2003慶州世界文化エキスポ

天高く馬肥ゆる秋!21世紀の文化体験!

アンニョンハセヨ、ナビです。慶州地方では最近ぱっとしない天気が続いていますが、それでも時折顔を覗かせる青空を見上げると空がとても高く感じられます。ここ慶州も着実に秋らしくなって来ています。
さて、秋といえば芸術の秋、食欲の秋、文化の秋とそれぞれ色々な秋がありますけど、それらを一度に感じられるイベントが今慶州で開かれています。韓国を始めとして世界中の文化が一堂に会する「2003慶州世界文化エキスポ」。3度目の今回はメインテーマに「天馬の夢」、サブテーマに「多様性と調和」を掲げ、8月13日から10月23日までの71日間、慶州世界文化エキスポ公園及び市内各所で様々な催しを見せてくれます。それではこれから皆様をエキスポ会場へとご案内しましょう。

会場へのアクセス
プサン老圃洞の市外バスバスターミナルからおよそ1時間でここ慶州市外バスターミナルに到着します。
ターミナルの出口右手のエキスポ案内所でパンフレットをもらうことも可能です。
ターミナルの道路を挟んで向かい側にバスの停留所があります。
シャトルバス(5分間隔 6時~21時55分まで)
10番  第1路線(時計回り) 会場への所要時間 約25分 手前のバス停:慶州ワールド
18番  会場経由暗谷行き   会場への所要時間 約25分 手前のバス停:慶州ワールド
100番  会場経由甘浦行き   会場への所要時間 約25分 手前のバス停:慶州ワールド
150番  会場経由梁山行き   会場への案内所では日本語のパンフレットもらうことが可能です。所要時間 約25分 手前のバス停:慶州ワールド
11番  第2路線(反時計回り)会場への所要時間 約45分 手前のバス停:民俗工芸村

行きには11番以外のバスを利用し、帰りは11番で戻ると早くて便利です。
座席バス  1150ウォン
一般バス 800ウォン
ファランとウォンナがお出迎え
バスを降りて横断歩道を渡ると、エキスポのマスコットであるファランとウォンナが出迎えてくれます。
これらの人形は全て花で出来ています。
正門の前には世界各国の旗が掲げられ、日本の旗も右袖の方で風になびいています。
そのまま右に進んでいくと、案内所、トイレ、チケット売り場があります。
チケット売り場では韓国人用に加え、向かって最も左側に外国人用窓口も用意されていますので、韓国語がわからなくても安心です。

入場料金
大人  15000ウォン(18~64歳)
青年  9000ウォン(12~17歳)
子供  7000ウォン(4~11歳)
慶州から世界へと羽ばたく天馬
今回のテーマの由来は、73年に市内の古墳から出土した新羅時代の絵画「天馬図」です。天馬は人間の想像上の動物であり神獣とされ、天馬図には天と地を行き来しながら自然と人間の調和を図ったと言われるその躍動感あふれる姿が描かれています。天馬は躍動的な慶州の地域性と新羅時代の精神を象徴するに相応しい動物であり、そしてメインテーマ「天馬の夢」は千年の古都慶州が、韓国と世界、人間の理想と現実、そして産業社会とデジタル社会を結びつける架け橋となるという夢が込められているそうです。
サブテーマ「多様性と調和」は、新羅の人々の解放的で創造的な思考を見習い、文化間の壁をなくし、新たな文化を創出することにより、全人類が和合し、共に生きる世界のための夢と融和を提示することを目指して設定されたとのことです。エキスポではこの「天馬の夢」と「多様性と調和」というテーマに則した様々な催し物が目白押しです。
それではこれから主要な催し物をご紹介して行きましょう。
人間は何から生まれ、どこへ還っていくのか?
「世界の神話展」
メインゲートを入って真正面にそびえ立つ建物がテーマ展示館である徐羅伐館です。そこでは期間中「世界の神話展」が開催されています。建物の中には「神の国」、「人の国」、「地下の国」、「電脳の国」などの各種体験空間が用意されています。
西洋や東洋の神話の世界。それらの生命誕生の由来、人間と神話の関わりや哲学の誕生、天国か地獄に至るまでの過程、最後に人間が生み出したサイバーの世界が、彫刻などの造形物とマルチメディアの融合によって表現されています。生と死という現象を古今東西の人々はどう解釈していたのか。各時代の背景を思い描きながら見て回るのも楽しいものです。

