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写真で見るAPEC慶祝広安里花火大会！【２００５年】

韓国史上最大の幻想的な花火ショー、そして釜山史上最悪の交通混乱。100万人が広安里に集結した日

アンニョンハセヨ、プサンナビです。１１日からはじまったAPECもいよいよ終盤。ブッシュ大統領もすでに釜山入りし、１８日の首脳会議に備えているということで、街はこれまで以上に、統制が厳しくなって参りました。

そんな厳戒態勢の中、昨晩は、広安里海水浴場で韓国史上最大、世界でも５本の指に入るほどの大規模な花火とレーザーのショーが行われました。約８万発の花火が小1時間に渡って打ち上げられるということで大いに話題になり、３０万人を超える見物客が訪れると予想されていました。墨田川の花火大会の4倍の花火が打ちあがるという光景を想像しながら、ナビも楽しみいっぱいで取材にでかけたのですが、実際には広安里に行くことすら至難の業だったのです。

広安里ビーチ華やかなネオンサインに踊る波が…手招きする！

なぜなら、今日の報道によると、推定１００万人を超える人が広安里に集まったということだったのです。韓国の人口が約４８００万人ですから、全人口の約２％が小さな広安里の街を埋め尽くしたということになります。ちなみに韓国でこのように一箇所に人が集まったのは、戦後では最大のことだったそうです。

街はいったいどんな様子だったのでしょう？華麗な花火を紹介しつつ、花火大会の前後の様子も写真にて紹介していきましょう。

動かない地下鉄
西面の事務所にあるナビ事務所から、広安里までは普通なら地下鉄で約２０分。３０万人という予想だったので、２時間前の６時３０分に事務所を出たのですが、西面駅に行ってみると、何だかただならぬ様子。自動改札の電源が落とされ中に入れませんでした。それでも何とか中に入ると、ホームはこの通りのありさま。列車がホームに入ってきても、中はすし詰めの状態で、ドアさえ開けてもらえず、その電車自体も１０分たっても動きだしません。

西面地下鉄が唯一交わるプサンの中心にして、若さあふれるエネルギッシュな街。

仕方がないので、先回りして電車に乗り込もうと、広安里とは逆方向に向かってみたのですが、やはり状況は同じ。釜岩（プアム）→伽耶（カヤ）→東儀大（トンイデ）と通り過ぎるすべての駅に、地下鉄が停車していてやはり中はすし詰め、その上、ホームにも人が溢れる状態でした。ナビはその次の開琴（ケグム）で降りましたが広安里方面のホームはこのありさま…。

※ちなみに釜山地下鉄公団によれば、釜山市地下鉄の1日最大輸送可能人員は約70万人。この日のピークになる午後6時には20万人が同時に押し寄せ、運行開始以来はじめて統制不能状態に陥ったとのことでした。

道路だってもちろん大渋滞
地下鉄は断念してバス停に向かいました。広安里方面のバスは乗る隙間がないので、広安里の少し手前、大淵洞（テヨンドン）行きのバスに乗り、９時を過ぎて大淵駅に到着。もちろん花火はもう始まっています。ここでやっとビルの隙間から、大量の花火が見え始め、沿道では花火に向かって多くの人が走っていく姿も見えました。ナビもかばんとカメラを抱え、走って、走って、慶星大・釜慶大駅（キョンソンデブキョンデ）、南川（ナムチョン）駅を通り過ぎ、ようやく広安里海水浴場の端っこに辿りついたときには９時２０分でした。

慶星大学＆釜慶大学学生街釜山をくまなく探検！大学街を襲撃しよう！！！

慶星大学付近で建物の上に覗く花火

レーザーと花火の大競演
ナビが到着して２分後には、最大のハイライトになる広安里大橋からナイアガラのような花火が始まりました。そして、これまで以上に大きな枝垂れ柳の連発されフィナーレへ…。３時間かけて広安里に到着し、花火を見られたのはたったの５分。それでも見られただけ、苦労が報われたような気がしたナビでしたが、本当の苦労はまだ始まりに過ぎなかったのです。

広安大橋渋滞解消に大きな期待。デートコースにももってこい！！

人人人、人の洪水で帰宅できず
イベントが終わると、この１００万人の観衆は同時に家路に着くわけですが、幹線道路、路地、抜け道にいたるまで、とにかく人でいっぱい。地下鉄は統制されて、道路は１時間たっても５ｍと進まないので、多くの人は幹線道路沿いを歩いて帰るようでした。ちなみに韓国のパン・ギムン外交長官や、その他、各国の代表、VIP約600名も、バスの中に3時間閉じ込められたとのことです。

バスは動かず、地下鉄には乗れず、さっきの激走で気力体力ともに消耗し、歩いて帰る気もおきないナビは、交通が正常化するまで時間をつぶそうと、再び広安里ビーチへ向かうことに。

歩道橋は事故が心配

渋滞する車道を歩いて帰途につく人々


地下鉄は統制されて中に入るのもひと苦労

空港リムジンはいったい何時間この場所にいたのか…。

動かないタクシーの中では、おそらく100ｍ進めたかどうかでもメーターはすでに8000ウォン

この時点ではまだ2時間は車が動かないことを知らないバスの乗客。座れた人は幸運です。

これはナビでも紹介しているタリチッ。いくら有名でもここまで列を作ることはまれ。

タリチッ韓国で一番美味しいと言われるトッポッキのお店！


おでんの屋台や出店はどこでも盛況です。

西面の屋台バーの本店。お店の中には人がぎっしり。看板バーテンダーが映画『カクテル』さながらの妙技を披露していました。

ビーチの前のビアホール。こんなお店を予約してた人は、優雅にお酒を飲みながら５０分間のショーを堪能したのでしょう。

祭りの後の広安里ビーチ。。

大量のゴミがそのまま放置されています

ようやくイベントの看板を見つけました。

スターバックスで２時間ほど時間をつぶし、時刻はすでに０時半。いまだ道路の車両は動かず、バスの中では、何時間バスの中にいたのか、それとも１０度以下の外で待ち続けてようやくバスに乗り込んだのか、誰もが疲れて見えました。小さなお子さんを抱えている人は、本当に大変そう。

そして、最後は結局、南川洞（ナムチョンドン駅）まで歩き、タクシーに乗って家にたどり着けたのは、午前２時。１００万人を超える人が広安里に集まったということですが、広安里に行く途中に、断念した人も相当数に上ったことでしょう。

広安里に到着できたことだけでも良しとすべきなのかもしれません。ただ振り返ってみれば、西面で地下鉄が動くまでひたすら待ち続けたほうが良かったのか、初めからバスに乗ったほうが良かったのか…、いろんな思いがよぎります。以上、プサンナビがお送りしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット（お店）の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日：2005-11-17

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