映画『友へ/チング』ロケ地巡り

釜山を代表する映画『チング』はここで撮影しました!!

アンニョンハセヨ、プサンナビです。韓国ではここ最近、洋画よりも韓国産映画がとってもさかんで、次から次に新しい映画が作られています。そんな韓国映画の中でも、最高の興行成績(観客動員800万人)を記録したのが映画『チング』。2001年に上映されたこの作品は釜山出身の4人の男の友情を描いたまさに釜山の映画。釜山でオールロケ、映画の中で使われる言葉もすべて釜山弁。この映画の影響で、釜山弁が流行したり、ロケ地めぐりのツアーが組まれたり、大きなブームを引き起こしたほどです。日本でも「友へ/チング」というタイトルで上映されたので、ご存知の方も多いはず。特に日本での人気も急上昇中の俳優チャン・ドンゴンのファンには要チェックの映画になったはずです。
そこで、今日は釜山を代表する映画『チング』の撮影地をご紹介。「ここだ!!」という新しい発見をしながら、ロケ地を巡ってみましょう。

汎一洞(ポミルトン)エリア
『チング』の基地とも言えるのがこの汎一洞エリア。「チングストリート」も作られ記念撮影スポットが盛りだくさんです。

クルム鉄橋
地下鉄1号線汎一洞駅、7番出口を出てみると正面に現代百貨店があり、とても都会的な雰囲気なのですが、地下鉄の出口から現代百貨店の右横の道を、道なりにまっすぐ進むと昔の雰囲気をそのまま残した細い路地と、そして緑の鉄橋が見えてきます。この鉄橋こそが「チングストリート」と言われる通りの始まりです。橋のたもとにはチングの記念碑が。この記念碑をみると、これがどこのシーンなのかすぐに分かりますよね。そうです、学ラン学帽姿の4人が、疾走するシーンはここで撮られたんです。
チャン・ドンゴンとユ・オソンの手形、足形発見!!
そしてこのクルム鉄橋の階段を降りまっすぐ進み、細い道を抜けたところで右を見てみましょう。そこに見えるのは石の壁で囲まれた路地。見覚えがありますよね。ここも、クルム鉄橋と同じく、4人が猛スピードで走るシーンを撮影した場所です。記念碑も建てられて、その横には主演のチャン・ドンゴンとユ・オソンの手形、足形、サインまであります。映画ファンなら「こんな所にこんなものが!!」と感激スポットです。手形に自分の手を合わせての写真撮影はお忘れなく。
記念撮影用「チング」パネル
さきほどの石塀の路地とは反対に、大通り沿いに左方向に直進していくと、学ラン姿の4人の顔抜きの記念撮影用のパネルがあります。ここで、学ランを着た4人になりきって写真を撮っておきましょう。ミーハーなナビも記念に1枚撮っておきました。
三一(サミル)劇場
記念撮影用パネルから、さらに直進すると、4人で映画を見に行き、他の学校の学生と大喧嘩になるシーンを撮影した映画館に到着します。ここでも記念碑発見。現在はエッチな映画の上映のみを行っています。ちなみに、観覧料は3,000ウォン。映画は見るか見ないかは別として内部を見たいなら3,000ウォンを払って入場しましょう。
クルム鉄橋からこの三一映画館までが「チングストリート」と言われ、汎一洞の名物通りです。その他にも、まだまだロケの名所があります。
チルソン食堂
すっかりヤクザになってしまったジュンソッ(ユ・オソン)とサンテッ(ソ・テファ)が偶然に再会した後、2人でホルモンを食べに行くシーンを撮ったのがこの食堂。もともとこの食堂がある通りは、「門ヒョン洞(ムンヒョンドン)ホルモン通り」と言われる有名な通りで、多くのホルモン屋があるのですが、その中でも「チルソン食堂」は『チング』のロケ地だということでさらに人気が上昇したそうです。ロケ地だというだけが魅力なのではなく、味も一級品。映画好き、ホルモン好きには必見です。
国際ホテル前
さて、『チング』の最大の見せ場でもあるドンス(チャン・ドンゴン)が殺されるシーン。それを撮ったのが国際ホテルの前。チャン・ドンゴンがもたれ掛かっていた電柱がどこにあるのか気になりますが、ホテルの前を見てください。角にスーパーが見えるはず。その前に建っている電柱、これがチャン・ドンゴンにもたれられた幸運の電柱です。今は、スーパーの荷物置き場になってしまっていて、少し興ざめではありますが、ここに間違いありません。そして、ドンス(チャン・ドンゴン)が死ぬ前に、ジュンソッ(ユ・オソン)と会って「ハワイに行け」「お前が行け」なんて話していていたクラブのような所は、国際ホテルのナイトクラブです。ナイトクラブから出てきて、刺され、電柱にたどり着き、そこで力尽くという一連の流れはすべてこの場所で撮影されたんですね。国際ホテル前にも記念碑発見。ちなみに、国際ホテルは『チング』のスタッフが4ヶ月泊まったホテルでもあります。
南浦洞(ナンポドン)エリア

龍頭山公園
釜山のシンボル、釜山タワーが聳え立つ龍頭山公園も映画に登場しました。スケート場でケンカをした後、4人で話しているシーンを撮ったのがここ。4人の後ろに釜山タワーが見えるはず。残念なことに、4人がいた場所は、普通は立ち入りができない所だそうです。その後、ジュンソッ(ユ・オソン)とサンテッ(ソ・テファ)が2人で並びながら話しているシーンもやはり龍頭山公園内の坂道で撮影。
影島(ヨンド)大橋
子供時代の4人が「昨日お母さんが日本からテレビ録音機もって来たで」「うそつくなや。そんなものあるか」なんて会話をしながら歩いていた場面を撮ったがこの橋。地下鉄南浦洞駅、6番出口を出て道なりに進んでいくと見えてきます。この橋は以前は船が往来する際に、片方が開く形式の橋だったそうです。現在は、開閉は行われませんが、釜山の人にとっては懐かしさを感じさせるものの一つとして存在しています。ここからの釜山港、チャガルチ市場の景色もなかなかです。
チャガルチ市場
釜山を代表する魚市場ももちろん登場。ジュンソッ(ユ・オソン)の属する組が支配する魚市場が登場するシーンにはチャガルチが利用されたそうです。
乾物市場
地下鉄南浦洞駅、2番出口を出て後ろを振り向くとずらっと市場が見えます。(地下鉄の4番出口、2番出口の間にはチングの記念碑も立っています)ここはスルメ、のりなどの乾物屋の市場で、観光客よりも地元の人が足繁く通う所です。ここでもやはり4人が駆け抜けるシーンを撮影。この市場のおばさんの話では、4人が一日中走っていたんだとか。ここは、チングの撮影地だからいう理由で行くのももちろんですが、釜山ならではの乾物を買いに行くにも最適の場所です。
いかがでしょうか?一度見た『チング』を、ロケ地を巡ってからもう一度鑑賞すると「わっ、ここ見た。あっ、ここ行った」という単純ながらも純粋な感激を受けることができます。『チング』の撮影地は、どれも釜山らしさが匂っているところばかりで、観光地からもそれほど離れていない所が多いので、観光ついでに寄ってみても良いでしょう。チャン・ドンゴンファンさんは「ここが彼の踏んだ所ね」と実感してみるのも良いでしょう。以上、プサンナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-01-09

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