KTX旅行記第8弾!~浦項へ1泊2日のグルメ旅!!

蟹にクァメギにムルフェ!慶尚北道の港町、浦項(ポハン)で冬の海鮮グルメ三昧~


こんにちは!ソウルナビのナビQです。美味しいものと新たな発見を求めて地方へ行くのが大好きなナビQ、今回は慶尚北道の浦項(ポハン)というところへ行ってきました!韓国の東側の海に面した港街である浦項は、冬になるとズワイガニがたくさん水揚げされることで有名なトコロ。また冬には、この地方独特の食べ物、クァメギが作られることで知られています。これは冬の海鮮グルメを堪能するにはまさにぴったりの場所じゃあありませんか!?さらに浦項はムルフェ発祥の地と言われているんです。・・・って、ちょっと、ちょっと、クァメギ?ムルフェ??いったいそれ何?!どんな食べ物~??という方、クァメギもムルフェも大好き!って方も要チェック!!しかも、しかも!2015年の春にはソウルと浦項を結ぶ直通のKTXが開通して、アクセスが断然便利になったんです~!これはこの冬行かんわけにはイカンでしょっと、さっそくしゅっぱああ~つ!

鉄鋼と海産物の街、慶尚北道の浦項(ポハン)

浦項(ポハン)市は韓国の地図でいうと右下のほうの海沿いにある地方都市。韓国屈指の大企業、また世界的な鉄鋼企業であるPOSCO(浦項製鉄)をはじめ、現代スチールや東国製鋼などの大手製鉄会社が集まる鉄鋼都市として知られています。観光というよりもビジネスで訪れる人が多い一方、海産物が豊富にとれることから美味しい海産物目当てでやってくる旅行者も。特に冬のテゲ(ズワイガニ)は有名。また浦項市に囲まれた迎日(ヨンイル)湾で獲れる小魚や魚介類を細かく切って、野菜、甘すっぱ辛いタレ、氷水などと一緒に混ぜていただくムルフェの発祥の地ともいわれています。さらに中心部より東のほうに位置する九龍浦(クリョンポ)港の辺りは、サンマやニシンなどの青魚を冬の潮風にさらして干したクァメギというこの地方独特の食べ物の産地。ちなみに浦項市の東に突き出る半島は朝鮮半島の最東端であり、韓国本土で最も早く日の昇る日の出の名所としても有名です。
初めて行く浦項。美味しい海産物を満喫するのはもちろん、浦項市で有名な竹島市場や日の出の名所、虎尾串(ホミゴッ)にも行きたいし、クァメギの産地のクリョンポでクァメギも食べたい!ということで、1泊2日にこのナビQの欲望を詰め込んだ旅程がこちら!といっても、今回は小さな子どもも一緒なので結構余裕のある計画です。それにしても、韓国で小さな子ども連れの旅行をするならば、ずばりKTXが断然楽!ユアドンバン(乳児同伴)席という小さな子供連れ専用の車両もあって便利です。

1日目
朝ソウル出発(KTX)
昼ごろ浦項駅到着、市内でムルフェの昼食
ホテルへ
ホテル周辺散策後、浦項の巨大市場「竹島市場」へ
竹島市場でテゲ(ズワイガニ)の夕食
2次会は海産物をテイクアウトしてホテルで

2日目
朝ホテルを出て、昼ごろまでに九龍浦へ
九龍浦散策、クァメギの昼食
かつての日本人町、「九龍浦近代文化歴史通り」見学
日の出の名所、虎尾串(ホミゴッ)へ
夕方頃、浦項市中心部へ戻ってきて夕食
夕食後、KTXでソウルへ

ソウルからKTXで浦項へ直行!

