冬にぴったり!定番の鍋&スープ料理特集!

寒い季節にはやっぱりあったか、アツアツの汁物が美味しい!!韓国で定番の鍋&スープ料理を一挙大特集~!

こんにちは!ソウルナビです。毎日、寒ーい日が続いていますね~特にソウルの冬は氷点下の気温が続く日もあり、その厳しい寒さはかなりのもの!この時期にソウルへ旅行に来て、「な、なんだー!?この寒さは!??」と思われた方もいらっしゃるのでは?!ほんのちょっとの間、屋外にいただけで手足はかじかみ、体の芯まで冷えてくるー!そんな時にはアツアツのお鍋やスープ料理であったまりたい!!そこで今日は冬にぴったり、あったかーい汁物料理を特集したいと思います! ^^ 韓国料理にはこんな寒い季節でも食べるだけで元気に乗り切れそうな鍋&スープ料理がいっぱい!そんな中でも今回は、特に定番のモノたちを一挙大特集していきます!それでは、いってみよ!!

◆◇◆韓国のスープ料理ってどんな種類があるの!?◆◇◆

韓国の鍋物などスープ系の料理にはいろーんな種類があります。韓国料理にくわしい方は、ここでちょっといろんなスープ料理の名前が思い浮かぶはず。キムチチゲ、テンジャンチゲ、カルビタン、ソルロンタン、サムゲタン、へジャングッ、プゴグッ・・・思いつくだけでもイロイロと出てきますよね。さて、これらの料理名を見て、「スープ」や「鍋」にあたる言葉ってどの部分!?って気になりませんか?^^ そこで、それぞれ料理名の最後の部分をよーく見てみましょう。「チゲ」とつくもの、「タン」とつくもの、それから「クッ(グッ)」とつくものがあります。これらがぜ~んぶ「鍋」、「スープ」を意味するコトバ。う~ん、たくさんあって、ややこしい!?一体どう違うのー??という方のために、まずはその違いをちょっと確認しておきましょう^^

  ◆◆タン、クッ(グッ)◆◆
肉類、魚介類、野菜などの食材をダシや具に、醤油、味噌、コチュジャン(唐辛子味噌)、塩といった韓国で昔から使われている調味料で味を付けたスープ。基本的には、例えば牛肉の具なら牛でとったスープ、鶏の具なら鶏のダシ、野菜ならその野菜の味の効いたスープ、といった具合に「具になるものと同じ種類の食材でとったスープ」という組み合わせになっています。また味付けには上に挙げた基本的な調味料の他に、ネギ、ニンニク、生姜、唐辛子、ゴマ、胡椒、油などが加えられることも。具と汁の比率は料理によってもちろん違いはあるけれど、3:7程度とか。テーブルでは、普通それぞれ個人の器によそっていただきます。それから、タンやグッにはご飯を入れて「クッパッ」(汁ご飯)としていただくことも多いんですョ。ちなみに、「タン」は漢字で書くと「湯」、「クッ(グッ)」というのは「タン」の漢字を使わない韓国の固有語にあたるんだそう。「クッ(グッ)」をもっと丁寧にした言い方という説も!?

  ◆◆チゲ◆◆
タンやクッよりもスープがちょっと濃いめ、というイメージのあるチゲ。野菜、豆腐、魚介類、肉などいろいろな食材を一緒に煮るのが特徴で、じっくり煮込んで様々な食材の成分が一緒に合わさって総合的な味が作られるという料理だそう。普通、センソン(魚の)チゲ、豆腐チゲ、キムチチゲなど主役になる材料別に名前がついているけれど、例えば豆腐のチゲだったら豆腐だけじゃなく野菜や肉、魚介類といった他の食材も一緒に煮る、というように、「いくつかの食材を混ぜて煮て味を出す」のがチゲだそう。また、中に入っている材料別だけではなく、味をつけるのに使われる調味料などによって「テンジャン(味噌)チゲ」、「コチュジャン(唐辛子味噌)チゲ」というように呼ばれることも。「トゥッペギ」という黒い石鍋や、大きな鍋を火にかけて煮込んだものを、そのままテーブルに置いてみんなでつつきあっていただくのが一般的な食べ方!食堂などでは、一人用のトゥッペギを直接火にかけたものが一人に一つずつ出されたりもします。
そうそう、ちなみにもともと上古時代にはチゲもクッ(グッ、タン)もスープ料理というような意味で「ゲン」と同じ呼び方をされていたそう。でも時代と共に料理が多様化するに従ってクッ(グッ、タン)とチゲに分かれてきたそうですョ!

