チップル生活史博物館

Museum of Korea Straw and Plants Handicraft짚풀생활사박물관

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藁と草で作った昔の生活用品が展示されている世界唯一の博物館!!

こんにちは。ソウルナビです。みなさん~もしかして「チプシン」ってご存知ですか?(^-^)a チプシンは韓国で約2000年以上も昔、馬韓の時代から士庶を問わず日常用に使われた藁ででき履き物のこと(日本でいうとわらじ?)。現在は民俗博物館などで見ることができます。左の写真がそのチプシン。このように昔は藁や草で生活に必要な物を多く作り使用していました。チプシンのような靴はもちろん、藁葺き屋根、物をしまう箱、果てはなんと犬小屋(!)まで藁や草で作ったそうです。その用途の多様さにはびっくり!(^-^)今日はそんな昔に使われた藁や草で作られた生活用品を常設展示している小さな博物館に行ってみようと思います。その博物館の名前は「チップル生活史博物館」!!ソウルナビと一緒に博物館へLets Go!

チップル生活史博物館とは?

1993年3月、江南区清潭洞で開館記念展「マン(網)・マンテ・マンテギ(網袋)展」を皮切りに開館。2001年11月に現在の大学路(テハンノ)、鍾路区(チョンノグ)明倫洞(ミョンニュンドン)に移転しました。藁・草関連がテーマという、世界でたった一つしかないとっても珍しい博物館で、藁・草で作られた作品が常設展示されています。また青少年と一般人を対象にした藁・草を使った工芸製作講座も開催され、文化継承・発展にも貢献しています。また毎年、藁・草を素材にした特別企画展および現代作品展も開催されています。またここは祖先が藁や草で何を作り使用していたかを調査研究し、それが現在どんな意味を持っているのか、またどのように活用できるかを探求、模索する研究機関でもあります。現在、藁と草に関連する民俗資料3500点と祭器1000点、韓屋門200セット、世界のこま100種類約500点、それから直接撮った写真とスライド資料約25000点を所蔵しています。
※以前、博物館は現在の伝統家屋の建物の横にあるビルの中にありました。外観写真は更新しましたが、以下の内容は取材時の移転前のものです。

稲藁で編んだ犬小屋は保温機能が良く、湿度が調整でき、ふかふかしていて最高~!
博物館(5階建てビル)に入ると入り口に4個の簡易椅子があります。なんと椅子にも藁で作った座布団(?)が置かれていて、「チップル生活史博物館」に来たことを思わず実感!ドアを開けて中に入ると1階には特別企画展示場と原材料展示場、現代工芸展示場があります。が、規模は小さいです!(^-^)階段の左側にあるデスクで観覧料を払って観覧をすればOK。1階を見てから地下1階へ降りると遺物展示場、体験学習場、記念品販売店、それからこま展示場があるのでゆっくり観てくださいね!それではいよいよ展示作品をいくつか見てみましょう。

1階展示場

*藁船(Straw Boat for Large Catch Ritual)−済州島の人々によって陰暦2月に行われる毎年豊漁と平安を祈願して霊登グッ(クッ=ムーダンが行う祭祀)。クッが終わると藁船に祭物をいっぱい積んで海へ漕ぎ出します。これは竜王様に捧げる贈り物!
*十二支仮面(Mask of Twelve Animal Presenting Each Year)
*ジェウン(Straw Effigy for Magic)−陰暦1月14日の夕方に厄払いするために道に捨てられた案山子。
*チプコン(Rice Straw Ball)−ヤン・ジョンギュ 作


地下1階展示場

*犬小屋(kennel)−稲藁で編んだ犬小屋は保温に優れ、また湿度が適度に調節されてふかふかしているので犬小屋にぴったり。
*サムテギ(Carrier Basket)−穀物、肥料、土などを入れて運ぶ物。かつて農業だけでなくて建築作業でもなくてはならない重要な生活用具の一つでした。
*お辯当用網袋(Net Bag for Lunch)
*酒ビン用網袋(Net Bag for liquor bottle)
*各種お辯当(Lunch Baskets)−山に木を切りに行ったり、遠いところへ行く時にお辯当を入れた物。材料は柳、竹、松など。
*筵構成(Straw Mat Composition)
*世界各国のこま展示場

毎週日曜日午後1時から先着順でチップル工芸製作講座開催~!

「チップル生活史博物館」では毎週日曜日午後1時から先着順でチップル工芸製作講座を開催しています。10名以上の団体の場合、事前に予約すれば平日でもOK。この他、伝統チップル工芸専門家過程を体験したい!という方を対象にチップル工芸長期講座も開かれています。また博物館の地下1階にある記念品販売店ではチプシン(大20,000ウォン、小10,000ウォン)、卵の藁苞(5,000ウォン)、2002ワールドカップの藁で作ったボール(5,000ウォン)など藁で作った様々な工芸品が販売されているので関心のある方はぜひのぞいてみてくださいね~!
チプシン(大20,000ウォン、小10,000ウォン)

チプシン(大20,000ウォン、小10,000ウォン)

卵の藁苞(5,000ウォン)

卵の藁苞(5,000ウォン)

2002ワールドカップの藁で作ったボール(5,000ウォン)

2002ワールドカップの藁で作ったボール(5,000ウォン)

「チップル生活史博物館」、いかがでしたか?ナビが1つ感じたことは、昔は藁や草がとても大切な資源であり、また作ったものは使って、捨ててもすぐに土に帰って肥やしになったということ!まさに100%環境に優しいリサイクル資源~!!(^-^) しかし現代社会では生活の便利さのために各種公害物質で作られた製品があふれ・・・(-_-;) 現代を生きる私たち一人一人が環境のことを考えてみること、藁や草の利用に関する継続した研究が是非必要だと思いました。以上、チプシンを作る過程のVTRを楽しく見ているソウルナビがお伝えしました。

記事登録日:2003-02-11

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2003-02-11

スポット更新日:2012-05-24

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