ソウルから浦項へ行くには、KTXが一番早くて便利!一日に10便ほど出ていて、所要時間は約2時間30分。経由地によってもう少し早く行くける便もあります。出発はソウル駅からで、運賃は片道大人1人53,600ウォン。ナビQは午前9時45分発の便を予約。この便は11:58には浦項に着き、他の便より乗車時間が短いのでおススメ(2016年1月現在)。出発が朝早すぎず、ちょうどお昼ごはん時に浦項に着く便です。
ナビQが乗ったのは平日(金曜日)の朝、車内はそんなに混んでいませんでした。車窓からは昨日降った雪がうっすら積もる山の景色や収穫を終えて休んでいる田んぼの景色が~あー旅が始まるかんじ!
予定通り、ちょうどお昼の12時頃に浦項駅に到着。2015年の春にできたばかりの浦項駅は新しくてとっても近代的なデザイン。さすが世界的な企業があることでも有名な都市だな~と何気に実感・・・しかしこの浦項駅、浦項市中心部からはちょっと離れたところに。蔚山(ウルサン)とか他のKTXの駅もそうだけど、なんでこんな辺鄙なところに作るんだろ?と考えてもしょうがない、駅前に止まっているタクシーに乗って、まずはムルフェのお店へGO!

浦項3大ムルフェ!?オデヤンでさっそくムルフェを


あらかじめ現地のインターネット情報で調べておいたムルフェの有名店。ここは浦項3大ムルフェの一つとか!?でも最近、例えば3大チャンポンとか3大タンスユクとか5大キムチチゲとか、この手の広告文句がとても多いんですよね。これらは全て、もともとは放送局やブロガーが勝手に作ったり、広告だったりするもの。まあでも、○大といわれることもあるってことはそれなりに美味しいんじゃ!?というのが、ナビQの見解です。他にもいろいろ気になるムルフェ店があるなか、駅からホテルに向かうルートからそんなに外れないということで、こちら「オデヤンムルフェ食堂」へ!駅からはタクシーで10分ほど、6700ウォンでした。
平日のランチ時、店内にはお客さんがそんなに多くはないけれど、周りはほとんど何もないような田舎なのでこんなもんなのかな?席は全てオンドル座敷です。ナビQたちもテーブルに座って、さっそくムルフェを注文。おかずとムルフェに入れる素麺やタレ、それにメウンタン(魚の辛い鍋)も出てきました。浦項ではムルフェにメウンタンが付くとか。冬は特に嬉しいサービスですね!メウンタンはとりあえず卓上コンロでグツグツ煮ます。煮れば煮るほど美味しくなるのがメウンタン!
そしてお待ちかねのムルフェが登場!入っている刺身の種類によって様々なムルフェメニューがあるなか、ナビQは一番高い20,000ウォンの「トダリ(メイタガレイ)+ヘサム(なまこ)+チョンボッ(あわび)」の欲張りムルフェを注文!・・・したのですが、今はなまことあわびの季節ではないとのこと。このふたつの代わりにモンゲ(ホヤの仲間)とソラ(さざえ)の入ったムルフェが出てきました(あ、もちろん注文する時に説明はありましたよ!)。

大根とキュウリの千切りを中心とした野菜の上につやつやと光るモンゲとソラ、それから中にはトダリのみじん切り刺身が。さらに甘すっぱ辛いヤンニョムも入っていて、混ぜ混ぜするとみるみる真っ赤に~
お店の人にきいた食べ方によると、まずは全体を混ぜてから一口。少しいただいてからシャーベット状になった氷を入れて、水を少々。ここでもし味が薄くなったらヤンニョムを追加。最後に素麺も入れてから最後までいただきます。氷を入れる前は魚介類とシャキシャキした野菜、ヤンニョムのしっかり味が、氷や水を入れてからは冷やされて少しシメられた魚介類が味わえるかんじ。まあ、もともとは漁師さんたちが船の上で食べたという、いわゆる漁師めし。基本だけおさえたら形式にとらわれすぎず、ワイルドにガツガツいただくのが1番美味しい食べ方かも!?
ナビQ的にちょっと惜しかったのは、モンゲが入っているため全体がかなりモンゲ味になってしまったこと。モンゲはそれで美味しいけれど、味が強いため他の魚介類に勝ってしまったというか!?全体的には美味しかったので、あわびとなまこの入ったのが食べたかったな。むしろ、トダリだけでもよかったかも~・・・でもま、まずは浦項で名物のムルフェが食べられて満足、満足!