◆◇◆韓国のいろ~んな鍋&スープ料理、大集合!◆◇◆

それでは、韓国料理で代表的な鍋モノやスープ料理を一挙ご紹介!チゲもタンも本当に様々な種類があるんですが、ここでは「コレはおさえておきたい!」という定番料理をタンやクッの中から6品、そしてチゲ類からは4品をピックアップ!さらに、それぞれの料理をいただけるお店をチェックしてみました~
   ★★タン、クッ★★

■ソルロンタン
ソルロンタンは牛のさまざまな部位―足の骨や臀部の肉、あばら肉、足の筋肉、牛舌、肺や脾臓などの内臓を水といっしょに大きな鍋に入れて煮込んだスープ料理。10時間以上煮立てていくと臭みのない、淡白な乳白色のスープができあがるそう。具は食べやすい大きさに切られた赤みの部分のお肉や内臓の一部、またお店によっては素麺が入っていることも。ソルロンタンは塩味も付けられていない状態で出てくることも多く、食べる直前に刻んだネギ・塩・唐辛子などで好みの味に調節し、いただきます!もともとのスープは辛くないので、辛いものが苦手な人にもピッタリ。また、ご飯がスープの中に入っていたり、自分で入れてクッパとしていただくとも。付け合せは、白菜のキムチとカットゥギ(大根の角切りキムチ)が一般的で、スープやご飯をすくったスプーンの上にこれらのキムチをのせて一口でいただいたり、スープの中に直接入れてしまったりしてもグー!
-ソウルでソルロンタンがいただけるお店!-
■カルビタン
牛のカルビ部分の骨を長~い時間煮込んだスープに、柔らかくなった骨付きカルビ肉の入ったカルビタン。骨をじっくり煮込んでとったスープにはカルシウムと鉄分が多く、保養食としても良いそう。ニンニクや塩、胡椒などで味付けされるほか、ナツメや高麗人参といった漢方を加えることも。また、タンミョン(韓国の春雨)や素麺、ネギなどが具として一緒に入っています。多くの場合、スープは半透明の琥珀色っぽい色をしていますが、中にはソルロンタンのように真っ白なものや、ウゴジカルビタンといってウゴジ(大根や白菜の葉を干したもの)が入った味噌仕立てのものも。カルビタンに合うおかずとして代表的なのはカットゥギ(大根の角切りキムチ)で、カルビタンをウリにしているお店では必ず一緒に出てきますョ!
-ソウルでカルビタンがいただけるお店は!?-
■カムジャタン
「カムジャタン」とは、豚の骨の中でもしっぽと背骨を長時間ぐつぐつ煮込んだスープをベースに粉唐辛子とゴマ、ニンニクでピリッと辛みのあるコクスープを作り、それにネギやエゴマの葉、ぶつ切りのジャガイモ(韓国語でカムジャ)を入れて煮た鍋のこと。名前のカムジャタンは直訳するとジャガイモ鍋になりますが、メインはスープの染み込んだビックな豚の骨付き肉!骨に薄っすら付いたお肉をホジホジほじくりながら食べるのがやっぱりカムジャタン!シメは残ったお汁でご飯を炒めてポックンパッ(焼き飯)にするのがお決まり。一緒に海苔やゴマ油、キムチなども加えて、ちょっとピリ辛の香ばしいお味がたまらないんですよね~^^ こちらは普通、テーブルで鍋に火をかけてみんなでつつくというスタイルでいただくので、注文は二人前からになります。
