11月のソウル【2023年】

ぐぐっと寒い!紅葉に灯篭にペペロに初雪にキムジャンに忙しい11月!

こんにちは、ソウルナビです。いよいよソウルも11月。11月といえば日本の多くの地域ではまだ晩秋といったかんじですが、ソウルははっきりいって初冬。すでに冬と思った方がいいぐらいの季節。さらにこの先、1月あたりになると昼間も氷点下になる寒い寒い季節が待っています。まずはこの程度の寒さに慣れつつ、来たる「厳冬」にそなえウォーミングアップ!そんな11月はペペロデーやスヌン(全国一斉の大学入試)、ソウルランタンフェスティバルなどイベントの多い月。また冬の初めらしいキムチづくりの季節でもあります。また、そろそろクリスマスの気分も!そんな11月のソウルの模様をお伝えしていきましょう~

-カレンダー編-

11月のこの日はこんな日です。11月は韓国では公休日がない月。

11/ 8(水) 立冬(イットン) 暦の上でも冬になります。
11/11(土) ペペロデー ポッキーがたくさん!
11/16(木) スヌン(大学受験)受験日。受験生がんばってください!
11/16(木) ボジョレ・ヌーボー解禁
11/22(水) 小雪(ソソル) 24節気の1つ。いよいよ雪がちらつく日。
・・・
12/ 7(水) 大雪(テソル) 二十四節気の1つ。朝に氷が張り、霜柱が立つ頃。
12/22(金) 冬至(トンジ) 冬至にも民俗行事が行われます。
12/25(月) 聖誕節(ソンタンジョル) クリスマス。公休日でお休みになります。

-お天気編-


■■11月はぐぐっと寒く!


この時期からソウルと東京の平均気温の差が大きく開いていきます。11月の中旬から下旬は札幌や釧路など北海道並みの気温に。特に朝晩ぐぐっと冷えるので、あたたかい上着は必ずご持参ください。
ちなみに今年の11月、上旬は移動性高気圧の影響を主に受けるが南側を通る低気圧の影響を受ける時期も。
中旬も移動性高気圧の影響を主に受け、昼と夜の気温差がある日が多くなります。また南側を通り過ぎる気圧の谷の影響を周期的に受けます。下旬も移動性高気圧の影響を受けるが南側からやってきた低気圧の影響を受ける時期も。気温は、上旬と下旬が平年より高めに、中旬が平年と同じぐらいになる予想。降水量は上旬と下旬が平年より多めに、中旬は平年と同じぐらいになる予想。

■■服装は?

朝晩冷え込む時期。突然寒くなって、また寒さが和らいで・・・を繰り返しながら冬に向かって行くのがソウルの晩秋です。その時によってダウンジャケットが必要なほどの寒さのときと、ダウンはあつい・・・という場合があるので、脱ぎ着できるあったかい上着を準備しましょう。ちなみに現地では、11月はまだダウンを着る人はほとんどみかけません。

−11月の予想トピックス−

■■ソウルの冬時間は11月から!

韓国の古宮や博物館、遊園地などは夏と冬で開館時間が変わり、冬は夏よりも1時間ほど開館/開園時間が早まります。その冬時間が始まるのが11月から!旅行者の皆さんも注意して回りましょう。

■■11月は紅葉真っ盛り!

11月はソウルの市内も本格的な紅葉となるはず。街路樹もほぼいっせいに黄色にそまることでしょう。 ソウルの中心部にも紅葉スポットがあるので、ついでに紅葉狩り、楽しんでみてくださいね!

■■11月11日はペペロデー!

ペペロとは日本でいうポッキーのこと。ペペロを並べてみると11/11となることから、この日はペペロを食べる日=ペペロデーとなりました。11月にもなるとコンビニには関連グッズが並んでいます。数年前からは日本からポッキーもなぜか参戦?!また一部ではカレトッ(きりたんぽのような餅)の日、あるいはカルグクスの日とも言われています。

■■いよいよ修能試験(スヌン)!

いよいよ大学入試試験=修能試験(略して修能=スヌン)の日を迎えます。例年は11月上旬ですが、今年は新型コロナウイルスのため約1ヶ月延期に。ソウルではこの日、公共機関の勤務時間繰り下げや、受験生を会場まで送迎するパトカーの非常待機などが行われます。また学校の前では先輩や後輩、先生の応援風景や父母の祈る風景などが見られます。またソウルのジンクスとして、この日の朝は特に冷える、といわれています。はたして今年は?

※今年のスヌン(大学修学能力試験)は11月16日(木)

■■ボジョレ・ヌーボー解禁!

