石窟庵（慶州）

足をのばして、釜山から統一号に乗って、慶州の石窟庵と仏国寺に
行ってきました。

折しも先日の寒波があった１２月９日。
仏国寺駅に到着すると、石窟庵までの大型バスの運行が雪のせいで
されてなくて、何げにすり寄ってきた(笑)タクシーの運ちゃんと
交渉して、石窟庵まで連れてってもらいました。

山へ行く道を走っていくにつれ、どんどん雪が深くなっていって、
風に煽られたスターダスト（？）が降り、道路から湯気となって
でた水蒸気と重なってとても幻想的でした。
こんなに雪が降るのはタクシーの運ちゃんの話だと５年ぶりなんだ
そうです。

到着した石窟庵は雪深く、快晴でしたが空気は少しも暖かくなく、
寒さは痛いくらいでしたが、それはそれは絶景でした。
真っ青の高い空と白い雪、葉の落ちた木々とそして韓国特有のお寺
のデザインの建物群のすべてのコントラストと調和がすばらしか
ったです。

まるでスキーにでも来たかのように(笑)雪道を歩くのは大変でし
たが、その先にあった巨大な本尊仏は、石で造ったものとは思え
ないなめらかな質感で、お顔も柔和で、その空間だけが違うもの
に見えました。

１２月の慶州でこんなに雪が降り積もるのは珍しいらしいですね。
何度も石窟庵に行っている人でさえ、こういうシチュエーション
はなかなか味わえないということなのに、初めて行った私は、こ
んな貴重な景色を見せてもらえてラッキーであるとしかいいよう
がありません。

帰りは待たせてあったタクシーで山を下り、仏国寺へ。
仏国寺あたりではすでに全く雪はなく、ここのやはり韓国独特の
日本には絶対あり得ない建築物も観ることができ、そのデザイン
に非常に興味を持ちました。

ちなみに帰りは仏国寺からは慶州バスターミナルまでバスで行き、
そこから釜山までバスで帰りました。
こういった旅行は観光といってもあくせくしないので、とても
ほっとする感じでいいですね。ゆるりとした心の洗濯です。