-ソウルでカムジャタンのいただけるお店!-
-ソウルのカムジャタン通り-
■サムゲタン
若鶏にもち米やニンニク、漢方をぎゅうぎゅうに詰め込んで、そのままスープでグツグツ煮込んだ参鶏湯(サムゲタン)。鶏一匹まるまる使うこの「サムゲタン」は、漢方の王道的存在の高麗人参やニンニク、ナツメ、クリなどと一緒に煮込むので、たくさんある韓国料理の中でも特に栄養価が高い「ボシン(補身)料理」として韓国人の間で長~く親しまれて来た健康メニュー!何となく元気がないなー、なんて時によく食べたり、暑~い夏には夏バテ防止効果があるということで、夏の人気メニューベスト1に輝いたりするほどのメニューなんですョ!また普通、サムゲタンといえば白い一般的な鶏でつくられますが、「オゴルゲ」、つまり烏骨鶏を使った「オゴルゲタン」というのもあるんです。見た目は真っ黒ですが、栄養価は一層高い高級品とか!
-ソウルのサムゲタン専門店!!-
■ヘムルタン
海の幸をふんだんに使ったピリ辛海鮮鍋=ヘムルタン。ヘムル=海鮮、タン=鍋・スープ。日本人にも人気のある韓国メニューのひとつ!カニやエビ、ホタテやタコ・イカ・貝などのたっぷりシーフードから染み出るエキスと、豆もやしやセリなどの野菜から染み出るエキスがドッキングしたとても旨味のある鍋料理です。ベースは唐辛子なので、もちろんスープの色はキレイなオレンジ色。ピリッとした辛さのスープの味を韓国語で表現するなら「ア~~シウォナダ!」、直訳すると「ん~~涼しい?!」っとなりますが、実際には「ん~~すっきりしたウマさ!」っという感じでしょうか?!お店によって入っているシーフードもさまざま。なかには活きたタコをそのまま入れるお店もあります。やっぱり海鮮鍋は海鮮の新鮮さが"命"です!
-ヘムルタンのあるお店!-
■へジャングッ
「へジャングッ」とは酔い覚ましのスープという意味ですが、単にヘジャングッといっても地方ごとに材料や調理方法が違い、その味も千差万別。例えばソウル地方のヘジャングッは牛の骨でじっくり出汁をとったスープに味噌を加え、豆もやし・大根・白菜・ネギなどを入れて煮た後、さらにソンジ(牛の鮮血)を加えてじっくり火を通した「ソンジヘジャングッ」が代表的。「牛の鮮血」なんてというとちょっと引いてしまいますが、一緒にいろんな野菜や薬味が入った味わい深い味噌風味のスープで、美味しいお店では臭みも全く感じません~。このあっつあつのスープをふうふうしながら勢いよく食べると、汗とともにアルコールも抜けた感じで、二日酔いもかなりよくなること間違いなし!その他、コンナムル(豆もやし)グッ、ポッ(フグ)クッ、干したスケトウダラを使ったプゴグッやファンテグッなどもアルコールの解消に良いと言われています。これらへジャングッは普通一人前分の器に入って出てきて、スープにご飯を投入してからクッパッ(汁ご飯)としていただくことが多いんですョ!
-ソンジへジャングッのお店-
-コンナムルへジャングッのお店-