11月の第3木曜日、日韓同時解禁です。 もうすっかりワインも定着した韓国。ちょっとこじゃれたお店だけでなく、ワインを扱っているレストランやバーはここ数年でかなり増えた感じ。そんなワイン人気もある程度落ち着いたようで、日本の「サケ」もブーム。輸入量ではワインを上回るほど。

※今年の解禁日は11月16日(木)

■■初雪だより

ソウルの平年初雪の日は11月22日。ここ数年はずっと平均日より遅めのような?いよいよ今年も雪便りが聞こえてきそうです。

■■スキーシーズンスタート!

毎年11月から12月にかけて、各スキー場がオープン!今年も11月半ばからオープンするところもありましたが、大部分は11月末に。在韓者の方も京畿道、江原道などのスキー場に行ってみては?

■■キムジャン作業、はじまる。

いよいよ今年のキムチづくり作業が始まります。 韓国では毎年、年末はキムチを大量に作る「キムジャンシーズン」になります。最近はキムチを買う人も増えているらしく、昔よりはキムジャンをする人が減っているとか。それでも、町を歩いているとキムジャンをやっている姿を見かけます。親戚やご近所さんが集まって、共同作業でやるキムジャン。寒いのに大変~と思ってしまいますが、この時期に漬けたキムチがイチバンおいしいとか。

■■11月末からクリスマス?

イルミネーションから始まり、市庁前のソウル広場にもさっそくクリスマスツリーが。東大門市場や南大門市場にはXマスグッズの専門店も出始め、はやくも気分を盛り上げます。しかしこのお店、他の季節には何を売っているんでしょう?

■■11月後半から年賀状&クリスマスカード、発売中

本屋の廊下がこのカードで埋め尽くされた頃、それは年末の始まりです。ただ日本のような年賀状の風習はないそう。でも韓国らしいデザインの年賀カードはそれだけでもお土産になりそう。最近は、年を追うごとに洗練されたデザインのカードも増えてきています。心を込めて親しい人に送ってみては?

-11月・ナビのオススメメニュー-

■■マンドゥ
漢字で書くと「饅頭」。でも、日本で言う「饅頭(まんじゅう)」を想像してはいけませ~ん!韓国で言う「マンドゥ」とは、日本で言うギョーザのようなもの。気軽に食べられる間食として庶民に親しまれている食べ物です。小麦粉やソバ粉を練った皮に、肉や豆腐、キムチや野菜などを入れたマンドゥ。焼いたものがポピュラーな日本のギョーザに対し、韓国のマンドゥは料理方法がいろいろ!蒸したものや焼いたもの、汁に入れて食べるもの・・・と、作り方がいくつかに分けられ、さらにあん(餡)に使われる主な材料が違っていたりでいろんなタイプがあるんです。味わう楽しみがたくさんありそうな料理でしょ!? ちなみにナビは、この季節に寒くなってくると、無性にトッ(韓国の餅)入りのマンドゥグッ(餃子スープ)が食べたくなります。

■■寒いと余計にそそられる屋台!

11月からは本格的に街の屋台で冷えた体をあたためたくなる季節!オデンスープ片手にオデン、ホットッ、プンオパン(たい焼き風)、トッポッキなどの間食系から、ポジャンマチャ(一杯屋台)で一杯!なんていうのもいいですよね。屋台からもくもくと上がる湯気もあったかそう!ショッピングや観光の合間に屋台を見かけたら、ちょっと寄ってみてはいかが?

-イベント編-

外が寒い11月のソウルは、外のイベントが少なくなります。

・・・まずは注目のイベントをピックアップ!・・・
■ソウルキムジャン文化祭(서울김장문화제)

秋が深まればキムチ作り!市庁前でキムチづくりが体験できます。ソウル広場いっぱいに繰り広げられるキムジャンの光景は、ソウル初冬の風物詩!

期間: 例年11月上旬
場所: ソウル市庁前ソウル広場、武橋路(ムギョロ)

■ソウル・ランタン・フェスティバル (서울빛초롱축제 ソウルピッチョロンチュッチェ)

もうすこしするとやって来る寒く厳しい冬の前に、今年も清渓川(チョンゲチョン)で「ソウルランタンフェスティバル」が開催!ソウルの中心部を流れる市民の憩いの場、清渓川に沿って、カラフルな色に灯された様々な形のランタンがずらりと並びます。今年のテーマは「ソウルの夢、光で流れる」。清渓広場から水標橋までの区間で清渓川一帯が美しいランタンの明かりに包まれます。