宿はシーサイドのベストウェスタン浦項ホテル


今回泊まったのは、「ベストウェスタン浦項ホテル」。食堂からはタクシーで7、8分ほどで、浦項市の中心部をぐるりと囲む迎日(ヨンイル)湾の海沿いに建つホテルです。2015年にオープンしたばかりだそうで、フロントも客室も新しくてきれい。1階には便利なコンビニもあり、ホテルから外へ出ずに行くことができます。小さな子どもが一緒のため、今回はオンドル部屋を予約。広すぎず狭すぎず、洋風なフローリングがシンプルでむしろ落ち着くかんじ。そしてお部屋の窓からは海の絶景が!どこまでも続く広い水平線と絶え間なく押し寄せる白い波に心が解放されるよう・・・何時間でも眺めていたくなるような景色に癒やされます~このホテルは新しくて施設がキレイなのはもちろん、この景色だけでも相当な価値があるのでは。ただ一つ残念だったのは、楽しみにしていたバスタブが無かったということ。オンドル部屋はシャワーブースのみとのことです。
ホテル全景

ホテル全景

ホテル玄関

ホテル玄関

フロント

フロント

コンビニ

コンビニ

ロビー

ロビー

廊下

廊下

オンドル客室

オンドル客室

バスルーム

バスルーム

ホテルでしばらく休んでから、ホテル前の海辺を散策。李舜臣像がここにもいました。全国の海辺に時々いるんですよね。海岸は砂浜が広く長く、夏は海水浴場として賑わうそう。海水浴場に沿って、食堂やホテルが並んでいます。ちょっと釜山の広安里っぽい雰囲気?
海に突き出た橋の先に昔っぽい建物の展望台があり、そっちのほうへ行ってみます。海の上を歩く感じで楽しい~でも風が強くて寒いっ!

竹島(チュット)市場へ!


浦項中心部で一番の見どころは、竹島(チュット)市場。海産物や農産物などの食料品はもちろん、日用品や服、雑貨などあらゆるものを扱うとっても大きな在来市場です。ホテルからはタクシーで10分くらい、料金は5000ウォンいかないくらい?市場にはいくつもの通りがあり、ほんとにいろんなモノが売っています。蟹の形をしたお菓子、テゲパン(蟹パン)なんてのも。またクジラ肉でも有名なこの辺り。クジラ肉を扱うお店や食堂が集まった一画もあり、たくさんの人が訪れていました。そしてこの辺りでもっと有名な、まさに今が旬のテゲ(ズワイガニ)やクァメギも、もちろんあちこちに!
この市場で最近ちょっと話題なのが、クリームチーズホットッだそう。普通はナッツ類と甘い蜜が入っているホットッ、その代わりにクリームチーズが入っているとか!?偶然その「チョンガクホットッ」の前を通りかかるとやっぱり行列が。もちろんナビQも一つ味見!一つ1500ウォンとちょっと高めだけど、サイズは大きめ。・・・ん、クリームチーズが入ったホットッ、それ以上でもそれ以下でもない、そのまんまの味・・・でもホットッの生地がかなり美味。これは普通の蜜入りでも美味しそう~
さて、そろそろ夕食のお店探しを。チュット市場というと、やっぱり蟹?季節はちょうど冬、蟹の季節ですもんね!この辺りはテゲ、ズワイガニの名産地。市場には、蟹をはじめとする海産物を食べられるお店が軒を連ねる一画もあります。歩いてみると、まあいるわいるわ、どこのお店の前の水槽にもあふれんばかりの蟹、かに、カニ~~っ
この二つの食堂が比較的有名とか この二つの食堂が比較的有名とか

この二つの食堂が比較的有名とか

明るく広い海鮮食堂のメイン通り(?)は高そうなので見るだけにして、市場の奥へ、奥へと入っていきます。市場の中のほうには海産物を売る小さなお店が並び、お店の奥には食堂があって、水槽から選んで買った海産物をすぐに食べられるシステムになっています。

大きな蟹を食べる!

