濃厚ではなくさっぱりした漢方入りテジクッパッ！
アンニョンハセヨ、プサンナビです。寒くなってくると食べたくなる韓国料理といえば、鍋系の温かいチゲやクッパですよねぇ～。韓国料理で温かいスープ料理はたくさんありますが、その中でも特に釜山だけ！という地元料理がテジクッパ。
匂いが苦手～、あのこってりが苦手～という方もいるとは思いますが、今日ご紹介するチャンスクッパッのデジクッパッはこってりでもなく、匂いも少ない、さっぱり感が人気のお店。ということで、早速お店にお邪魔してきました。
12年続くデジクッパッ専門店
お店は、西面（ソミョン）の食堂や飲み屋さんが集まるロッテホテルの道をはさんで反対側に位置し、すぐ通りを超すと釜田市場の裏の入り口が見える場所にあります。市場のすぐ側にあるという場所柄、お昼を過ぎると市場で働く方や周辺のオフィスで働く人でいっぱいになる人気の庶民的なお店です。
お店が出来たのは今から12年前という歴史あるテジクッパッ専門店。そして、専門店らしく、テジクッパッとスンデ、スユッの３つのメニューが揃っています。また、店内は、一般的な大衆食堂のようにテーブル席と座席というこじんまりした造りになっています。
国産の豚肉だけを使用するこだわり
お店に入るとテジクッパッ特有のあの匂いが感じられなく、社長さんにそのわけを聞いてみると、「国内産だけの豚肉、その中でも柔らかくて質が良いと言われている、アムデジ（雌豚）、それもまだ成長していないものだけを使っていること。そして、もう一つ、豚肉を茹でてユクス（ダシスープ）を作る時間を営業時間にしないことが秘訣なんです。」と語ってくれました。
一番最初に豚肉をゆでるときにあの独特の匂いが出るということで、その時間帯に注意を払っているということでした。また、スープに残る匂いや味も3種類の漢方を加え煮ることによって、なくなりより食べやすいスープを作っているのが特徴なんだとか。そうやって作られたこちらのテジクッパッのスープは、白いというよりも少し茶色に近い色をしています。その理由は、漢方、そして企業秘密だとおっしゃる何種類もの材料を加ることで、一般的な白色ではなく茶色に濁るんだそうですよ。
テジクッパッ
毎日14時間煮続けるとおっしゃるだけに相当濃厚でこってりしているのかと思いきや、飲んでみるとサラッとしていて、さっぱりとした味わい。
胡椒の味がスパイスになっていて、ご飯と一緒にサラサラとお腹の中へ入ってしまう感じ。今までのテジクッパッのイメージを覆すといっても大げさではないくらいなので、苦手な方もチャレンジできそうですよ！塩加減が足りないな、という方は一緒に出てくる小エビの塩辛を少し加えてくださいね。
スユッ
テジクッパッの中にも何枚か入っているスユッ。スユッだけもっと食べたい～！なんて方にオススメはスユッパッ（スユッとご飯が出てくるメニュー）もあります。脂がいい感じにのっているサンギョッサル部分、脂がないモッサル部分、そして内臓の３つの部位がいただけます。しっかり茹で油抜きしているだけでなく、特製の付けタレが甘酢なので、さぱりしたスユッになっていますよ。アミの塩辛と一緒に食べても美味しさアップ。
スンデ
手作りしているというスンデは、野菜、もち米、豚肉など20数種類の材料から作っているんだそうです。野菜の食感が残っていて、歯ごたえがあり、とっても食べ応えあるボリューム満点。こちらも、スユッと同じく、甘酢を付けていただきます。
人気が人気を呼び、先月には地下鉄１号線の市庁駅前にも２号店をオープンさせたというこちらのチャンスクッパッ。匂いがきつくなく、さっぱりしているので、朝ごはんでもヘビィーではないと思います！一度チャレンジしてみてください。以上、プサンナビがお送りしました。
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