クムスポックッ （温泉場店）

アンニョンハセヨ、プサンナビです。皆さんは釜山に来られていつも何を食べられますか？カルビ、石焼ビビンバ、海鮮鍋など、いろいろありますが、今日は皆さんにさらなる釜山料理の味の深さを知っていただくために、東莱（トンネ）温泉にあるお店「クムスボックツ」をご紹介しましょう。こちらは何の料理のお店か分かりますか？？ヒントは海、高級品、冬、日本では下関が産地。そう、二日酔いに絶大なる効果があるフグのお店。それではさっそく行ってみましょう～

大統領も来た海雲台の本店！

３０以上の伝統をもつこちらのお店。海雲台（へウンデ）にある本店にはパク･チョンヒ元大統領もいらしゃったとか。ユウ･サンヨンさんは３０年以上にわたって努力を重ね、他の人が真似の出来ないふぐ料理の魅力を開発、そのお陰で店は大繁盛！海雲台の店だけでは人気に追いつけず、東莱にある温泉ランド嘘心庁（ホシムチョン）のすぐ前にも店を作り、またいつでもお客様が来ていただけるようにと、２４時間営業しているとか。

代表メニュー、フグチリ！

まずは手頃な価格で、辛くなく日本人向きのフグチリを味わってみましょう。見てください。ぐつぐつ焼けた土鍋が。日本ではこんな土鍋では出てこないし、韓国でもフグが土鍋で出てくることはなかなかありません。ユウさんのお話によれば「他店との差別化でステンレスではなく石鍋で提供しています。そうすることにより遠赤外線の効用で、フグや野菜がよりいっそう美味しさを出せます」とのこと。１０年間試行錯誤を繰り返して、考え出したそう。土鍋の中を見てみると、日本だと何千円もするフグが、ぶつ切りにされドーンと入っている！これがあの高級魚フグと目を疑いたくなります。しかし皮といい、白身といい、紛れもなくフグ。さすが高級魚の風格を漂わせています。

また、セリの青さがフグの白さを浮かび上がらせています。まずは薬味とお酢を少し入れます。スープはふぐの濃厚な味と野菜が持つ繊細な味がミックスした上品な味が。韓国では格別おいしく暖かいスープを飲んだ時には「ウワー、チョンマル、シウォナダ」直訳すると「本当にすずしい」となるのですが、これはスープが体の中をすっきりさせるという意味。次に主人公のふぐをいただきます。身がすごく柔らかく皮から剥がれやすく、特にフグの持つ淡白な味がトリコに。モヤシとセリを食べると、しゃきしゃきして歯ごたえ抜群。なんと言っても焼けた石鍋のおかげで、最後までス−プが冷めることなく野菜やフグもホクホク。幸せな気分に。

モジュも！

お酒ではトンドンジュ（どぶろく）に漢方薬を入れ長時間寝かしたモジュというお酒があります。これは、血液循環、皮膚美容、疲労回復などに効くお酒だそうです。漢方の匂いがしないので飲みやすくお酒のように酔ったりしません。酔っ払ってもフグは２日酔いに効く食べ物だから問題無いないけれど・・・また、ヒレ酒も用意されています。