いくつかのお店で相場をきいてみると、国産の蟹はまだ小さいのしか入ってこない、とのこと(この時は11月の末頃)。小さな蟹をいくつか食べるより、大きな蟹を1匹(1杯)どどんと食べたいナビQ。でも国産の大きいのは数もないのでべらぼうに高い・・・お店の人がいうには、それならロシア産もイケるとのこと。せっかくの蟹の産地で外国産?と思うかもしれませんが、外国産といっても水揚げされるのはこの近く。そしてもちろんソウルで売っているお値段よりもずいぶんお得!なので、いろいろ説明してくれたお店でロシア産のズワイガニを食べることに~
1番大きなのをください!と、お願いし、1.6キロのズワイガニをゲット。この日のお値段は1キロあたり60,000ウォン、96,000ウォンのところをちょっと値切って90,000ウォンで交渉成立。安くはないけれど、ホントに大きな蟹!
食堂では調理代が1人3,000ウォン。簡単な付け合せも出てきます。追加で子供も食べられるご飯モノとしてあわび粥も注文。15,000ウォン。この辺りはあわび粥も美味しいとか。いただいてみると、噂通りホントに美味しい!あわびたっぷりでごま油のいい香りが~
焼酎は慶尚北道のチャムソジュ。また、シメにはメウンタン(魚の辛い鍋)も~
そして!おまちかね!蟹の登場。蟹は身がホントによく詰まっていて、甘くて蟹の風味が濃厚なしっかり味。大きいからその蟹の身を口いっぱいに頬張れます。あ~幸せ!蟹は絶対に大きいのがおススメです!!身が大きいから、食べるのも面倒ではありません。
お皿にもると大きさがよくわかりませんが・・・

お皿にもると大きさがよくわかりませんが・・・

この大きな爪のあし!

この大きな爪のあし!

よく詰まった身

よく詰まった身

焼酎の便と比べたら大きさが分かる!?

焼酎の便と比べたら大きさが分かる!?

甘くて風味豊かな蟹の身を口いっぱいに! 甘くて風味豊かな蟹の身を口いっぱいに!

甘くて風味豊かな蟹の身を口いっぱいに!

ホテル前の海鮮食堂で刺身をお持ち帰り!


ホテルの近くには海水浴場に沿って海鮮食堂の並ぶところが。2次会はここでお刺身をポジャン(テイクアウト)して、ホテルでいただくことに。水槽をチェックすると、大きなコッセウが見えます!韓国の東の海ではタッセウ(タクセウ)、コッセウというちょっと変わったエビがとれます。それぞれ直訳すると、鶏エビ、花エビ。どちらもとても高価で、ソウルでは1匹5千~1万ウォンくらいもするんです。コッセウは日本のボタン海老かそれに近い仲間?そのまま生でいただくと甘くて美味しいタッセウ、コッセウ。でも、お店で聞いてみても量がとれないから今日は売れないとのこと。しかたないので、ここはスタンダードに天然刺身の盛り合わせをオーダー。今日はカレイの仲間とチュルトム(シマダイ)だそう。1番量の少ない盛り合わせで60,000ウォン。観光地だからちと高い?でも水槽の大きなカレイ1匹と、小さめのシマダイは3匹も!量はたっぷり。
ホテルの窓からはPOSCO製鉄の工場の夜景が見えます。ライトアップされてる?とってもキレイ。もくもくと煙の上がる海辺の工場を遠くに見ていると、二人のアカボシが聴こえてきそうな・・・まだ夜明けではないし、高速道路は見えないけれど!?
小さな子どもは寝かせてから、大人たちは玄関の明かりでこっそりと宴会。綺麗に並べられたお刺身は、途中でスペースがなくなったのかお皿の隅に山盛りに!?でもやっぱり新鮮で美味しい!チャムソジュのグレープフルーツ味はかなり甘め。やっぱりチャモンエイスルのが美味しいな。それにしても1階にコンビニがあるホテルは危険。お酒がなくなるとどんどん買い足せてしまうから!シメにはオットゥギのセウタン。エビスープのカップラーメンです。

2日目はクァメギの里、九龍浦へ!!

