チャガルチ祭り 外国人料理大会2002

ナビコンビ、料理大会に出場!!

アンニョンハセヨ、プサンナビのユカユカです。毎年恒例のチャガルチ祭り、5日間多くのイベントが開催されますが、その中の一つの大イベント、外国人が2人1組で韓国のメウンタン作りに挑むという、料理大会にナビを代表して、わたくし、ユカユカは兄貴分のミドリバーさんとともに出場してまいりました。
3時じゃなかったの?リハーサルは?
集合時間は4時と聞いていたのに、当日になって「3時に来てください」との連絡が。あわてて会場に行ってみるとチャガルチ祭りスタッフの方に「えっ、いらっしゃったんですか」って顔をされてしまいました。というのも普通4時といっても、ほとんどの人が1時間ほど遅れてくることが多いので、念のために3時にしたとのこと。真に受けてあわてて駆けつけた私たちっていったい?コリアンタイムをわすれて、生真面目すぎた私たちが悪いのか?しかも、リハーサルもあるなんて聞いてたんですが、事前にしたことはエプロンと帽子の配布だけ。おい、おい。

ライバル手強し
料理がまったくだめなユカユカは、ミドリバーさんのおまけ的存在での出場なので、なんともお気楽気分。でも、出場者が全員集合してみると、意外に多くてびっくり。 ロシア、中国からの留学生の出場者が多く、日本人コンビは私たちのみ。私たちのほかに日本人の方も一人いらっしゃいましたが、ほかの国の方と組んでいらっしゃいました。ほかの出場者は大学付属の語学学校所属の方で、団体での参加。その中でユカユカとミドリバーさんのみが単独出場というなんとも心ぼろい現実でした。
もっといじってくれ!!
料理には露ほどの関心もないユカユカとしては、地元のカメラがナビ組みのテーブルに近づいて、プサンナビについていろいろ聞いてくれることを期待していたのですが、カメラさんはすべて金髪で、青い目のきれいな女性の方に行ってしまい、プサンナビアピールの時間もまったくなし。 司会進行の方が、各テーブルにまわって質問をするにはするのですが、質問の内容は、「好きな食べ物は何ですか?」。幼稚すぎます。ミドリバーさんは「背が高いですね」って言われてました。もっといろいろ聞いてくれ!!いじってくれ!!せめて、各チームごとの自己紹介タイムがあってもよかったのに。
料理のほうはというと
与えられた材料はお魚、大根、春菊、玉ねぎ、にんにくをすりおろしたもの、唐辛子の粉、唐辛子味噌。大会自体の時間が1時間しかなく、その中で来賓紹介、審査員紹介などをするものだから、実際に、料理をできる時間は約30分というあわただしい状況でした。おたおたするユカユカとはちがい、ミドリバーさんの働きはすばらしかった。 特に魚をおろす技術はほかのチームとの差が歴然。ほかの、チームは洗うこともなく、ただぶつ切り状態だったのにもかかわらず、ミドリバーさんはきれいに洗って、内臓もとってという丁寧な扱い振り。
ふと、左隣のアメリカ人組みを見てみると、一度唐辛子味噌入りのお鍋に入れたと思われる赤く染まった魚が、まな板に戻ってきてました。何で、もう一度取り出したのかは謎ですが、その様子を見てユカユカは「結局この程度のレベルね」と勝ちを確信しほくそえんでしまいまいた。
味が薄いね
最後の仕上げも近づき、味見に入るナビ組み。「うん、大丈夫。おいしいよ」と確認をし、舞台の上に上がってくる審査員さんにも、中間検査をしていただきました。ところが、3人の審査委員すべてが「味が薄いね」という言葉を残し立ち去って行くという厳しい審判がくだされてしまったのです。やっぱり、日本人と韓国人には味覚の差があるのでしょうか。「これで、味が薄いなんて!!」こうなったら入れるものすべて入れてやるということで、塩、唐辛子の粉、にんにくを最終ダッシュで投入。こうなると、もうミドリバーさんのポリシーも好みの味も何もなくなってしまったようです。
えっ、もう、結果発表?
料理終了の合図があり、これから最後の試食があるのかと思いきや、すぐに結果発表というなんともびっくりの展開。ふつう、料理コンテストって、料理の過程で、技術、手早さ、清潔度、中間のお味をチェックし、最後のお味見でまとめじゃないんですか?作ってる最中の味見だけで結果を出すなんて。味が薄いと言われてから、いろいろ入れてみた私たちの努力は無意味だったというわけです。
兄さん、立ち上がるのだ。来年があるじゃないか。
さて、さて、終わってみればナビ組みは何の賞ももらえないというなんともお恥ずかしい結果。ユカユカが一番狙っていた人気賞は焼酎瓶を小道具にしたアメリカ人と韓国人コンビ。優勝は中国人コンビでした。遊びの気持ちで参加した大会ではあったけど、やっぱり闘争心は人間の本能なのでしょうか、ナビ組みも勝ちたかったです。惨敗に終わり、ユカユカは目立てなかったことでかなりブルー。そして料理好きのミドリバー兄さんは、自分の日本の味が認められなかったことに、立ち上がれないほどのショック。それを横で見るユカユカもかなりつらかったです。来年は、「韓国人に好まれる味を研究し、かならず賞をとってやる」とリベンジを心に決めるナビ組み。このあと、ミドリバーさんが、お酒でその悔しさをまぎらわしたのは言うまでもないことです。
残念ながら、2002年、外国人料理大会でナビ組みは完敗してしまいましたが、2003年度には研究に研究を重ね、またこの舞台に戻ってくる意気込みです。ナビとともに同じ舞台で料理の腕を競いたい方、2003年、チャガルチ祭りでお会いしましょう。以上、プサンナビのユカユカがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-10-14

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