語学研修にはまずはビザから

いろいろありますビザの種類。釜山大学語学教育院に通う日本の方たちにインタビューしてみました。留学準備必見情報です!

アンニョンハセヨ! ゆきこです。ここのところ、暑い日が続いている釜山ですが、みなさんはいかがお過ごしですか?

さて、今まで目下主婦業のみに専念してきた私ですが、6月から釜山大学言語教育院で、韓国語の勉強を始め、晴れて学生デビューしました! これから、学校の様子や、授業についてもレポートしていく予定ですので、みなさん楽しみにしていてくださいね。
今回は第一回目ということで、韓国へ留学するのに、まず最初にしなくてはならないこと、ビザについて取り上げたいと思います。

クラスメイトの日本人にも聞いてみたところ、ビザの種類も人それぞれ。様々な方法があることがわかりました。

そこで、釜山大学言語教育院で勉強するのに必要な、それぞれのビザ入手経緯について、お話を伺いました。(下記の取材結果は、各個人がビザを取得した時点での情報に基づくものです。実際にビザを取得される場合は、お近くの大韓民国領事館に詳細をお尋ねください。)
1.D-2(留学)ビザ編
左から、たかえ氏、りえ氏、めぐみ氏。
彼女たち3人は、日本にある大学と、釜山大学の間での交換留学制度を利用した際のパターンです。日本で、各大学の交換留学枠に応募し、留学できることが決定したあとで、釜山大学より、日本の大学宛てに、入学許可書が送られてきました。これを受け取ってから、領事館へビザの申請に行きました。

必要書類は、
1.パスポート
2.写真
3.申請書(領事館に用意してある)
4.入学許可書
5.残高証明

5.の残高証明(100万円以上)を提出するように言われたのは、たかえ氏だけでした。めぐみ氏は、たかえ氏と同じ福岡の領事館で申請したのに、残高証明は不要と言われたそうです。

同じ時期、同じビザ申請なのに、変ですよね~。こういったことが時々あるようなので、取得の際は領事館へ行って直接聞くことをオススメします。ビザは申請した日の翌日にもらえました。領事館によっては、遠距離の場合、着払いで送付してもらうこともできたとのことです。
ビザ取得のポイント

・ 入学許可書の到着が遅くても慌てない。ビザは申請した日の翌日に出ます。
・ 領事館は、申請の時間と、受理の時間が決まっているので、受付時間と、休みの日を確認したほうがよい。自宅が遠いなどで、どうしても決まった時間に行くことができない場合、電話で相談したら、時間外でもOKとのことだった(仙台の領事館)。
・ ビザは別紙ではなく、パスポートに貼ってありますので注意! 期間は3ヶ月表示でしたが、これは、ビザの期間ではなくて、その期間に入国すればよいという意味でした。
2.C-3(短期総合)ビザで入国後、D-4(一般研修)ビザに切り替え編
左から、けい氏、まき氏、おさむ氏。
大学付属の語学院で勉強する場合、多くはD-4ビザかと思います。このビザを日本であらかじめ取ってから、韓国に来ることもできますが、申請から発行までに1ヶ月ほどかかるとのこと。

出発までの時間がない場合には、とりあえずC-3ビザを取って、入国後にD-4に変更することが可能なのだそうです。C-3ビザは、申請から発行までに1日~1週間と、比較的短い時間で取得可能です。
C-3獲得までの道
C-3ビザは、最大90日までの短期滞在用のビザです。といえども、ビザの申請には、大学発行の入学許可書が必要です。釜山大学言語教育院の彼らの場合は、大学入学の申請書をホームページからダウンロードし、記入して、大学宛てに送付します。(おさむ氏の場合は2週間前から準備を始めたので、緊急事態! 釜山にいる友達に頼んで、Faxで申請書を送ってもらったそうです。)

そして、1学期の授業料90万ウォンを、円のレートで換算し、銀行振り込みするのですが、このとき、海外送金の手数料が、5000円近くかかったのには驚いたとのことでした。振込みが大学側で確認できると、入学許可書が送られてきます。なかなか届かない場合は、大学側に催促するのですが、日本語は通じないので注意。入学許可書ゲットまでの経緯は、急げば1週間くらい、だそうです。次は早速、領事館へGO!

