数字で見る釜山 人口編2004年

山がちで大都市には見えない釜山…実は370万都市なのです!

アンニョンハセヨ、プサンナビです。プサンナビでは釜山について、いろいろな情報を皆様の旅行の手助けとなるべく、日々面白い事を探していますが、今日は少し視点を変えて、釜山について少しお勉強?!してみましょう。今日は、その第一回目として釜山の人口編を皆様にお伝えしたいと思います。ちょっとお堅い記事ですが、きっと皆さんがいままで気づかなかったことが発見できるはずですよ。

釜山の人口
人口: 3,722,908人
男:1,858,807人
女:1,864,101人 
韓国の総人口は現在、4,613万人と言われています。韓国の人口の推移は 1910年 1,330万人から 1944年 2,590万人に増加し、1975年には 3,500万人となり、約90年間で、3.5倍になりました。韓国の首都ソウルの人口1,037万人の次に、韓国内で2番目に人口の多い都市釜山の人口は2003年度の統計によると上に表記したように370万人を超えています。男の子が欲しくて熱心な産み分けをするため男の数が勝るかと思っていたナビですが、男と女の人口もほぼ同じになっています。下の統計は2002年の釜山の地域別人口です。(住民登録人口統計参照)

地区  全体数  男性数  女性数

中区  55,620  27,230  28,390
西区  146,622  72,568  74,054
東区  119,918  59,728  60,190
影島区  173,075  86,329  86,746
釜山鎮区  416,684  207,959  208,725
東莱区  284,274  141,577  142,697
南区  305,598  152,942  152,656
北区  325,459  163,191  162,268
海雲台区  404,351  199,891  204,460
沙下区  379,303  190,585  188,718
金井区  278,337  138,218  140,119
江西区  58,239  30,575  27,664
蓮堤区  227,666  113,444  114,222
水営区  176,838  86,445  90,393
沙上区  293,073  149,204  143,869
機張郡  77,851  38,921  38,930

ここで現在の人口になるまでの釜山の人口の推移を見ていきましょう。韓国統計庁で人口推移を調査し始めた1970年の釜山の人口は2,045,828人と現在の半分の人口だったことがわかります。わずか30年で倍の人口になったということは、1年間に平均6万人の人口が増えた計算になります。1980年になると3,309,338人とこの十年間で一気に人口が増えました。そしてオリンピックが開催された1988年ごろには3,803,288人と高度成長と共に人口も増え続けましたが、1990年代頃からは人口の推移も落ち着き、2000年頃になると人口が減少し始め、現在にいたります。

人口の減少の原因として、一都市集中(ソウルへの人口移動)と共働き夫婦からくる少子化問題、金海市(キムヘシ)、梁山市(ヤンサン)などの釜山近郊都市の開発にあるとされています。統計庁のまとめた人口推計によると30年後の2030年には、釜山の人口が300万人にも満たなくなると予想しています。

また、韓国は一都市集中がとてもすごい国として有名ですが、韓国第2の都市、釜山には韓国の総人数の何%が住んでいるんでしょうか?韓国の総人口が4613万人、釜山の人口が372万人ということは、韓国総人口の8%が釜山にいることが分かります。ソウルを中心に周辺都市を含めた首都圏には人口の47%が住んでいると言われているので、本当に韓国は一都市集中の国ということがよく分かります。ちなみに、日本の第2の都市、大阪府の人口は日本の人口の約5%弱となっています。
教育機関
釜山の教育機関はどのくらいあるのでしょうか?幼稚園から高校までの数を見ていきましょう。

   1991年  2001年
幼稚園  289ヶ   408ヶ
小学校  222ヶ   269ヶ
中学校  134ヶ   158ヶ
高校   104ヶ   127ヶ
人口は減っているのに学校の数はこの10年で増え続けています。しかし、学校が増え続ける一方で、人口が減っている現在、1クラスの生徒数が減少し、10年前と比べると、半分の生徒数で授業を行っています。例を挙げると、中学校の1クラスの平均生徒数は1991年度の調査によると50.9人ほどのクラスだったのが、2001年の調査時には1クラス35,8人と20人近く減少していることがわかります。また、学生数の統計を見てみると、人口の減少に比例して、学生数も1991年度に比べると平均して30%近く減少していることがわかります。日本と同様、韓国も少子化が進み始めているようです。ちなみに釜山にある公共図書館の数は、16カ所と他の国の大都市と比べるとずいぶん少ないことがわかります。

医療機関
      2001年
医療機関   3591ヶ
一般病院数  1932ヶ
歯科医数   889ヶ
漢方医院数  768ヶ

1991年の調査時よりも2001年の調査時には、平均してすべての医療機関が50%増加している。医療機関の増加により、医師も1000人近く増えて、2001年時には4837人が医師として釜山で働いている。医師が増えた結果、医師一人当たりつき801人の住民という割合になりました。
釜山の外国人
コンテナの物流量で世界第3位の港を持つ釜山ですが、外国人の人口はどうようになっているでしょうか?2002年住民登録人口統計によると釜山に住んでいる外国人は17,835人、男9,438人、女8,397人となっています。国別内訳は下のようになっています。
1位  中国  7,729人
2位  アメリカ  1,299人
3位  フィリピン  901人
4位  ベトナム  866人
5位  インドネシア  815人
6位  日本  814人

在韓外国人の年齢をみてみると20代才から34才までの人たちが半数の8447人と在韓外国人の半数が若い世代の人たちだということがわかります。また80才以上の在韓外国人も68人、100才以上は3人となっています。

また外国人の定住地は釜山の中でも工場などが多い沙下区(サハク)や沙上区(ササンク)が多く、東南アジアからの出稼ぎ目的とした外国人が釜山には多いこともわかります。外国人向けの韓国語の語学堂がある釜山大学の位置する金井区(クムジョンク)にも外国人が多く住んでいます。

面白い人口統計
釜山では一日どれくらいの人口が移動するの?ということで釜山の一日の人口推移の統計を調べて見ました。

出生:83名
死亡:50名
結婚:57組
離婚:37組
地下鉄利用者:747000名
バス・タクシー利用者: 3110000名
船利用者:4602名
飛行機利用者:25000名
とこんな感じに、数字で釜山を見てみました。皆さんの住む町と釜山を比較してみると、より詳しく釜山の数字が理解できるのではないでしょうか?ナビ自身、釜山に住んでいて、釜山はそんなに大きくない都市なんて思っていたんですが、それは単に釜山にある数多い山のせいでそんな錯覚をしていたのかもしれません。

こうやって、今回の記事を書きながら、釜山の大きさなどはじめて知ることが多くて、いろいろ勉強になりました。釜山のおいしいもの、観光名所などもいいですが、こんな変わった角度から見る釜山もときどきはいいですよねぇ!!次回は、釜山の歴史について皆さんと一緒に勉強していきたいと思いますので、お楽しみに~!!以上、プサンナビがお伝えしました。

※記事中のデータは、韓国統計庁のサイトを参考にしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-02-27

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