「韓国海苔」の製造現場を潜入レポート!

韓国みやげの定番「韓国海苔」の製造現場を潜入レポート

アンヨンハセヨ、プサンナビです。今日は、日本人には人気商品なんだけど、その工場はまだ秘密のベールに包まれているところをご紹介いたします。そこはどこかって。ずばり、韓国旅行のお土産として一番のヒット商品、海苔の生産工場に潜入をします。

韓国海苔の人気の秘密
日本の海苔といえば味付け海苔と海苔巻き用の海苔が代表的です。しかし韓国海苔は、焼き海苔に塩とごま油をつけていますので風味と塩けがあり、ごはんとの相性が非常に良く何杯でもいけます。味が良いばかりではなく、日本に比べかなり安いし、軽くて持ち帰りが楽なのも魅力ですよね。ついつい2箱、3箱と買ってしまった方いませんか。食べてみると病みつきになります。ナビも熱狂的韓国海苔ファンの1人です。
海苔の効能
それでは、海苔にはどんな効果があるのでしょう。
1. 苔には良質のたんぱく質と各種のビタミンが豊富に含まれており、コレステロールを減らし、血管を丈夫にすることで、高血圧、動脈硬化など成人病を予防するそうです。
2. 維質が多いため便秘を防止し、ビタミンB1,B2が多く含まれており、非常に健康によい食品だそうです。
こうしてみると子供から大人までみんなの健康に良い食品だと言うことが分かりますよ。まさに「食卓の王様」って感じですよね。
今回取材に協力して頂いた会社は、南光食品(ナムグワンシップン)さんで、この海苔にかけては釜山でトップはおろか韓国を代表する会社なんですよ。私を迎えてくれたのは金・基鐘(キム・キジョン)社長さん。子どもの頃、誕生日に食べた海苔の味が忘れられず、「消費者が低価格で海苔を買えればいいな」と考えこの工場を作られたそうです。
それでは、生産の流れと工場を見せて頂きましょう。
まず工場の中に入ってびっくり。倉庫には冬に収穫されたたくさんの海苔の箱が詰まれています。まずは日本と同じ海苔独特の香りが漂ってきます。
工程1、こだわりの厳選素材
こちらの「うまさ」の秘訣はなんと言っても、この原料となる海苔です。冬に全羅道の莞島(ワンド)等で採れた良質の岩海苔等を仕入れ、倉庫に貯蔵して一年中生産をしておられるそうです。ちなみに韓国で莞島といえば、日本の有明に当たるほど有名な海苔の名産地です。
工程2 のりの乾燥
海苔を用途に合わせ選別し、7−8時間かけてゆっくり乾燥させ、海苔の味と香りを出すそうです。

工程3 焼きと味付け作業
まだ黒っぽい海苔が作業台に乗せられ、遠赤外線にて最適な温度で焼かれてゆきます。 この工程が韓国海苔の命だそうで、10年以上のベテラン社員のみがその味を作り出しているそうです。焼かれて出てきた海苔に、塩とごま油がまぶされます。
それでは、試食をさせていただきましょう。
1、見た目、まさにステンドグラスみたいにすきとおった海草の色です。
2、匂い、 香ばしいごま油の香りを放っています。
3、味、  塩味とごま油の味が効いた濃い味です。
思わず「ご飯持ってきて」って言いたくなります。

工程4
焼かれた海苔は別のラインに移され、カット用に切断されます。カットされて出てきた海苔を見てください。海苔に塩が付いているのが分かりますよね。カットされた海苔は検査、包装され、皆さんの食卓に向け出荷です。
海苔の種類
1.岩海苔と一般海苔
韓国海苔にはトルギムと言われる天然岩海苔と岩海苔が半分入った一般海苔があります。
値段的には岩海苔が少しだけ高いですが、どちらも味としては最高です。岩海苔は一般海苔に比べ目が粗くなっていて、穴の数が多いのが特徴です。
2.味付け
韓国海苔の特徴は、なんと言っても塩とごま油で味付けしている点です。最近では、唐辛子入りの海苔も登場いたしました。
3.サイズ
ア) 一枚の海苔を6分の1か8分の1にカットしたミニサイズ
イ) 一枚そのものがアルミ包装に入っている
ウ)ごま油も塩もしてなく、日本の海苔巻き用みたいに100枚が束になっている

商品
1.盛り合わせ岩海苔(食卓用)
味と香りが最上の岩海苔を6つ切りにし、一度の食事で食べれる量。
40袋 25,000ウオン    
2.盛り合わせ岩海苔(辛味)
唐辛子が入っていて、日本ではダイエット食品として人気が高い。辛口ですが、香ばしさがあるこの味は他では味わえない。
40袋 24,000ウオン
3.岩海苔
最上の岩海苔を調味し焼いたもの。(アルミ包装)
5個入ったものが10袋 40,000ウオン
4.お弁当用岩海苔(岩海苔8つ切りサイズが8枚入り)
8個入ったものが10袋 12,000ウオン
5.お弁当用岩海苔(岩海苔8つ切りサイズが6枚入り)
10個入ったものが10袋 10,000ウオン
6.わかめ
莞島付近で生産される高級わかめ。アルカリ性食品であるわかめは体の酸性化を食い止め、カルシウムの含有が高く、成長期の子供にはよい食品です。カロリーが高くダイエットや美容にも良い食品。
40グラム 18,000ウオン
170グラム 30,000ウオン

こちらの会社は一般のお客さんだけではなく、学校の給食や釜山市の行事でも採用されているそうです。さらに軍隊の隊員さんの食事にもこちらの海苔が使われていて、まさにうまさの証明ですよね。また沙下区の特産品でもあります。

初めて海苔工場を見学して、今まで買っていた海苔がどのようにできるかを知りました。さらにおいしさの裏には、社長さんを始めとして社員さんの海苔に対する「おいしいものを安く」というこだわりを感じました。ナビもますます韓国海苔の魅力に引き付けられました。南光食品よりプサンナビがお送りいたしました。
−釜山での販売店−
パラダイス免税店  051-743-0181
新東亜市場   みそん商会  051-246-0568
釜山港埠頭  2階売店
長安食品 ソウル  南大門市場  02-752-1244

住   所 : 釜山市沙下区長林2洞346−9
       : 346−9 janglim2dongSahagu-gu Busan
電話番号 : 051−263−9821
携帯電話 : 011−262−0765
http://iwanori.net/main.html

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-06-22

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