ドルフィン号運航打ち切り 小倉―釜山 韓国の会社倒産で
関門汽船(北九州市)は二十二日、小倉(同市)と韓国・釜山を
結ぶ唯一の定期高速旅客船「ドルフィン号」(五四〇トン、
定員四百二十人)の運航を十月一日から打ち切ると発表した。
船を所有する共同運航事業者の武星(ムスン)フェリー
(釜山、李勲社長)が二十一日夜、「倒産した」と連絡して
きたため。
倒産原因は不明だが、関門汽船によると、同航路は年間
約一億三千万円の赤字が出ていた。このため、関門汽船は同航路の
運航事業から撤退する方針だが、航路開設などで協力してきた
北九州市とともに、航路を引き継ぐ事業者を探す。
ドルフィンは二〇〇二年四月、小倉―韓国・蔚山(ウルサン)
間で就航。〇三年四月には小倉―釜山航路も開設。今年三月に
蔚山航路を廃止、釜山航路だけを週五往復運航していた。
就航当初は横揺れが激しく、遅延も相次ぎ、平均乗船率は
〇二年度が16・1%。船体改造や韓国ブームも追い風となり、
〇四年度は八月まで34・6%と改善していたが、九月は船体
修理のためドック入りしていた。
|