第16回 北極熊水泳大会

海雲台(ヘウンデ)海水浴場恒例の寒中水泳大会!!

アンニョンハセヨ、プサンナビです。雪が降ったり、気温がマイナスになったりと、らしからぬ天気が続く釜山ではありますが、そんな寒さの中、毎年恒例の「北極熊水泳大会」が、海雲台(ヘウンデ)海水浴場にて開催されました。「北極熊水泳大会」といっても、本当に北極熊が登場するわけではありません。簡単に言うと「北極熊になった気分で泳ごう!!」という寒中水泳大会です。
この水泳大会は、オフシーズンの海水浴場を盛り上げるために、ウェスティン朝鮮ビーチホテルの主催で1988年から開催され、今年で16回目。年を重ねるごとに規模も大きくなり、全国各地からやってくる参加者数は約1,500人に上ります。
海雲台海水浴場は、冬とはいうもののアクアリムを訪れる人、散歩をする人、カモメと戯れる人など意外に人がいるんです。でも、やはり海辺だけにその寒さはなかなかです。そして、生憎にもイベント当日には、朝から雨が降り続け、最悪の天候。それにも関わらず集合時間になると、参加者たちが楽しそうに笑いながら続々集まり始めました。
準備運動は万全に
冷たい水の中に飛び込むだけに、心の準備も必要ですが、体の準備も必要です。水泳開始の前には、まず団体での縄跳び大会で、軽く体をほぐしまず。続いては、きれいなお姉さんダンサーが登場し、一緒にダンスをしながら体を温め、最後にきちんと準備体操。そして、一番重要な気合入れ。いくら好きで冬の海に泳ぎに来たといっても、寒いことは寒いようです。その寒さをどうにかして吹き飛ばそうとするかのように「おおっ」「うわっ」「うぉっす」のような掛け声で、自らのテンションを上げていきます。
ナチュラルハイ状態で冬の海に突入!!
合図ともに一斉に海に飛び込む参加者。テンションが最高に達し、かなり興奮状態になっている彼らの姿はナチュラルハイ、まさにそのものでした。司会者の方が「これこそ人生の楽しみだ!!」みたいなことを叫んでいましたが、ナビも納得。狂ったように海に飛び込む姿は「私もしてみたい」と思わせる勢いがあります。大会開始前は「こんな寒いのに泳ごうなんて何を考えてるんだ」とかなり冷めた視点で、まったく理解不能でしたが、お酒抜きでもめちゃくちゃハイな気分になれちゃう、その健康的な狂気がとてもうらやましくなってしまいました。「冬の海で泳ぎ、1年の健康を祈願しよう」という大会の意義の裏には、どうやら、羽目をはずして楽しもうという精神も隠されていたようです。
水に入ってから、結構長い時間海で遊んでいる参加者もいれば、中には直ぐに飛び出して来てホテルにダッシュする方も。この後、みなさんウェスティン朝鮮ビーチのサウナでゆっくり温まったようです。
無邪気に楽しむ参加者の姿を見て「来年、私も参加してみようかな」なんて思いが頭を掠めましたが、帰りのバスの中冷えた体、びしょびしょでボサボサの髪がなんともみすぼらしい自分の姿を見て、「やっぱり寒いのは体には良くない」と現実に戻ってしまったナビではありました。でも、彼らの大騒ぎ振りはやっぱりうらやましかったです。以上、プサンナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-01-28

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