バスの乗り方 in 慶州

慶州に地下鉄はありません、バスを使いましょう!!

アンニョンハセヨ、ナビです。韓国で地下鉄が走っているのはソウル、釜山、大邱、仁川、大田、光州の6都市だけです(2007年12月現在)。そのほかの地域では市内を網の目のように走るバスが、地下鉄の代わりに市民の足として活躍しています。もちろん慶州も例外ではありません。慶州観光に欠かせないバスの乗り方。ナビが詳細にお伝えいたします。

慶州駅・市外バスターミナルからバスに乗る

ほとんどのバスが慶州駅と市外バスターミナルを通ります。逆に言うと、慶州駅と市外バスターミナルからはほとんどの観光スポットにダイレクトで行けるということです。

<慶州駅>
慶州駅のバス停は2つに別れます。1つは駅を出て正面の横断歩道を渡ったところ。もう1つは正面の横断歩道を渡らず大通りに沿って右へ曲がり、派出所を越えたところにあるバス停です。地図をご参照ください。

1のバス停からは10番、11番の循環バス、五陵(オルン)・鮑石亭(ポソッチョン)方面に行く500番台のバス、仏国寺駅・掛陵(ケルン)方面に行く600番台のバス、また文武大王陵(ムンムテワンヌン)方面に行く150番バスなどに乗ることができます。
2のバス停は(1)のバスの反対方面です。仏国寺(プルグッサ)、普門(ポムン)観光団地などから慶州駅を目指すときはこのバス停で降ります。そのまま乗り続けると中央市場を通って市外バスターミナルに着きます。また武烈王陵(ムヨルワンヌン)方面に行く300番バスに乗ることもできます。

3のバス停からは良洞民俗村(ヤンドンミンソッマウル)方面に行く200番台のバス、掘仏寺址(クルブルサジ)・栢栗寺(ペンリュルサ)方面に行く70番バス、隍城公園(ファンソンコンウォン)方面に行く41番バスなどに乗ることができます。
4のバス停は(3)のバスの反対方面です。良洞民俗村方面、掘仏寺址・栢栗寺方面から戻ってくるときにこのバス停で降ります。そのまま乗っていると(2)のバス停に止まり、市外バスターミナルへと進みます。

<市外バスターミナル>
市外バスターミナルのバス停は、ターミナル沿いの大通りにあります。横断歩道を渡った向こう側と、道路を渡らずに右方向へ向かった緑色の看板が立っている場所がそうです。

5のバス停からは良洞民俗村方面に行く200番台のバス、五陵・鮑石亭方面に行く500番台のバスに乗れます。また乗り場が少し手前になりますが、隍城公園方面に行く41番バスの乗り場もあります。
6のバス停からは10番、11番の循環バス、掘仏寺址・栢栗寺方面に行く70番バス、仏国寺駅・掛陵方面に行く600番台のバスなどに乗れます。
文武大王陵に向かう150番バスは市外バスターミナルの中から出発します。

普門観光団地からバスに乗る

10番、11番、18番のバスが走っています。10番バスに乗ると仏国寺に行けます。11番、18番バスに乗ると慶州駅、市外バスターミナルに着きます。10番、11番バスで行ける観光地(下記参照)以外はいったん慶州駅まで出る必要があります。

仏国寺からバスに乗る

仏国寺からは10番、11番バスを利用できます。どちらに乗っても同じくらいの時間で慶州駅、市外バスターミナルまで行くことができます。慶州民俗工芸村(キョンジュミンソッコンイェチョン)、普門観光団地、芬皇寺(プヌァンサ)へは11番バスを利用。統一殿(トンイルジョン)、国立慶州博物館(クンニプキョンジュパンムルグァン)へは10番バスを利用します。掛陵方面に行く600番台のバスは10番バスで仏国寺駅まで行き、そこで降りて乗り換えます。
また仏国寺から石窟庵(ソクラム)へはシャトルバスが1時間に1本往復しています。バスの出発時間は毎時40分。40分間隔ではなく、10時40分、11時40分、12時40分というように出発していきます。なお石窟庵からは毎時00分出発です。