朝はホテルのビュッフェ。パン、サラダ、卵料理、ベーコン、ソーセージなどなど至ってスタンダードな内容だけど、久しぶりだとついつい食べ過ぎちゃうんですよね~~

2日目は浦項市の東のほう、迎日(ヨンイル)湾の東に突き出た半島に位置する九龍浦(クリョンポ)港と、日の出の名所、虎尾串(ホミゴ)へ。まずはクァメギの産地である九龍浦を目指します!小さな子どもがいることと荷物がたくさんあることを考えて、タクシーで移動することに。ホテルから九龍浦港まで40分ほど、料金は31,500ウォンでした。ちょっと高いけれど、時間の短縮にもなって楽々到着。九龍浦はすごい田舎の港街を想像していたのですが、海辺の道路に沿って食堂などのお店がずらりと並ぶ観光地。どのお店にも大きな蟹の模型が一匹ずつくっついています!

ちなみに浦項市内から九龍浦へは路線バスで行くことも可能。ベストウェスタン浦項ホテルの近くにもバス停がある200番バスに乗ると九龍浦港まで行くことができるそう。ただし1時間くらい時間がかかるみたいです。身軽で時間に余裕があればこれに乗っていくものいいですね。また210番バスは国鉄浦項駅と九龍浦をつないでいるようです。ご参考に!
さて、クァメギを食べるお店を求めて、周辺をうろうろ。港の近くには「クァメギ文化通り」を発見。クァメギを売っている小さなテントが集まった場所があったり、クァメギが干してあったり。クァメギの旬、冬ということもあり、辺りはとにかくクァメギ、クァメギです!謎のクァメギキャラまで!?
クァメギや蟹の他にここ九龍浦の見どころといえば、港から少し東のほうへ行くとある「九龍浦近代文化歴史通り」。かつて日本人がたくさん住んでいて日本人町だったところに残る日本家屋を整備して観光スポットにしたものなんです。海沿いの表通りから1本裏道に入ったところにあるこちら。今でも田舎へ行くとありそうな昔の日本の建物っぽいのが並んでいて、何だか日本の田舎に来たような雰囲気。何とも不思議なかんじ~ここで日本の着物を借りて歩くのが若い子たちにひそかに人気というのをテレビで見たことがあったけれど、韓国人の若い女の子2人が昔の建物をバックに着物で写真を撮り合っていました。着物がよく似あってて、とってもカワイイー!
古い日本家屋が次々と現れる情緒たっぷりの路地の脇道には、クァメギをたくさん干している場所も。そういえば時間はもうお昼の2時近く。朝ごはんが遅かったといってももう空腹も限界!?早くクァメギを食べられるお店を探さなくっちゃ~~

九龍浦でクァメギ!


さあクァメギをどこで食べるか!?本格的に決めなければ・・・できれば観光地の食堂っぽくない、地元の小さな食堂みたいなところに入りたかったのですが、いかんせん小さな子供連れなので、お昼から酒を飲んでるおじいさんたちがたむろしているようなお店はちょっと無理そう。そこで海沿いにたくさん並んでいる食堂の中でも、クァメギを店頭で売っているお店に入ってみることに。ここなら何となく美味しく食べられそうという直感と、お昼すぎにもかかわらずお客さんも結構入っているみたいということで決定!クァメギは一皿30,000ウォン。ソウルと比べるとちょっと高い?観光地だから??でもソウルでも良いクァメギはこのくらいはするかな。