期間:全期間
会場:徐羅伐館(ソラボルグァン)
日本語解説表示あり
目の前を縦横無尽に駆け回る天馬!
大迫力の3D映像!「天馬の夢」
テーマ展示館を通り抜けると正面に白い大きなテントがあり、その左側に建っているのがエミレ劇場です。劇場内のサイバー映像館ではテーマ映画である「天馬の夢~花郎英雄耆婆郎伝」が上映されています。
新羅時代の英雄「耆婆郎」と神秘の笛「万波息笛」の伝説をCG映像でリアルに再現、邪悪に立ち向かう新羅時代の人々の勇気と愛が描かれています
3Dメガネをかけると、表情の細かい動きや髪の毛の一本一本までわかるようなリアルな3D映像が眼の前に飛び出してきます。日本でも有名な映画「シュリ」の音楽監督が手がけた迫力のサウンドがストーリーを盛り上げ息を呑む迫力です。時代考証に基づいたという衣装も細部にわたりリアルに表現され、新羅の人々の華麗な生活を垣間見ることができます。勧善懲悪のはっきりしたストーリーは韓国語がわからなくても十分楽しめます。
<あらすじ>
主人公「耆婆郎」は新羅時代に天馬を駆って国を守った武将。そしてヒロイン「ソンファ」は、護国の笛「万波息笛」を吹いて平和を願ったという美しい女性。
 ある日平和な新羅の国を邪悪な軍団が侵略し、宝物の万波息笛を強奪する。耆婆郎は奪回のため危険の中に身を投じていく。屈強な敵の攻撃により絶体絶命の危機に陥る耆婆郎。彼の耆婆郎の危機を悟ったソンファは絶壁から身を投げて天馬に生まれ変わり、耆婆郎を救い出すのだが・・・。
期間:全期間(10時~18時 毎日16回上映/17分間)
会場:エミレ劇場内サイバー映像館

テーマ展示館の出口を出ると左手に小さなチケット配布場があります。そこで無料のチケット(上映回の番号記載)を受け取り、開始時間までテントで待機します。反対側から前回の観客が退場したら入場となります。入場時にチケットを渡し、3Dメガネを受け取ります。
新羅の時代へタイムスリップ!
見て触れて食べて体験する韓国の伝統文化「ナンジャントゥギ」
会場の左手にある瓦屋根の建物群は、「ナンジャントゥギ」という新羅の下町を再現した市場通りです。南側の城門から入場すると居酒屋、鍛冶屋、染物屋、占い所などといった当時の店々が再現され、そこで実際に伝統料理を食べたり、工芸品の購入や工房での製作体験をしたりすることも可能です。町の中心にある舞台では、新羅時代の武芸の演舞や西洋商人の奇術展示も行われます。一歩踏み入れただけで気分はすっかり新羅人です。
会場内で行われるその他のイベント

「エミレ−千年の音」~新羅時代をテーマにしたミュージカル

世界キャラクター・アニメ展~世界のキャラクターを集めた企画展

先端映像館~3D映画

世界操り人形祭り~世界6ヵ国の人形劇団の公演

世界性文化芸術展~芸術の中での性をテーマにした企画展※有料(大人4000ウォン・学生3000ウォン)

ロシアボリショイサーカス公演※有料(大人7000ウォン・5歳~高校生5000ウォン)

世界公演芸術フェスティバル~世界11ケ国のダンスチームの公演

千年の神話?~韓国のネットゲーム体験

ともに参加するパレード~パレードとストリートパフォーマンス

マルチエフェクトショー~レーザー光線や花火などを使ったダンスと歌の公演(毎週土曜日)

大学文化祝祭~全国の大学生によるミュージカルやファッションショー

遊園地※有料(500~3500ウォン)

市内各地で行われる主なイベント

市街地ナイト公演(毎週土・日曜日)

大韓民国管楽祭(10月3・4日)

第31回新羅文化祭(10月3・4日)

新羅土器製作と拓本体験(10月19日まで)

国弓体験(毎週土曜日)

2003慶州世界文化エキスポにはここでは紹介しきれない魅力的なイベントが盛りだくさんです。プサンまでいらっしゃった皆様もたまにはちょっと足を延ばして慶州へ出かけてみませんか?色々な秋が皆様をお待ちしています。以上、千年の古都慶州にある世界への文化発信基地からナビがお伝えしました。


公式サイト:www.cultureexpo.or.kr
問い合わせ:エキスポ組織委員会(054)740−3055

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-09-08

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