期間:例年11~12月 
場所: 清渓川一帯

・・・そのほか、ソウルのイベントはこちら・・・

◯2023コリアセールフェスタ(코리아세일페스)
2023.11.11 ~ 2023.11.30 ソウルの大型マートなど

◯光化門国際アートフェスティバル(광화문국제아트페스티벌)

 2023.11.01 ~ 2023.11.21 世宗美術館、光化門広場

◯南山トルレキル秋の遠足(남산레길 가울소풍)
2023. 11. 4 ~ 2023. 11. 26 南山トルレキル


・・・そのほか、ソウル郊外や地方のイベントはこちら・・・

◯青松リンゴ祭り(청송사과축제)
2023/11/01 ~ 2023/11/05 慶尚北道 青松郡 青松邑の龍纏川周辺

-先取りトピックス(12~1月)-

■■12月は歳末助け合い~救世軍

この時期にあらわれるもの、といえば救世軍(クセグン)の社会鍋!韓国語ではチャソンネンビ(慈善鍋)。道や地下鉄のあちこちで、チリーン、チリーンと鳴る鐘の音。今年もおなじみの光景がみられることでしょう。

■■12月のソウルはクリスマス一色!

12月といえばクリスマス、クリスマス、クリスマス!デパートやファッションビルはクリスマス仕様のイルミネーションで飾られ、市場にはクリスマスグッズのお店があふれます。町中クリスマスなにぎわいは、寒いソウルの冬をにぎやかにしてくれます。そしてキリスト教信者が多い韓国のこと、各教会もにぎやかになります。クリスマス当日はもちろん、教会ではおごそかなミサが行われます。

■■今年は光化門広場が灯篭でいっぱいに!

2009年から始まり、毎年恒例になった「ソウルランタンフェスティバル」。寒く厳しい冬の前に例年、ソウルの中心部を流れる市民の憩いの場、清渓川に沿って、カラフルな色に灯された様々な形の燈籠がずらりと並びます。2022年は光化門広場の再オープンを記念して光化門広場にて開催。

■■12月のソウルはセール一色!

12月といえばセール。年末&クリスマスセールなど、冬のセールの始まりです。

■■ソウル広場にスケートリンク登場

2004年、ソウルのど真ん中の市庁前ソウル広場に誕生した冬限定のスケートリンク。2009年だけは光化門広場(クァンファムンクァンジャン)にオープンしましたが、それ以外の年はソウル広場で開かれています。期間中は毎年たくさんの人出でにぎわうソウルの冬の風物詩。

■■普信閣でカウントダウン除夜の鐘&初日の出

今年も大晦日の12月31日の深夜、鍾路にある普信閣(ポシンガッ)では除夜の鐘がならされることでしょう。こちらは毎年年越しの時は大変な人出になるので注意しましょう。 なお、毎年、大晦日は地下鉄とバスの運行時間が午前2時まで延長されます。また1月1日の元旦は初日の出。南山など山の上や、江原道や慶尚道の海側で初日の出を迎えます。

■■子供たちは長い冬休み!

韓国の冬は寒い。当然冬休みも長いのです。1月はほとんどお休みに。また大学生ももう授業は終わり。となると込み合うのは各地の遊楽施設。映画館も遊園地も日中から混んでいるのがこの時期です。またもちろん受験が厳しい韓国のこと、お休みに塾に通う子供たちもいっぱいです。

■■旧正月前のセール!

旧正月といえば帰省。帰省といえばお土産。民俗行事。デパートやお店にとってはこれほどの稼ぎ時はありません。ソウル中のデパート、市場が旧正月を前に熱くなります。その雰囲気はまさに年の瀬。年が明けたのに年の瀬?という不思議な感じの時期です。今年の旧正月は2月中旬のため、準備は1月後半からと遅くなりそう。

※2024年の旧正月は2月9日(日)、旧正月の連休は2月9日(金)~2月12日(火)

■■そろそろバレンタインデー?

また、やって参りました。1月も末になるとファンシーショップやコンビニ、パン屋に並ぶことが確実なチョコレート。すっかりイベントと化しています。さて来年はまだどんなチョコが登場するやら・・・
以上、11月のソウルを見て参りました。11月は日本では祝日が2回もあるなど、もともと旅行シーズン。また今年の年末年始はどうなるかわからないけれど、もし旅行計画の際は「年末年始のソウルを楽しもう」の記事もご参考にしてくださいね!また朝晩は冷えるので、ぜひ暖かい格好をしていらしてください。それでは11月のソウルナビもよろしくお願いします。以上、ソウルナビでした 。

その他情報

*情報を2023年のものに更新しました。<2023.10.25>

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2023-11-01

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