クァメギを注文すると、クァメギと一緒にいただく野菜と一緒にコムチ(クサウオ)の辛くないスープも登場。そうそう、東海というと、コムチグッ(コムチのスープ)!見た目がちょっとブサイクで日本ではあまり食べないらしいコムチ、スープにするといいダシが出てフワトロの身が美味しい~んです。さて、クァメギはまずチョコチュジャン(酢入り唐辛子味噌)をつけて、ニンニクや細ネギと一緒に白菜や昆布またはワカメ、海苔、などで包んでいただきます。青魚の脂のうま味にもっちりした独特の歯ごたえが美味しいクァメギ。新鮮なものは臭みがないけれど、このクァメギはソウルで食べたどのクァメギよりも新鮮なかんじ!?やっぱりこれが産地ならではなのかな。本当に驚くほどあっさりとしています。クァメギは量をそんなにたくさん食べられない、と言うことが多いけれど、あっさり新鮮だからが食べ終わってももっと食べたくなくらい美味しいっ!

日の出の名所、虎尾串(ホミゴッ)へゴー!

では次は、浦項で1番の観光スポットでもある虎尾串(ホミゴッ)へ!またタクシーで行こうかと思ったけれど、港前のバス停の横にある観光案内所できいてみると路線バスもあり、2、30分ほどで行けるとのこと。バスは1時間に1本だけど、ちょうどもうすぐ出発するようなのでバスに乗ることに。いつもはバス移動が多かったけれど、今回の旅では初めての路線バス!?ちなみにタクシー乗り場もこの港の前の広場にあり、ここはちょっとしたターミナルっぽくなっています。
クリョンポ港前のバス停

クリョンポ港前のバス停

その一画にはタクシー乗り場も

その一画にはタクシー乗り場も

港のバス停横の観光案内所

港のバス停横の観光案内所

九龍浦⇔虎尾串間のバス時間表

九龍浦⇔虎尾串間のバス時間表

九龍浦と虎尾串を往復するバス

九龍浦と虎尾串を往復するバス

バスの運賃は現金で大人1人1,500ウォン、交通カードでは1,400ウォン。T-moneyも使えます!上り坂、下り坂を繰り返す海沿いをグイグイと走るバス。田舎のちいさな漁村と波が荒めの冬の海の眺めが絶景~
虎尾串へ行くにはヘマチコンウォン(日の出公園)で下車。20分ちょっとで来れました。バスを降りたら「新千年記念感」の丸い建物を目指して歩くと、その向こうに虎尾串の日の出公園があります!
日の出の名所として有名な虎尾串の日の出公園。冒頭でも触れましたように半島の最東端なので一番早く日の昇る場所なんです。新年の1月1日にはたくさんの人が初日の出を見に訪れるそう。それ以外でも広い水平線が見どころの人気の観光スポットで、この日も家族連れや友達グループなどたくさんの人が来ています。
公園のすみっこに大きな釜を発見。説明書きを見てみると、初日の出の時には4t、約2万人分のトックッ(餅スープ)を煮て見に来た人たちに振る舞われるとか!楽しそう~!・・・っと歩いて行くと、虎尾串のシンボル?大きな手の彫刻が見えてきました!
浦項、虎尾串といったらやっぱりこの巨大な手の彫刻!いったいこれは、何なんでしょう?調べてみると・・・サンセンエソン(相生の手)というタイトルのこの彫刻。海から伸びるのは右手で、すぐ前の陸地のほうには左手が置かれています。21世紀になるとき新世紀の記念に建てられ、新世紀には国民みんながお互いに手をとり合い助けあって生きていこうという願いが込められているとか。へえ~~そうだったんですね!ちょっと不気味でもありますが、不思議な魅力も感じられる、海から伸びた大きな手。一度見てみたかったんですよね!
地上にあるのは左手、大きな手のすぐ前で記念撮影を!

地上にあるのは左手、大きな手のすぐ前で記念撮影を!

海から手だけが出ているのは、何ともシュール

海から手だけが出ているのは、何ともシュール

そうそう、この公園にはクックァッパン(菊花パン)、菊の形をして中にあんこが入ったお饅頭みたいなのの屋台があちこちに。なんでもここが元祖とか!?10個で3,000ウォン。ナビQも一つ買って食べてみたけど、ん~、なんの変哲もないよくあるクックァパン。フツーに美味しい!

