリストはロードと違い、そんなに飛ばさない所為ではないかと考える。
そしてもう一つ、交差点では油断大敵。時々平気で信号無視するドライバーが居るので青信号でも油断するべからず!
今回、我々は釜山MTBクラブのサポートで走行でき、非常にラッキーだった。
事前に韓国の交通ルール、交通標識の確認が必要である。
今でも交通ルールを守って安全に、ゆっくり走行すれば楽しい韓国ツアーが出来るが、これから整備されていく自転車道路を考えると今後は、もっと走りやすくなっていくのではないかな…。
自転車走行中には周りに向けての手サインを出すが、韓国人の手サインと日本人のそれとは若干の違いがあった。こちらに関しても事前に確認が必要だろう。
広安里からの海岸線は景色がよく、バイクスーツをバッチリと着こなした韓国人チャリダー(ほとんどがMTB)がライディングしているので、韓国語で「アンニョンハセヨ!」と声かけてみては・・・・。
新鮮な魚介類が手軽に食べられる魚市場やカフェテラスも多いので、がむしゃらに走るよりはゆったりと景色や町並みを楽しみながらのポタリングも楽しめる。
また、海雲台近辺にはバイクショップも多く、気軽に店内見学もできるのでショップを見かけたら立ち寄ってみよう。
海岸線は片側2車線~4車線、夏場(特に週末)は行楽客のマイカーで終日渋滞している。冬柏公園から海雲台までは海岸遊歩道も整備されているが、ここは韓国一の海水浴場。歩行者の動きには常に意識して走行しよう。
パラダイスホテルから松亭までは片側1車線区間もあるが、車の渋滞もそれほどなく、アップダウンもあるので颯爽と走ってみよう。
今回は真夏の釜山の海岸線を走りました。前線停滞の影響で「真夏の空の下」ではありませんでしたが、その分汗もかかず、疲れもなく走り終えました。
韓国内での走行が初めてでなければ、もっと楽しめたのでしょうが、釜山の道路状態のチェック、交通マナーを体感でき、釜山のチャリキチとの交流ができ、上々のライディングでした。
事前交渉時の予定では、今回は試走、9月以降にメンバーを募り、「BLUE GLASS ライディング イン コリア」実施というアイデアでした。しかーし、(帰りのフェリーの中での飲みながらの話なんですけど)「次のツアーは慶州まで100kmを走ろう」というタコ君、キチ君の強い要望、そして、ついには、「じゃぁ、もう1回、このメンバーで慶州まで行こうや!」(アレレのレ~~~ なーんか、自分たちだけ楽しんでるんと違う)
こうして、エンジン全開で対馬海峡を突き進む釜関フェリーの船内では、自分たちだけ、楽しい???
「ライディング イン コリア」第2弾 の夢に向けた話が盛大に盛り上がり???
釜山の夜は静かに更けてゆきました。
GU~~zzzzzzz―――
「 BLUE GLASS ライディング イン コリア 」純粋な気持ちで韓国ツアーを心待ちにしている皆さん、
このような暴挙を許してよいのでしょうか・・・・・?
~~ 追 記 ~~
帰国時に下関税関での税関職員との会話です。
職:「自転車はタイヤに韓国の土が付着しているかどうか防疫上のチェックをします。」
B・G:「・・・・・・・・・」
職:「今回は土が付いてないので結構です。」
B・G:「・・よかったぁー・・」
韓国でツーリングを検討中のみなさ~ん、
走行後はタイヤの水洗いをお忘れなく。
「Pro―Bikes」のメンバーと
再渡航(一度決めたら命がけ)
帰国後は堪能(?)な韓国語を駆使し、J氏、Y氏とメールで交渉。
1月後の5月23日(土) 老圃洞競輪場でY氏と彼のロードバイク仲間と面会、
「ライディング イン コリアー」への協力を依頼する。
その後、7月の第1回ライディングが決定。
「Pro―Bikes」のY氏には「ツールドコリア」審判など、多忙な仕事の合間を縫い、企画に協力していただいた。
その後、出張がちで多忙なY氏に替わり、釜山MTBクラブのサポートで実施することになり、現地の時間、コース設定を釜山MTBクラブ総務のK.K女史に委ねることになりました。