20数年前に、初めての海外旅行で訪れた韓国プサンで、現地の知人が連れて行ってくれてご馳走してくれたのがナクチポックンです。何人かの日本人の仲間とその美味さに衝撃を受けながら猛烈な勢いで食べました。名前もわからず「たこの鍋」とだけ思っていたのですが、あの時の味の記憶が鮮烈で、いつかまた食べたいと思い続けていました。2年前にソウルへ行ったとき、ナクチポックンをフンブネという店で食べました。辛くてとても美味しかったのですが、思い出の「たこの鍋」とは違いました。その後プサンナビで調べると、ソウルスタイルとプサンスタイルが違うのだと知りました。今回はどうしてもプサンで食べたいと思い、ソウル3泊ですが、KTXで日帰りプサン旅行を強行しました。「昼も夜もナクチポックンを食べる」を合い言葉に妻と訪れました。最初に訪れたのがチョバンナクチです。昼時で客でごった返していましたが、すんなりと座ることが出来、注文できました。程なく運ばれてきたキムチを肴にビールを飲み、火にかけた鍋をどうするかなと思っていると、前掛けを持ってきてくれた店員が鍋にやかんから水を注ぎ、かき混ぜてくれました。少しするといい具合になったので、つまんでみます。これだ、あの時の味だ、と思いました。20数年前の味の記憶が蘇り、美味いやら感激やらでひたすらむさぼり食べた感じでした。ナッセポックン2人前とメッチュ1本で17000wだったと思います。妻も「あなたがプサンでこれを食べたい、と言っていた意味がわかった。味に奥深い何かがある。往復5時間のKTXに乗ってくる価値がある。」と絶賛していました。
その後夕飯はケミチブでやはりナッセポックンを食べました。こちらはトックやタマネギやニンジンなどいろいろ入っていてそこそこ美味しかったです。ポックンパを頼むとご飯を入れてからかき混ぜてのりを沢山入れて炒めました。これも結構いい味を出していました。韓国はおこげの文化があるように感じます。
プサンには20数年前に帰国した羽田空港ですぐに引き返したいと思ったのですが、今回もまた同じ思いを抱いての帰国となりました。自分はソウルよりプサンのほうが好きだというのがわかりました。チョバンナクチは必ずまた行きたいと思っています。
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