シャガール展 in 釜山

ソウルで大好評だったシャガール展がついに釜山にやってきた!

アンニョンハセヨ、プサンナビです。今年の夏ソウルで話題になったシャガール展がついに釜山にもやってきました。開催期間は11月13日~1月16日までの約2ヶ月間。シャガールの名画が惜しげもなく(115点)展示される、贅沢なイベントなので、旅程に余裕がある方は、ぜひ足を延ばしてみてはいかがですか?

釜山市立美術館
会場になるのは釜山市立美術館。コンベンションセンターBECXOの向かいにあり、地下鉄2号線、市立美術館駅で降りれば目の前です。またナンポドン(南浦洞)方面からは302番の座席バスに乗っても便利です。なお、同時期にBEXCOではサルバドーレ・ダリの生誕100周年記念展示会が開かれているので、一緒に楽しんでみてもいいかも。

以下の内容は、ソウルナビにて掲載(2004年8月5日)された『 マルク・シャガール展に行ってきました! 』の記事を流用しています。釜山会場もソウル市立美術館開催時とほぼ同水準の展示が行われるとのことなのでご参考ください。

色彩の魔術師"シャガール"展
今回の展示会は韓国で今まで開かれた単独画家の展示会としては最も規模の大きいものだそう。世界を代表する画家マルク・シャガール(1887~1985)の展示会ということで、平日には3500人、週末には5000人もの観客が訪れ、注目を集めています。シャガールは98年という長い人生において、童心から舞踊、夢、そして聖書の世界にいたるまで数多くの作品を絢爛たる色彩と構成で表現し、独特な絵画の世界を作り上げています。

今回は「恋人」「シャガールの想像」「パリ」「サーカス」「聖書のはなし」「ホメロスのオデッセイ」「地中海の世界」という7つのテーマ別に展示され、一般の人々でも理解しやすい構成となっているんだそう。それではテーマ別に簡単にご紹介しましょう。

第1部 恋人
シャガールの作品の中でよく登場する恋人たちのイメージは人間愛がベース。代表作であるシャガールの傑作「街の上で」をはじめ、情感ある恋人と新婚夫婦をテーマとした作品が集められています。
第2部 シャガールの想像
超現実主義風の作品はシャガールの作品構成の重要な要素。「生」の明るい肯定的な面を主題とする彼の作品の裏側には憂鬱な時代背景や、時には人間的な苦悩が表現されているそうです。なかでも「ビテブスクの上に」は1930年代のヨーロッパの様子を表現した代表的作品。
第3部 パリ
シャガールが自ら"第2の故郷の街"と呼んだパリは、画家として大成するきっかけを作ってくれた街。画家の目に映った都市パリの風景が集められています。
第4部 サーカス
シャガールは人生の喜怒哀楽を描くことを目的に1920年からサーカスを描きはじめました。華麗な色彩とぴったり合うサーカスを主題にした作品群はシャガール芸術の傑作と呼ばれるものを作り上げました。中でも彼の画家としての名声を世界に知らしめた"モスクワユダヤ人劇場"のバネル画がその代表。
第5部 聖書
ユダヤ人として深い宗教的な信念をもって生きてきたシャガールにとって聖書は混乱する世の中をを救うことのできる希望のメッセージでした。ナチスの登場とともに始まったシャガールの聖書作品は彼の一生においてたくさんの力作と、フランスのニースに聖書メッセージ美術館を残しました。
第6部 ホメロスのオデッセイ
絵画だけでなく挿し絵にも優れた才能を見せたシャガールはギリシャ神話から油絵集まで、さまざまな文化作品にイラストを載せた作品集を残しました。中でも「ホメロスのオデッセイ」の版画集43点はイラストレイターとしてのシャガールの存在を世に知らしめた作品です。
第7部 地中海の世界
アメリカへの亡命から戻ってきたシャガールは1950年代、フランスの南部バンスへ定住、以後亡くなるまでここ地中海で創作作業をしながら余生を過ごしました。地中海は彼に人生の喜びと希望を教え、これ以上にない背景となりました。地中海を通して彼は愛と平和のメッセージを込めた絵画を描きました。

絵画の前に座り込んでいる子供たちは必死に何やらメモをとったりと、真剣なご様子。そして、ナビは色彩の鮮やかさや配色に惚れ惚れしながら見入ってしまいました。思わずその幻想的な世界へ引き込まれそうに。そんなたくさんの絵画の中でもナビの印象に残ったのは「ホメロスのオデッセイ」の版画のひとつ。なぜか母を思い出してしまいました。それにしてもソウルでシャガールに会えるなんてほんと大感激!


実は学生の頃から気に入った特別展があるとよく美術館や博物館へのぞきに行っていました。韓国にやってきてからは、あまりそういった機会がなかったのですが、これからまたチャンスをみてみなさんにもおつたえできればな~っと思っています。帰りに記念品コーナーではミニ絵画集を買いました。ポストカードやカレンダー、絵画のレプリカなどさまざまな記念品がありましたよ。みなさんも訪れたときにはぜひ立ち寄ってみてください。


<色彩の魔術師シャガール展 in釜山>

  • 会   場     釜山市立美術館
  • 展示期間     2004年11月13日(土)~2005年1月16日(日)
  • 休館日      毎週月曜日
  • 観覧時間    午前10時~午後7時
              入場は観覧終了の1時間前まで可
  • 展示場所   3階大展示室
  • 観覧料金    一般8,000ウォン(25~64歳)/青少年6,000ウォン(13~24歳)/子供(7~12歳)5,000ウォン
  • その他     展示作品115点(ソウル市立美術館開催時とほぼ同水準)
  • お問い合わせ 051-740-4207


※展示会の写真は、ソウル市立美術館でのものです。また、ソウル市立美術館及び主催会社に取材許可を得て撮影しています。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-11-12

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