とても便利な10番、11番バスを活用しよう

10番、11番バスは有名な観光地をいくつも経由します。国宝の三層石塔がある芬皇寺、ホテルがたくさんある普門観光団地、伝統的な職人の集まる慶州民俗工芸村、世界遺産に指定されている仏国寺、新羅の三国統一に貢献した英雄をまつっている統一殿、そして国立慶州博物館。慶州を訪れる観光客にもっとも多く使用されるのがこの10番、11番バスです。
この2つのバスは同じルートを反対方向に走る環状線のようになっています。10番バスが慶州駅から普門観光団地経由で仏国寺に向かうのに対し、11番バスは国立慶州博物館経由で仏国寺に向かいます。仏国寺を出ると10番バスは国立慶州博物館を経て再び慶州駅のほうへと戻り、11番バスはその反対に普門観光団地を経由して慶州駅へと帰っていきます。どちらのバスも15分~20分間隔で走っています。

10番バス 市外バスターミナル→慶州駅→芬皇寺→普門観光団地→慶州民俗工芸村→仏国寺→仏国寺駅→統一殿→国立慶州博物館→慶州駅→市外バスターミナル


11番バス 市外バスターミナル→慶州駅→国立慶州博物館→統一殿→仏国寺駅→仏国寺→慶州民俗工芸村→普門観光団地→芬皇寺→慶州駅→市外バスターミナル

注意:市外バスターミナルは出発地点であり終点です。市外バスターミナルを通過して目的地に行くことはできません。乗り換えの必要があります。

座席バスと一般バスの違いに注意

慶州市内を走っているバスは座席バスと一般バスに分かれます。座席バスは料金が大人1300ウォン。市内バスは900ウォンです。同じ番号の路線であっても座席バスと市内バスの両方が走っています。乗車の際によく確認しましょう。座席バスは座席が観光バスのように縦4列になっています。またハングルが読める方であれば正面に書いてある「チャソッ(座席)」の文字を確認しましょう。読めなくてもバスに乗り込めば料金表が貼ってあります。

これでカンペキ!!バスの乗り方、降り方

いくらバスが便利だといっても、観光客にとっては簡単なことではありません。そこでナビがバスで困らないための必殺技を伝授いたします。

バスを降りるのに対し、乗るのは比較的簡単です。バスにはひとつひとつ番号がつけられているので、番号さえ間違えなければきちんと目的地まで行くことができます。番号は乗降口側のフロントガラスに大きく貼り出されています。目的のバスがきたら手を上げて、乗る意志があることを運転手さんに伝えましょう。バスに乗ったら先払いになっているので料金を支払います。料金を入れる箱にバスの料金が書かれています。

土地感のない観光客にとって目的地でバスを降りるというのは至難の技です。たとえ韓国語が話せたとしても、慶州のバスは停留所のアナウンスがほとんどありません。地元の人はまわりの景色から自分の降りるところを見定めているようです。
観光客としてもっとも有効な手段は「運転手さんに降ろしてもらう」です。バスに乗り込む際に目的地を口頭で伝えるか、あるいは地図を指差して見せるのも効果的です。バスに乗ったら、運転手さんの目に届くよう近い席に座りましょう。大事なテクニックのひとつです。観光客の利用する10番、11番バスの運転手さんには、簡単な日本語を話す方もいらっしゃいます。観光客の多いエリアだけあって、韓国の他地域よりも親切な運転手さんが多い印象を受けました。

困ったら観光案内所へ

バスの移動に困ったらまず観光案内所を訪れることをおすすめします。目的地に行くバスの番号、停留所、発車時間などを教えてもらえるほか、無料で地図ももらえます。運転手さんに見せるために、降りる場所をハングルでメモしてくれたりもします。日本語も通じるので観光案内所を有効活用しましょう。慶州駅前、市外バスターミナルと高速バスターミナルの中間、仏国寺の駐車場などに観光案内所があります。

バスの路線図
慶州を観光するための代表的なバス路線図です。
バスをうまく使うと行動範囲が広がり慶州観光はぐっと楽になります。観光客の使用するバスは限られてくるので、何度か乗っているうちに慣れてくるでしょう。地元の方に混ざってのバス移動も楽しいものです。以上、ナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-11-21

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