ロバタヤキに行こう!

「炉端焼き」ではない「ロバタヤキ」

アンニョンハセヨ、プサンナビです。異国に来てナイトライフを楽しむのも旅の楽しみの一つです。でも、お値段も気になるし、システムも気になるし、なんだか心配。それに簡単に「お酒を飲むところ」と言ってもその種類はとっても豊富。そこで、このシリーズでは釜山のナイトスポットを種類別にご紹介。どんなシステムで、どんな特徴があるのかを研究しましょう。

第1回目の今回は、釜山の若者のナイトライフが繰り広げられる「ロバタヤキ」をご紹介いたします!!
炉端焼きとは違う釜山の「ロバタヤキ」
釜山には「ロバタヤキ」という呼び方で親しまれているナイトスポットがあります。「ロバタヤキ」はもちろん日本語の炉端焼きのこと。日本では「炉端焼き=客の見ている前で、魚介・肉・野菜などを囲炉裏風の炉で焼いて提供するもの」という概念があるのですが、ここ釜山では事情が全然違います。

では、一体釜山の「ロバタヤキ」が一体どんなところなのか、大きな特徴を挙げてみましょう。
1. 焼酎中心
まず、1番大きな特徴が、ここで飲まれるお酒の中心が焼酎だということです。ビールもありますが、瓶ビールのみ。生ビールはありません。(ロバタヤキでビールを飲むのはちょっと珍しい行為のようです)生ビールを注文しようとすると「ここはロバタヤキなので生ビールはありません」という答えが返ってきてしまいます。
2. 客層は20代が中心
ロバタヤキに入ってみるとその年齢層の低さに驚いてしまいます。学生や、若い会社員がグループで楽しくわいわいがやがやしながら気楽に飲める場所、それが「ロバタヤキ」なんですね。若者中心だけあって、音楽が少しうるさめで、ちょっと年配の人が行くと「浮いているんじゃないか」と心配になるデメリットもあります。
3. おつまみはいたって韓国的
飲まれるお酒が焼酎だけとあって、メニューのおつまみは焼酎によく合うものばかり。メウンタン、パジョン、カルビチムなどなどいかにも韓国的なものが顔を揃えています。値段は一品で15,000~20,000ウォンぐらいですが、日本の居酒屋と違って一品の量がとっても多いです。
4. 無料の突き出しの多さがポイント
実は、韓国には意外な日本語がそのまま残っていることが多いのですが、「突き出し」という言葉もその一つで、韓国でも十分に通じてしまいます。ロバタヤキでは、一品だけ注文しても無料の「突き出し」がいっぱい出てくるのが特徴です。「突き出し」がどれだけ多いかがお店のサービスが良いか悪いかの判断基準。2 人で行って1品だけ注文しても、突き出しが多いため十分満腹になります。(ちなみにお代わりも可能)
5. 大きなソファが並ぶ店内
店内は焼酎の渋いイメージとはうってかわり、派手好きな韓国の若者うけするようなインテリアになっています。特に、大きめで、派手な柄入りのソファは「ロバタヤキ」には欠かせないもののようです。
以上が釜山の「ロバタヤキ」の代表的な特徴です。釜山の方は日本の炉端焼きも釜山の「ロバタヤキ」と同じようなものだと思っているようなのですが、日本のとはまったく次元の違う飲み屋ですよね。囲炉裏もないし、インテリアだってこんな現代的では炉端焼きの雰囲気がかけらもないじゃないですか?なのにどうして「ロバタヤキ」と呼んでしまうのか、なんとも不思議です。こんな変わった「ロバタヤキ」を味わってみるのもおもしろいのでは。以上、プサンナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-12-16

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