必要書類は
1.パスポート
2.写真
3.申請書(領事館に用意してある)
4.入学許可書 申請してから発行までには、1日(福岡の領事館)~1週間(神戸・大阪)かかったそうです。
C-3からD-4への変更
C-3ビザで、晴れて韓国入国! 1学期間だけ勉強したいという方は、最大90日まで有効なC-3ビザの期間で十分ですが、その後も継続して勉強する場合は、ビザの変更が必要です。ビザの変更は、出入国管理事務所で申請します。釜山の出入国管理事務所は、地下鉄1号線、中央洞駅下車、釜山国際フェリーターミナルの横にあります。
変更に必要な書類は
1.パスポート
2.写真を貼った申請書(出入国管理事務所に用意してあります)
3.在学証明書(大学発行)
4.次の学期の学費を納めたという領収書(大学発行)
5.残高証明(30万円以上・日本の銀行口座でも可)

以上の書類を提出し、手数料を払うと、引き換え用の用紙をくれます。それを持って、申請から15日経ってから再度取りにいくという手順です。しかし、おさむ氏の場合は、書類を提出した時点で、「これではあなたが本当に学校に在籍しているかわからない」と断られたそうです。この日はしかたなくあきらめ、再度、今度は中間試験後に、成績表持参で行ったところ、すんなりOKが出たそうです。発行されるビザは、次の学期終了までなので、さらに勉強を続けるという方は、D-4ビザの延長をすることになります。
ビザ取得のポイント

やっぱりD-4を日本で取ってくればよかった・・・(後悔) そのほうが面倒くさくない。D-4を延長するほうが、面倒でないらしい。
ビザの変更には、15日かかるので、その間身分証明となるパスポートがありません。必ずコピーしておきましょう。
D-4ビザの期間は、何も言わなければ、次の学期終了ギリギリまでになってしまう可能性大。帰国準備に時間がかかるなど伝え、少し長めにしてもらうようにしたほうがよい。帰国時の航空券を持参したらよいかも?
出入国管理事務所は、ソウルだけだと思ってる人! 釜山にもありますよ。
ビザ変更のついでに、外国人登録もしたらよいです。ちなみに、ビザ変更+外国人登録の手数料は合わせて6万ウォンでした(おさむ氏談)。

3.ワーキングホリデービザ編
ようこ氏の場合。
ワーキングホリデー(以降略してワーホリ)は、年間で人数が限られていますが、昨今の日本の韓流ブームでワーホリビザでの滞在者が増えているとのお話でした。ビザの申請時に18歳~30歳以下であることが条件のひとつです。(他にも条件がありますので、詳細は各領事館で確認してください。)

必要書類は
1. パスポート
2. 写真
3. 申請書
4. 最終学歴の卒業証明書、または在学証明書
5. 残高証明(50万円以上)
6. 活動計画(英語または韓国語)
7. 往復航空券のコピー 通常の必要書類は上記だけのようなのですが、ようこ氏が申請した名古屋の領事館の場合は、履歴書(市販のものに記入)も提出するように言われたそうです。また、名古屋では、活動計画は日本語でもOKだったそうです。 提出時に、発行可能かどうか審査され、翌日のお昼ごろには発行されたとのことでした。

ビザ取得のポイント
活動計画は、とにかく詳しく、長く書きましょう。

4.F-2(居住)ビザ編
ゆきこの場合。
はい、私です。韓国人と結婚して韓国に住む場合は、F-2ビザを取ることになります。このビザ申請の前に、もちろん韓国・日本、両方の国内で婚姻届を提出する必要がありますが、長くなりますので、今回は省略します。

必要書類は
1. パスポート
2. 写真
3. 申請書
4. 韓国・日本両国の戸籍謄本1通ずつ(婚姻を証明できるもの)
5. 韓国人配偶者が韓国国内で取った身元保証書(韓国の公証役場で受理可能)
私は、?と?を韓国から送ってもらい、東京の領事館へ提出にいきました。申請から3日で3ヶ月のビザが発行されました。F-2は、初回は1年のビザなので、韓国へ渡ってから、延長の手続きを取るように言われました。
韓国の出入国管理事務所で、ビザ延長の手続きを行いました。

必要書類は
1. パスポート
2. 写真
3. 申請書
4. 韓国の戸籍謄本
5. 韓国人配偶者の会社在籍を証明する書類(会社発行)
6. 韓国人配偶者の年収を証明する書類(会社発行) 以上を提出し、さらに、出会ってから結婚するまでの経緯などを聞かれました。(偽装結婚でないかどうかを確認するためと思われます)申請から約2週間で、延長されたビザを受け取ることができました。
今回、お話を伺って感じたことは、同じ領事館でも、場所によって必要な書類が異なったり、情報の変動が激しいなということです。

経験者の方々のお話は、これから留学される方には、準備するのにイメージが湧く手助けにはなりますが、あくまでも参考程度にして、管轄の各領事館に、直接詳細をお尋ねになることを強くお勧めいたします~。 皆さん、ご協力ありがとうございました~! 次回はクラス分けテストについてと、授業の様子についてレポートしますのでお楽しみに!!
<お役立ち情報>
ビザの期間満了日が学校が終わる日までしかもらえなかった方は、荷物をまとめる時間も必要ですし、帰国準備が大変です。そんなときは、授業の終了日から最長1ヶ月を限度に、ビザの延長をすることができます。その際は、帰りの航空券や船のチケットを持参して、中央洞(チュンアンドン)にある入国管理局で手続きをしましょう。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-06-23

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