   ★★チゲ★★

■キムチチゲ
韓国の家庭料理の代表、キムチチゲ!キムチチゲはもともと余ったキムチと冷蔵庫の余りものを一緒にぐつぐつ煮込んで作る、とっても経済的で簡単な家庭料理。ご飯のおかずとしても、お酒のおつまみとしてもぴったりで、「韓国の国民食」とえるほど地元の人がよく食べる定番料理でもあるんですよ。また基本的には家庭料理でありながら、食堂にある定番ランチメニューでもあり、またキムチチゲをメインに扱う専門店もある、という奥の深い料理。材料は発酵したキムチ、豚肉、豆腐、ネギなどが基本。家庭やお店によってツナやお餅を入れたり、専門店ではサバ、サンマ入りのものがあったり、またラーメン入りなんてのも人気!食堂によって、テーブルの上のコンロで火にかけたお鍋をみんなでつつくタイプと、一人前のトゥッペギ(黒い石鍋)に入って出てくるタイプのキムチチゲがあります。
-ソウルでキムチチゲが美味しいと有名なお店!-
■テンジャンチゲ
テンジャンとは韓国のお味噌のこと。というわけで、テンジャンチゲとは韓国式のお味噌汁ともいえます。でも日本の味噌汁と違う点といえばまず、具になる材料と一緒にお味噌も入れてグツグツ煮込むというトコロ!韓国のテンジャンは日本のお味噌と違って煮込めば煮込むほどイイ味が出るそう。アサリなどの貝類、またはイリコに豚肉や牛肉といった肉類でダシをとり、タマネギ、ホバッ(カボチャの仲間)などの野菜や豆腐といった具を一緒に入れ、さらにすりおろしたニンニクや唐辛子を加えて煮るのでお味は濃厚でピリ辛。テンジャンチゲは家で簡単に作れる家庭料理でもありますが、また食堂で食べられる定番ランチメニューでもあり、多くのお店では一人用のトゥッペギに入って出てきます。具はお店によって様々ですが、海産物(ヘムル)系ダシのヘムルテンジャンチゲが自慢のお店や、チャドルベギ(牛の脂肪の多いアバラ部分の肉)を使った「チャドルテンジャンチゲ」が美味しいというお店も。それから、このテンジャンチゲは焼肉屋さんでお肉を注文したお客さんに無料で出されることもあり。
-テンジャンチゲの美味しいお店!-
-美味しいチャドルテンジャンチゲが食べられるお店は!?-
■スンドゥブチゲ
固める前の柔らか豆腐「スンドゥブ」を使ったメニューの中でも代表的な料理の1つがこのスンドゥブチゲ。アサリ、牡蠣などの海産物や豚肉でだしを取り、ネギ、ニンニク、唐辛子、ゴマ油、塩などの韓国料理の定番材料を入れて煮る料理で、一般的に見た目は真っ赤っ赤!すっごく辛そう!?そう、実際に食べてみてもかなり辛いものが多いんですが、海産物や豚肉のダシと唐辛子、ねぎ、ニンニクの辛さ、ゴマ油の香りなどで辛い中にも奥深い味わいが~!また食べる直前に新鮮な生卵を落とすとまろやかさが加わります。このスンドゥブチゲは韓国料理の食堂に行くとほとんどのお店で食べることができ、さらにスンドゥブ専門店も全国にたくさん。普通は一人前のトゥッペギに入れられて出てきます。
-スンドゥブチゲのお店!-
■プデチゲ
ブテ(部隊)+チゲ(鍋)=部隊鍋という名前がついたこの料理は朝鮮戦争の時、米軍部隊から流れてきたソーセージやハム、ベーコンなどの肉加工製品を材料にキムチや唐辛子を入れて韓国式に煮た辛い鍋のこと。具だくさん&ボリューム満点、そしてお手頃価格ということで特に学生に人気のある料理でもあります。具はハム、ソーセージ、スパムにインスタントラーメン、トッ(韓国の餅)、タンミョン(韓国の春雨)、豆腐、肉のミンチ、豆、そしてネギなどの野菜といったものが一般的。お店によってはキムチを使わず独自のスープでこれらの材料を煮込むところも。いずれにしても唐辛子粉は入っており、ピリ辛な鍋。米軍基地が近いソウル郊外の議政府(ウィジョンブ)がその発祥地とされ、有名店も多いけれど、ソウルにも人気のお店やチェーン店がいっぱいあります。テーブルで鍋を火にかけて調理するので、注文は基本的に二人前からのお店がほとんどかも。
-プデチゲなら、ココ!!-
韓国の鍋&スープ料理の中でも特に定番のタンやチゲをご紹介してきましたが、いかがでしたか!?韓国料理にくわしい方にはお馴染みの料理ばっかりだったかも知れませんが、それぞれの専門店や美味しいと言われるお店はソウルにいっぱいあり、また同じ料理でもお店によって味やスタイルも少しずつ違うので、気になるメニューがあったらぜひトライしてみてくださいネ^^ 今日もソウルは冷たい風が吹いています。あったかお鍋やスパイシーなスープ料理で温まりながら、元気に冬の観光を楽しんでくださーい!^0^ / 以上、ソウルナビがお伝えしました~

その他情報

※お店を追加、更新しました。<2011.12.15>
※記事中のリンクを更新し、情報を更新しました。<2013.11.22>

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-11-22

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