ナイトクラブ

上級者向けナイトスポットの代表格

アンニョンハセヨ、プサンナビです。ナイトライフの常識シリーズはまだ2回目というのに、なんと一番の難関ナイトスポット「ナイトクラブ」が登場してしまいます。ナイトクラブは簡単に言えば「踊るところ」、日本で言うところのディスコに当たります。観光客には敷居が高いナイトスポットである、ナイトクラブですが、でも、事前に予備知識を詰め込んでおけば、その敷居も少しは低くなるはずです。
エリアで分かるナイトクラブの客層
釜山の繁華街に行くと、大抵ナイトクラブがありますが、どこのナイトクラブに行くかはまず、自分の年齢を考慮しなければなりません。というのも、ナイトクラブには
1. 若者中心のナイトクラブ
2. すこし年配の人向けのナイトクラブ
の2種類があるからなんです。この2つは外見的な差では判断しにくいですが、そのナイトクラブの位置する地域によって区別できます。海雲台、広安里のようなビーチ沿い、どんどん開発が進んでいるエリア、新しいお店が続々登場する若者の町西面は1のタイプ。一方、汎一洞、温泉場などの地域は2のタイプです。
年配向けのナイト、若者向けのにしても、踊ることにはかわりがないのですが、若者向けのナイトの場合、流れる曲の約80%がダンス系、20%が落ち着いたブルース系です。一方、年配向けのナイトはダンスが約60%、ブルースが約40%でDJが登場する若者向けのナイトクラブとは違い、歌手のライブもありそれをバックに踊ることになります。

ナイトクラブのインテリアは?
ナイトクラブは申し合わせたように豪華、キンキンキラキラ、派手という単語が当てはまります。ネオンが光り輝き、ギリシャの宮殿を思わせる石柱や石像のレプリカのような大げさな造形物が見えたらナイトクラブだと思って良いでしょう。内部インテリアはゴールド系で王室風にしているお店もあれば、淡い紫の照明で幻想的な空間を演出しているお店もあったりいろいろですが「派手にしようとしています」という意気込みはどのナイトクラブからも伝わってきます。

ナイトクラブの内部構造は?
ナイトクラブの内部は、広いフロアがあり、そこに多くのソファーとテーブルがまっすぐ並べられ、前方にダンスステージ(お立ち台もあります)があるのが基本スタイルです。フロアの席以外にも、カラオケつきのルームもあるので、うるさいフロアから逃れてグループだけで楽しみたい方はルームの使用がオススメです。(ルームチャージは約5万ウォン)
服装にも少しの規定
ネクタイ着用!!とまではいきませんが、服装にも少し気を使わなければなりません。まず、ビーチサンダル、スリッパはNG。それと、スポーツウェアも入場不可だそうです。それ以外は特に規定がないとのことなので、カジュアルでも大丈夫です。

ウェイターさんによるご案内
店内に入ると、待機しているウェイターさんが礼儀正しく迎えてくれ、席まで案内してくれます。ちなみに、常連さんになるとご指名のウェイターさんがささっと現れて、席までご案内。
「基本」以上の注文が基本
ナイトクラブのメニューはビール、洋酒、簡単なおつまみ(フルーツ、スルメなど)など。普通は「基本ください」と注文するんだとか。「基本」というのは、ビール(370ml)3本におつまみが一品。これで大体3万ウォン~8万ウォンぐらいです。(この値段は地域によって、お店によってかなり差があります。一般的に西面は安く、海雲台は高いと言われています)ナイトではテーブルを基準に計算し、「1テーブル(4人用)1基本メニュー」が普通、5人で行った場合には2テーブルを使用することになり、基本メニューも2つ以上は注文することになります。(これは特別な決まりではないですが、マナーのようです)また、日本のようにドリンクだけを注文することはできません。洋酒は、ウィンザーが約16万ウォン、インペリアル、バレンタインなどは約25万が相場です。洋酒を1本頼むと、セットでおつまみが1、2品やビールがサービスでつくこともあります。
ナイトクラブではメニューをなぜだか見せてもらうことがあまりないようなのですが、お値段が心配な場合にはメニューを見せてもらうなど、値段をちゃんと聞くなどして納得してから注文しましょう。

地元人はブッキングが楽しみ!!
若者にしても、年配の方にしてもナイトクラブに来る楽しみの一つがこのブッキング。ブッキングというのは「ウェイター仲介によるナンパ、合コン」のようなもの。ブッキングが行われる過程はこんな感じ。
1. 男性客がウェイターさんにチップ(相場は1万~2万ウォンぐらい)を払う。
2. ウェイターさんが チップをくれた男性客の人数、好みに合う女性を女性客の中からチョイス。
3. 女性客と男性客を引き合わせる。
4. お互い意気投合すればとっても楽しいナイトライフが過ごせる。
男性客が納得するまで、何度でもウェイターさんが女性を紹介してくれるそうです。女性客は、ただウェイターさんから声がかかるのを待っていれば良いようで、女性がチップを払って男性客を紹介してもらうということはないそうです。女性にしても、男性にしても、このブッキングが目的でナイトクラブにやってくる人が多いらしいのですが、これはあくまでも地元の人のナイトクラブの楽しみ方。言葉の通じない観光客には出る幕はないでしょう。
いかがですか?これが釜山のナイトクラブです。雰囲気からしても、料金システムからして日本のディスコとはちょっと違いますよね。お値段もさすがに高く、観光客がよく行く場所でもないだけに、ちょっと尻込みしてしまうかもしれません。でも「踊りたい」という欲求を満足させたい、韓国のナイトライフの真髄を見たい方、ちょっと冒険をしてみる自信のある方はチャレンジしてください。以上、プサンナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-12-24

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