虎尾串から浦項市内~ソウルへ


さて、そろそろ浦項駅に向かわなくっちゃ。帰りのKTXは18:50発。現在の時刻は16:00頃、1時間で浦項市内へ戻り、晩ごはんを食べてからKTXに乗る予定!バスは時間がかかるので、ここはタクシーでピュッと行こうと思い、バス停に出ているタクシー乗り場の看板をたよりに歩くことに。しかし、行けども行けどもタクシー乗り場は現れず・・・仕方ないのでたまたまあった食堂で聞いてみたら、なんと親切にタクシーを呼んでくれるとのこと。カ、カムサハムニダ~~!!食堂は黄色い看板の「トゥンデフェッチプ(灯台刺身家)」。天然の魚介類がウリらしく、水槽には美味しそうな魚たちがいっぱい。時間があったらここで食べていきたいとこだど・・・次に来たら、ぜったいこの食堂に行こう!
親切な「トゥンデフェッチプ」、今度来たら絶対行きます! 親切な「トゥンデフェッチプ」、今度来たら絶対行きます! 親切な「トゥンデフェッチプ」、今度来たら絶対行きます!

親切な「トゥンデフェッチプ」、今度来たら絶対行きます!

タクシーで浦項市街地まではちょうど1時間ほど。料金は45,000ウォンくらいでした。夕食は、シメとして浦項で有名なテジクッパのお店に行く予定。タクシーで乗り付け、お店発見!っと、お店に入ろうとしたら・・・お店の前にいたアジュンマ(おばさん)が「今日はキムジャンだからやってないのよ~」と。ガーン。キムジャンは冬の初めの大掛かりなキムチ漬け(この時は11月末)。時間もないから仕方なくそのまま駅へ・・・がーん、がーん、テジクッパ~~~
お店は「カンウォン食堂」。庶民的な市場の中にあります。食べられないと分かり、やる気をなくして写真がブレブレに・・・ お店は「カンウォン食堂」。庶民的な市場の中にあります。食べられないと分かり、やる気をなくして写真がブレブレに・・・

お店は「カンウォン食堂」。庶民的な市場の中にあります。食べられないと分かり、やる気をなくして写真がブレブレに・・・

そのまま再びタクシーに乗り、無事に浦項駅へ到着。ここで簡単に食べることに。フードコートへ行ってみるとお店の種類はほとんどなく、チェーン店のキンパッ天国でセウティギムウドン(海老揚げウドン)を注文。身の細い冷凍エビフライがのったウドン・・・味は激マ・・・いや、ノーコメントで!?
いろいろあったけど、18:50発ソウル行きのKTXに無事乗車。ホームに下りると、あっ、ちょっと前にデビューしたKTXサンチョン(山川)の新しいやつだ!新しい国産KTXが停まっています。てっきりこれに乗れるのかとおもいきや、ソウル行きは反対のホームの従来型KTXでした。でも写真にはばっちり収めて何だか満足。そんなこんなで、約2時間半後の21:25頃、ソウル駅に到着~
新型KTXかと思ったら、反対の従来型でした~

新型KTXかと思ったら、反対の従来型でした~

新型のKTXサンチョンはカラーがシック

新型のKTXサンチョンはカラーがシック

★★今回行ったのはココ!★★

この手の彫刻の指先にいつもとまっている鳥も気になっていました!

この手の彫刻の指先にいつもとまっている鳥も気になっていました!


蟹やクァメギの里として一度行ってみたいと思っていたけれど、ソウルからはかなり遠いというイメージのあった浦項。でも去年開通したソウルから直通のKTXに乗ったら2時間半と、ずいぶん近くなりましたよね。バスよりは運賃も高いけれど、時間はかからないしトイレもあるし、子連れでも比較的楽に移動できるKTXはやっぱりおススメ!ソウルから地方への旅を考えているみなさん、KTXで行きやすくなった浦項へ海鮮三昧の旅、いかがですか!?以上、次は春になったら南海へミョルチを食べに行こうかな?と今から計画中のナビQがお伝えしました!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2016-01-15

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